鎌田宗介の異世界転移記 【完結】

あくの

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揚げ物

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 宗介はその様子を見て、余分に芋を拍子切りにして薄く小麦粉をつけてコロッケをあげ終わった油に投入した。

「てきたで。あと、これ」

リーダーは不思議そうな顔をした。 

「芋揚げて塩振っただけやからさっきの子らにあげて」

リーダーは一本だけ味見をして納得したように頷いた。冒険者たちのテーブル毎に芋を分けて渡してきたようだ。そして賄いを手が空いてるものから賄いを食べる。

「パンに、ヤサイとハサムのも美味い」

と宗介が実際にやって見て食べる。

「マスタードとかケチャップ、つけるも美味い」

カタコトの宗介の言葉に従いケチャップをかけるものや両方かけるものもいた。

「これは?」

「コロッケ?クロケット?」

「クロケットはもっとクリームっぽいだろ。この芋はコロッケというのだな?」

宗介は頷く。

「祖国では挽肉で作った」

「今度はそれでやってくれるか?」

「ワかった」



  宗介がカタコトで不自由なくこの世界で過ごせるようになった頃、この冒険者ギルドの支部ではコロッケやフライドポテト、簡易版のコロッケのようなマッシュポテトを丸めて一口大にしてあげたものなど、宗介が自分が食べたくて作ったものが支部の名物として定着していた。厨房では下働きではなくなった。ギルドの厨房はかなり儲けが出ており宗介の賃金も少し上がった。
 衣食住はギルドで全て支給され(宗介はギルドの中に小さな部屋をもらっている)、休みも外に出ることは少なく、結構お金も貯まってきていた。

『結局、リーマン時代と変わらないような生活してるな。仕事から寝てるか…』

宗介はそんなことを考えながら、起き上がり決心した。

『せっかくの異世界、まずは街を見て見ないと』
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