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お茶会の結果 北の女王
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お茶会は散々な空気で終わった。母様も頭が痛そう。北の女王に今回の件が耳に入ればアルベルト殿下の引き取り先は消える。正妃様は『大丈夫。最悪うちの実家の分家の潰れる予定の男爵に押し込む。アルベルトが貴族以外の生活ができるとは思えないし。フランソワもジャックもなにがあるかわからないから市井で暮らせる程度の才覚はつけさせることができたけどアルベルトは……そんなことすら考えた事がなかったようで』と半分愚痴のような事をおっしゃってました。
つかれた。……王家にはというか陛下には父様からはっきり抗議文を送ったそうです。兄様は既にアルベルト殿下と会う事は少なく、フランソワ様と仕事をしてる、と。……ジャック様とフランソワ様、どっちかを正式に立太子する予定には見えないんだけど。
兄様にそういうと
「側妃様が自分の息子を立太子したくないとはっきり陛下におねだりしててね」
と少し遠い目になる。
「正妃様も自分の息子達には向かないと仰ってて。で、カンフル剤として俺とベルトランに白羽の矢が立ってる。本命はベルトランだろうね。伯父上は皇位継承権まだ3位にいるはず。その上で2位がいまだ存在しない王太子だからね。今、陛下の命が危うくなったら伯父上が王位を継ぐか、正妃様が預かる事になると思う。……けど、正妃様は他国の貴族令嬢っていうのがあるから、貴族からの突き上げがすごいだろうね」
兄様は肩を竦める。
「北にも今日の騒ぎは伝わってるよ。水鏡で通信してるのをシリルが押えた」
シリル様も王宮にいたんだ。
「王女がどう判断するか。っていうか正妃様、あの状態のアルベルト殿下、外に出したくないだろうしな」
「アルベルト殿下、あそこまで我慢きかなかったですか?」
兄様の片眉があがる。
「ご明察。殿下が使っていた不安解消の時のハーブティ、いつのまにかご禁制の薬物入りのものにすり替わってた。多分、妾妃様も使ってたし陛下もちょくちょく飲んでたんだろうな、あの茶。王子宮の侍女の一人が自死しててね。つい最近、実家が大きな借金を返したって今日聞いたから取り調べる予定だったんだけど」
「祟りますね」
私たちは子供用の応接室でゆるっとお茶をしていた。二人で話しているがドアは開けてあるし出入り口には私兵の護衛が二人立っている。その上で、会話が聞き取れないようにする魔道具を用いている。唇を読める人がいたら一発でバレますけどね、会話の内容。
「そのお茶が何故妾妃様が使っていたと?」
「調合してるところの記憶をディオン団長が読んでる。わかりやすいようにそれだけデコラティヴな瓶に入れて妾妃宮に納入されていた。今回はシンプルな瓶でそれにだけ赤いリボンが巻かれてた」
「目印付き、ですか」
私は兄様をじっと見た。
「アルベルト殿下を徹底的にたたきたい方面からの工作って事は?」
父様とか、と心の中で付け加える。が、兄様にはばればれだった。
「少なくとも父様じゃないぞ。俺に知らせず影だけでやったんならわからんが」
兄様はお茶を入れてくれる。今は夜の遅く、夕食後なので私は小さなチョコレートを二つ。兄様はキュウリと自家製ハムの厚切りのサンドイッチとチョコレートがいくつか。
「……そうか、王家の影の仕業か?それなら誰からの命令か?」
「父様が陛下に詰めて陛下が影に、っていうのは?」
ただの思い付きだけど私の言葉に兄様は唸りはじめた。
つかれた。……王家にはというか陛下には父様からはっきり抗議文を送ったそうです。兄様は既にアルベルト殿下と会う事は少なく、フランソワ様と仕事をしてる、と。……ジャック様とフランソワ様、どっちかを正式に立太子する予定には見えないんだけど。
兄様にそういうと
「側妃様が自分の息子を立太子したくないとはっきり陛下におねだりしててね」
と少し遠い目になる。
「正妃様も自分の息子達には向かないと仰ってて。で、カンフル剤として俺とベルトランに白羽の矢が立ってる。本命はベルトランだろうね。伯父上は皇位継承権まだ3位にいるはず。その上で2位がいまだ存在しない王太子だからね。今、陛下の命が危うくなったら伯父上が王位を継ぐか、正妃様が預かる事になると思う。……けど、正妃様は他国の貴族令嬢っていうのがあるから、貴族からの突き上げがすごいだろうね」
兄様は肩を竦める。
「北にも今日の騒ぎは伝わってるよ。水鏡で通信してるのをシリルが押えた」
シリル様も王宮にいたんだ。
「王女がどう判断するか。っていうか正妃様、あの状態のアルベルト殿下、外に出したくないだろうしな」
「アルベルト殿下、あそこまで我慢きかなかったですか?」
兄様の片眉があがる。
「ご明察。殿下が使っていた不安解消の時のハーブティ、いつのまにかご禁制の薬物入りのものにすり替わってた。多分、妾妃様も使ってたし陛下もちょくちょく飲んでたんだろうな、あの茶。王子宮の侍女の一人が自死しててね。つい最近、実家が大きな借金を返したって今日聞いたから取り調べる予定だったんだけど」
「祟りますね」
私たちは子供用の応接室でゆるっとお茶をしていた。二人で話しているがドアは開けてあるし出入り口には私兵の護衛が二人立っている。その上で、会話が聞き取れないようにする魔道具を用いている。唇を読める人がいたら一発でバレますけどね、会話の内容。
「そのお茶が何故妾妃様が使っていたと?」
「調合してるところの記憶をディオン団長が読んでる。わかりやすいようにそれだけデコラティヴな瓶に入れて妾妃宮に納入されていた。今回はシンプルな瓶でそれにだけ赤いリボンが巻かれてた」
「目印付き、ですか」
私は兄様をじっと見た。
「アルベルト殿下を徹底的にたたきたい方面からの工作って事は?」
父様とか、と心の中で付け加える。が、兄様にはばればれだった。
「少なくとも父様じゃないぞ。俺に知らせず影だけでやったんならわからんが」
兄様はお茶を入れてくれる。今は夜の遅く、夕食後なので私は小さなチョコレートを二つ。兄様はキュウリと自家製ハムの厚切りのサンドイッチとチョコレートがいくつか。
「……そうか、王家の影の仕業か?それなら誰からの命令か?」
「父様が陛下に詰めて陛下が影に、っていうのは?」
ただの思い付きだけど私の言葉に兄様は唸りはじめた。
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