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もしかして配役が違うの? sideアニエス
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フェルナン様の婚約者が決まったって。卒業生のサラ様だそうで……。
もしかして悪役令嬢はサラ様だったの?!私、あの人苦手なのよね。目力と圧が強くて。赤い髪なんてこの国では裏で「魔女」って呼ばれて忌避されることが多いのに、サラ様は普通に他人に好かれる人だしね。
自分でも自分の方が可愛いと思うのだけどサラ様の方が目を引くのよ、なぜか。サラ様が卒業して私の天下だと思ったらブランシュが入学してくるし……。
でも!フェルナン様以外の攻略対象もいるし。それにフェルナン様だってサラに無理矢理婚約させられたのかもだし!
最近気が付いたのだけど、経営科の講師のベルトラン先生って顔が良いし気になってるのよね。この人も攻略対象じゃないかな。教師枠ってあるじゃん。
この前、お見かけした時も、フェルナン様をじっと見てたの。すごく切なそうで……。禁断の恋、なのかしら?!
きっと、愛らしい少女の愛が禁断の恋から立ち直らせるのよ、先生を。
『アニエス、僕は君のおかげで真実の愛を知ったよ』
って先生は言うの。花びらが降り頻る中で。きっとそうだわ!そうに決まってるの。そして戸惑う私を抱きしめて
『愛しい人、もう離さないよ』
って言うの。完璧じゃん!
「ねーちゃん、また妄想してんの?枕抱きしめて悶えてないで。さっさと制服脱いでよ。シワになってアイロンかけてとか泣きついてくるんだから」
弟のロイが小言を言う。現実を見れば私はエマーヌ家の庶子だ。父様が私とロイが生きていくのに不利にならないように自分と奥様の子として登録してくれた。
3つ下のロイは騎士学校に通っている。こいつがこましゃくれたガキで……。便利に使えるのはいいんだけども。父様と義母様に迷惑かけないように暮らすのが離れに住まわせて貰ってる我々の義務だよ、と母さんと私にうるさく言うのよね、ロイったら。
本宅の兄弟含めて女は私だけなんで父様は私にはかなり甘い。義母様は……、『私はあなたとかかわりたくありません』って態度。ロイはかなり可愛がってもらってる。義母様も女性ですから私の愛らしさに嫉妬してるんでしょう。母と義母様は良好なのよね、不思議と。
「ねーちゃん、……鏡見たってその子供みたいな顔も体もかわんねーんだからさっさと制服脱いでハンガーにかけてよ」
ああ、口うるさい。
母はおとなしい人でこの離れと贅沢ができない程度のお手当をもらってひっそりと暮らしている。貧乏一歩手前って感じの家で私はいつも叱られたりしてる。『もっとつましくくらしなさい』って。『奥様のお情けとやさしさでここにおいてもらっているんですよ』とか。
そんなの大人の都合じゃない。私は男爵家の令嬢で、たった一人の娘なの。お父様にも兄弟にも大事にされないといけない存在なの。弟は冷たいしお義母様の息子、3人の兄達は私を無視するの。
お義母様よりも上にならなきゃ。お義母様は貧乏伯爵の三女だからってお友達が教えてくれた。お友達は妾妃様のご実家の伯爵家の親戚で王家ともつながりのあるおうちの子。実家は爵位はないので家政科に所属してる。けどお金のある家らしくてクラスの誰よりも早く最新流行の服を手に入れて、いつも綺麗なものや美味しいお菓子、豪華なお弁当を持ってくる。
そんな彼女は私が男爵令嬢だからといつも私を立ててくれる。ピンクの会を紹介してくれたのも彼女、ロザリー・サマンだ。
『歴史のある派閥なのだけど、今は騎士爵や準男爵の子息、令嬢で構成されていてね。トップを担う方がいないの』
『ロザリーは?』
『うちは爵位がないので』
そんな会話を交わしたの。
「ねーちゃん、ぼっとしてないで。ジャガイモ剥いてよ。玉ねぎは僕が切ってるんだから」
あー、ロイは口うるさい。夕飯作らないと……。はぁ
※
上記のフェルナンを見つめるベルトランはフェルナンの横のブランシュを見つめていました。
もしかして悪役令嬢はサラ様だったの?!私、あの人苦手なのよね。目力と圧が強くて。赤い髪なんてこの国では裏で「魔女」って呼ばれて忌避されることが多いのに、サラ様は普通に他人に好かれる人だしね。
自分でも自分の方が可愛いと思うのだけどサラ様の方が目を引くのよ、なぜか。サラ様が卒業して私の天下だと思ったらブランシュが入学してくるし……。
でも!フェルナン様以外の攻略対象もいるし。それにフェルナン様だってサラに無理矢理婚約させられたのかもだし!
