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クランに関わる人間関係
41 魔法談義
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「結局魔法は光と闇に収束すると思わないか?」
シルバーとオールが魔法談義をしている。
「どうしてオールはそう思うのさ?」
シルバーもオールもアキラがリヴィングに作った畳コーナーにいる。オールは大き目のクッションに持たれているしシルバーは横になって枕の一つを抱きしめている。
アキラは『……また占拠された』と呟きいくつか置いてあるソファの上で横になっている。最近シルバーは畳コーナーでごろごろするのがお気に入りだ。東の国の商会から畳を取り寄せ四畳ほどのコーナーを作っているのだが当初はアキラが寝ている事が殆どだったが最近はリヴィングで深酒したメンバーがそのまま寝てたり夕食後に食休みしたままジュニアがねていたりする事が多くなっていてアキラが畳で大の字で眠る事も少なくなっている。
「自分の魔法習得の時の体感、だな」
「ふーん」
シルバーも興味深げに聞いている。
「最初はさ土魔法を使ってたんだよね」
オールは語る。土魔法が生まれた時に使える魔法だった、と。なので最初は年上のグリーナーが緑魔法と土魔法が使えたのでお世話の一環で土魔法を教えていたらしい。ある程度魔法を使えるようになって神殿で魔力鑑定をすると魔力量はかなり多く、まだ適性が曖昧模糊としてわからない、かたっぱしから教えていけとなって水、氷を神殿でまず習った事。そうやっているうちに生活魔法の「ライト」を習ってそれで遊んでたら聖魔法を覚えた、と。
「なんでライトから聖魔法になるの?」
「最初は、光魔法だと思ってたんだよな、あれ。徐々に光量を上げていって、次はどんどん点灯消灯を早くして。その頃最初の狩りがあって、面白がってその光を獲物の目のあたりだけで展開したら自分たちはノーダメージで目くらましができるなって思ってやったら……それいつ覚えた?って監督してた大人に言われてあれよあれよと神殿に連れていかれてさ」
「へぇ?」
「子供には神殿なんてつまんないもんだったよ」
「大人になってもつまんないとおもうよ、あそこ。僕は拝まれる立場だったけどなんていうの?なんでああいうところが権力あったり権威があったりするかわかんないよ」
ぼやぼやとした口調でシルバーが言う。
「それは同意するけど、うちはあそこで権力もってる叔父とか親戚とかいて。うちの親には沢山子供がいて。そうして叔父の懇願で俺は叔父の後をつぐ神官になってさ」
神官をするにあたってオールは神殿の禁書を全て読ませろ、閲覧制限をするな、と条件を付ける。それがヒト年齢にして12歳の頃、だったそうだ。
「その頃は兄さんの魔力量が異常で、うちの王子と同じ状態だって分かった頃でさ」
「ああ、年とらないやつね」
「そそ、……ルトガーも苦労するだろうな。兄弟と容姿が違ってくるからね」
「あの子ももうエドガーより年下に見えるよな」
この辺りは小さな声でこっそりと話している。
「で、15相当になった頃、生まれて60年くらいかな?」
色々な魔導書を読んでどの属性の魔法も『理解』できる自分に気が付いたオールは禁書のコーナーでも一番厳重に保管されていた闇の魔法書に手を出し、見事に闇魔法まで使えるようになった。
その時に闇魔法を使うときは氷や土、水と共通した感覚があり、聖、光、火、雷はまた別の共通感覚があった。それゆえに
「魔法の最初は『光』と『闇』だと思った。……緑魔法は習得できなかったけどね。だからオールって呼ばれる事にはすほんの少しだけ抵抗がある」
オールはそんなことを言って笑った。
シルバーとオールが魔法談義をしている。
「どうしてオールはそう思うのさ?」
シルバーもオールもアキラがリヴィングに作った畳コーナーにいる。オールは大き目のクッションに持たれているしシルバーは横になって枕の一つを抱きしめている。
アキラは『……また占拠された』と呟きいくつか置いてあるソファの上で横になっている。最近シルバーは畳コーナーでごろごろするのがお気に入りだ。東の国の商会から畳を取り寄せ四畳ほどのコーナーを作っているのだが当初はアキラが寝ている事が殆どだったが最近はリヴィングで深酒したメンバーがそのまま寝てたり夕食後に食休みしたままジュニアがねていたりする事が多くなっていてアキラが畳で大の字で眠る事も少なくなっている。
「自分の魔法習得の時の体感、だな」
「ふーん」
シルバーも興味深げに聞いている。
「最初はさ土魔法を使ってたんだよね」
オールは語る。土魔法が生まれた時に使える魔法だった、と。なので最初は年上のグリーナーが緑魔法と土魔法が使えたのでお世話の一環で土魔法を教えていたらしい。ある程度魔法を使えるようになって神殿で魔力鑑定をすると魔力量はかなり多く、まだ適性が曖昧模糊としてわからない、かたっぱしから教えていけとなって水、氷を神殿でまず習った事。そうやっているうちに生活魔法の「ライト」を習ってそれで遊んでたら聖魔法を覚えた、と。
「なんでライトから聖魔法になるの?」
「最初は、光魔法だと思ってたんだよな、あれ。徐々に光量を上げていって、次はどんどん点灯消灯を早くして。その頃最初の狩りがあって、面白がってその光を獲物の目のあたりだけで展開したら自分たちはノーダメージで目くらましができるなって思ってやったら……それいつ覚えた?って監督してた大人に言われてあれよあれよと神殿に連れていかれてさ」
「へぇ?」
「子供には神殿なんてつまんないもんだったよ」
「大人になってもつまんないとおもうよ、あそこ。僕は拝まれる立場だったけどなんていうの?なんでああいうところが権力あったり権威があったりするかわかんないよ」
ぼやぼやとした口調でシルバーが言う。
「それは同意するけど、うちはあそこで権力もってる叔父とか親戚とかいて。うちの親には沢山子供がいて。そうして叔父の懇願で俺は叔父の後をつぐ神官になってさ」
神官をするにあたってオールは神殿の禁書を全て読ませろ、閲覧制限をするな、と条件を付ける。それがヒト年齢にして12歳の頃、だったそうだ。
「その頃は兄さんの魔力量が異常で、うちの王子と同じ状態だって分かった頃でさ」
「ああ、年とらないやつね」
「そそ、……ルトガーも苦労するだろうな。兄弟と容姿が違ってくるからね」
「あの子ももうエドガーより年下に見えるよな」
この辺りは小さな声でこっそりと話している。
「で、15相当になった頃、生まれて60年くらいかな?」
色々な魔導書を読んでどの属性の魔法も『理解』できる自分に気が付いたオールは禁書のコーナーでも一番厳重に保管されていた闇の魔法書に手を出し、見事に闇魔法まで使えるようになった。
その時に闇魔法を使うときは氷や土、水と共通した感覚があり、聖、光、火、雷はまた別の共通感覚があった。それゆえに
「魔法の最初は『光』と『闇』だと思った。……緑魔法は習得できなかったけどね。だからオールって呼ばれる事にはすほんの少しだけ抵抗がある」
オールはそんなことを言って笑った。
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