悪役令嬢はヒロインと関わりたくない【完結】

あくの

文字の大きさ
15 / 65

お昼ご飯

しおりを挟む
 あれから学内でキャロライン様と一緒にお昼を食べたりしているとクラスの女子も話しかけてくるようになりました。兄様?兄様はサラ姉様が週に一回、姉様手ずからパイを焼いてくれるということで週のうち2回、女子だけのテーブルに着くことと週に一回放課後に女子だけでお茶に行くこと、正確に言うとアルフォンス様とシリル様が護衛で近くのテーブルに着いてるんっですが、を許してくれるようになった。

 許されなくても強硬に突破すればいいんだけど……なんか無茶すると兄様がしゅんとなるのがかわいそうで無茶をしないように私はしてた。サラ姉様が一緒だと何しても文句言わない事に気が付いたのは私が12、姉様は14、兄様は13の頃でした。ベルトラン兄様が通ってこなくなった頃、ですね。王家から公爵家、姉様のおうちに書簡が飛んだそうです。ようは王子の嫁にするんだから手を出すなよって。
 私がベルトラン兄様にそんなになついてないのでベルトラン兄様も引いてくれたようです。諦めたかどうかは私にはとんと……。これ以降、静かに図書館と家の往復で暮らしてたのです。
 で、2年前、私が14になった頃に学園を卒業したサラ姉様が半軟禁状態に置かれてしまった、と。

 お母様と伯父上の話し合いはかなり難航しているようだった。ただ、お母様はサラ姉様に

「いつまでもいていいからね。なんだったらあなたの嫁入りまでいてもいいのよ。あ、嫁入りしてもうちにいるのね、そういえば」

と兄様とサラ姉様の婚約にとても喜んでいるようだった。ベルトラン兄様はものすごく反対してるらしいけど。その上でお母様は

『ベルトランが家督を早く継げるように働きかけるから、ブランシュの事はあきらめてほしい。フェルナンとサラも好きあってるのだし』

とベルトラン兄様を説得中。そしてそんな中大公が来てエリーゼといちゃついてるところにお母様は乗り込んだ模様……。

『あんまり人に言えないような事していたから大公に『さっさとその娘を引き取ってくださいな。そちらに行儀見習いとしていくにも学園に行く前がよろしいかと思います』って言ってきた』

お母様は現場みちゃったのか……。

『昼も夜もわきまえずつながるからです。私は『大公様が少女をいじめてるのかと思って』というふりで部屋を開けましたから』

笑ってたけど目は笑ってなかった。これは……大公様痛い目みるかも。お母様にとってはエリーゼもかわいい姪なんだもの。お父様となにやら画策してるみたい。


 今日もキャロライン様達とお昼ご飯の日なんですが、兄様が『今日はみんなでピクニックにしないか?四阿の予約もいれたしお弁当も俺が手配するから』ということでキャロライン様、キトリー様、ルイーズ様と私と兄様、アルベルト様、フランソワ・フーシェ様、その弟様の騎士学校のジャック・フーシェ様、エリク様、シリル様、アルフォンス様という大所帯です。が、ルイーズ様がかなりわくわくしておられます。

「アルフォンス様もいらっしゃるなんて!」

「兄のお友達ですの。父親の商売のパートナーがアルフォンス様のお父様なので子供の頃から兄と仲が良いようです」

キャロライン様は鼻に皺を寄せる。

「シリル様もいらっしゃるのよね。……あの人、苦手」

女性の敵ですからねぇ、そう思う人がいても不思議じゃないです。

「私は結構好きですわ、シリル様」

キトリー様がにっこりする。

「でもフランソワ様も好きです。あの方の本の読み方ったら」

とキトリー様が笑い私も納得する。

「乱読しておられますものね」

「まったく系統だってないですし。でも司書の先生よりも本にお詳しいのです」

キトリー様が調べ物をしている時に『こちらの方が詳しいですよ』と一見その分野と関係なさそうな本をお勧めしてこられて『違ったとしても気分転換になるか』と思って読み始めたらまさにキトリー様が知りたかった事が載っていたそうです。また、彼はローワンの熱狂的なファンらしく最新刊を最速、それも発売少し前に入手してるそうで。……って兄様とつながりました、フーシェ家の二人と。何らかの線で兄様の会社の事をフーシェのご兄弟は知ってますね、それは。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】『恋心を凍らせる薬を飲みました』 - 残りの学園生活、どうぞご自由にお遊びください、婚約者様