最近気が付いたのだけど、経営科の講師のベルトラン先生って顔が良いし気になってるのよね。この人も攻略対象じゃないかな。教師枠ってあるじゃん。
この前、お見かけした時も、フェルナン様をじっと見てたの。すごく切なそうで……。禁断の恋、なのかしら?!
きっと、愛らしい少女の愛が禁断の恋から立ち直らせるのよ、先生を。
『アニエス、僕は君のおかげで真実の愛を知ったよ』
って先生は言うの。花びらが降り頻る中で。きっとそうだわ!そうに決まってるの。そして戸惑う私を抱きしめて
『愛しい人、もう離さないよ』
って言うの。完璧じゃん!
「ねーちゃん、また妄想してんの?枕抱きしめて悶えてないで。さっさと制服脱いでよ。シワになってアイロンかけてとか泣きついてくるんだから」
弟のロイが小言を言う。現実を見れば私はエマーヌ家の庶子だ。父様が私とロイが生きていくのに不利にならないように自分と奥様の子として登録してくれた。
3つ下のロイは騎士学校に通っている。こいつがこましゃくれたガキで……。便利に使えるのはいいんだけども。父様と義母様に迷惑かけないように暮らすのが離れに住まわせて貰ってる我々の義務だよ、と母さんと私にうるさく言うのよね、ロイったら。
本宅の兄弟含めて女は私だけなんで父様は私にはかなり甘い。義母様は……、『私はあなたとかかわりたくありません』って態度。ロイはかなり可愛がってもらってる。義母様も女性ですから私の愛らしさに嫉妬してるんでしょう。母と義母様は良好なのよね、不思議と。
「ねーちゃん、……鏡見たってその子供みたいな顔も体もかわんねーんだからさっさと制服脱いでハンガーにかけてよ」
ああ、口うるさい。
母はおとなしい人でこの離れと贅沢ができない程度のお手当をもらってひっそりと暮らしている。貧乏一歩手前って感じの家で私はいつも叱られたりしてる。『もっとつましくくらしなさい』って。『奥様のお情けとやさしさでここにおいてもらっているんですよ』とか。
そんなの大人の都合じゃない。私は男爵家の令嬢で、たった一人の娘なの。お父様にも兄弟にも大事にされないといけない存在なの。弟は冷たいしお義母様の息子、3人の兄達は私を無視するの。
お義母様よりも上にならなきゃ。お義母様は貧乏伯爵の三女だからってお友達が教えてくれた。お友達は妾妃様のご実家の伯爵家の親戚で王家ともつながりのあるおうちの子。実家は爵位はないので家政科に所属してる。けどお金のある家らしくてクラスの誰よりも早く最新流行の服を手に入れて、いつも綺麗なものや美味しいお菓子、豪華なお弁当を持ってくる。
そんな彼女は私が男爵令嬢だからといつも私を立ててくれる。ピンクの会を紹介してくれたのも彼女、ロザリー・サマンだ。
『歴史のある派閥なのだけど、今は騎士爵や準男爵の子息、令嬢で構成されていてね。トップを担う方がいないの』
『ロザリーは?』
『うちは爵位がないので』
そんな会話を交わしたの。
「ねーちゃん、ぼっとしてないで。ジャガイモ剥いてよ。玉ねぎは僕が切ってるんだから」
あー、ロイは口うるさい。夕飯作らないと……。はぁ
※
上記のフェルナンを見つめるベルトランはフェルナンの横のブランシュを見つめていました。
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