恋せよ恋
恋愛
愛されることを諦めた。だから、私は心を凍らせた。 不誠実な婚約者・ユリアンの冷遇に耐えかねたヤスミンは、 伝説の魔女の元を訪れ、恋心を消し去る「氷の薬」を飲む。 感情を捨て、完璧な「人形」となった彼女を前に、 ユリアンは初めて己の罪と執着に狂い始める。 「お願いだ、前のように僕を愛して泣いてくれ!」 足元に跪き、涙を流して乞う男に、ヤスミンは冷酷に微笑む。 「愛?……あいにく、そのような無駄な感情は捨てましたわ」 一度凍りついた心は、二度と溶けない。 後悔にのたうち回る男と、心を凍らせた冷徹な公爵夫人の、 終わりのない贖罪の記録。 🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。 🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。 🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。 🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。 🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!

とっていただく責任などありません

まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、 団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。 この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!? ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。 責任を取らなければとセルフイスから、 追いかけられる羽目に。

【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!

ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。 ※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。

取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので

モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。 貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。 ──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。 ……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!? 公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。 (『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)

契約結婚の相手が優しすぎて困ります

みみぢあん
恋愛
ペルサル伯爵の婚外子リアンナは、学園に通い淑女の教育を受けているが、帰宅すれば使用人のような生活をおくっていた。 学園の卒業が近くなったある日、リアンナは父親と変わらない年齢の男爵との婚約が決まる。 そんなリアンナにフラッドリー公爵家の後継者アルベールと契約結婚をしないかと持ちかけられた。

元アラサー転生令嬢と拗らせた貴公子たち

せいめ
恋愛
 侯爵令嬢のアンネマリーは流行り病で生死を彷徨った際に、前世の記憶を思い出す。前世では地球の日本という国で、婚活に勤しむアラサー女子の杏奈であった自分を。  病から回復し、今まで家や家族の為に我慢し、貴族令嬢らしく過ごしてきたことがバカらしくなる。  また、自分を蔑ろにする婚約者の存在を疑問に感じる。 「あんな奴と結婚なんて無理だわー。」  無事に婚約を解消し、自分らしく生きていこうとしたところであったが、不慮の事故で亡くなってしまう。  そして、死んだはずのアンネマリーは、また違う人物にまた生まれ変わる。アンネマリーの記憶は殆ど無く、杏奈の記憶が強く残った状態で。  生まれ変わったのは、アンネマリーが亡くなってすぐ、アンネマリーの従姉妹のマリーベルとしてだった。  マリーベルはアンネマリーの記憶がほぼ無いので気付かないが、見た目だけでなく言動や所作がアンネマリーにとても似ていることで、かつての家族や親族、友人が興味を持つようになる。 「従姉妹だし、多少は似ていたっておかしくないじゃない。」  三度目の人生はどうなる⁈  まずはアンネマリー編から。 誤字脱字、お許しください。 素人のご都合主義の小説です。申し訳ありません。

自業自得じゃないですか?~前世の記憶持ち少女、キレる~

浅海 景
恋愛
前世の記憶があるジーナ。特に目立つこともなく平民として普通の生活を送るものの、本がない生活に不満を抱く。本を買うため前世知識を利用したことから、とある貴族の目に留まり貴族学園に通うことに。 本に釣られて入学したものの王子や侯爵令息に興味を持たれ、婚約者の座を狙う令嬢たちを敵に回す。本以外に興味のないジーナは、平穏な読書タイムを確保するために距離を取るが、とある事件をきっかけに最も大切なものを奪われることになり、キレたジーナは報復することを決めた。 ※2024.8.5 番外編を2話追加しました!

忘れ去られた婚約者

かべうち右近
恋愛
『僕はレベッカしか選ばない』 甘い声音でそう話したはずの王太子サイラスは、レベッカを忘れてしまった。 レベッカは、王太子サイラスと付き合っていることを、ある事情により隠していた。舞踏会で関係を公表し、婚約者に指名される予定だったのに、舞踊会の夜にサイラスは薬を盛られて倒れ、記憶喪失になってしまう。 恋人が誰なのかわからないのをいいことに、偽の恋人が次々と名乗りをあげ王太子の婚約者の座を狙ってくる。おかげで不信に陥ったサイラスに、レベッカは自分が恋人だと名乗り出せなくなってしまった。 サイラスの記憶喪失を解消するため、薬師兼魔女であるレベッカは恋人であることを隠しながら、事件調査を協力することになった。そうして記憶が戻らないまま二人の距離は再び近づいていく。だが、そんなおりにサイラスの偽の恋人を名乗りでた令嬢たちが、次々と襲われる事件も起き始めて……!? ※他のサイトにも掲載しています。 毎日更新です。

処理中です...