悪役令嬢はヒロインと関わりたくない【完結】

あくの

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どうしたものか……?

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 最近はディオン様かアルフォンス様とデートをすることが増えた。

 どちらも彼らの身内からのプッシュがすごい。エリク様とキャロライン先輩(来年結婚式を挙げるそうです)からはディオン様をシリル様からはアルフォンス様を推されてる。
 ディオン様もアルフォンス様も同じくらい好意はあるし同じくらい興味がない。

 どーするかな。この世界の令嬢として未婚だと不便ではある。その上でディオン様もアルフォンス様も家を継がない人で。かつ裏仕事に関して本人たちが関わっている。そして二人とも私が継ぐ伯爵領がバトルメイド、バトルバトラーの訓練所であることも知っている。ディオン様が知ってる理由を聞いたら

『うちも公爵家ですからね。エリクはそう言うことに向きませんし』

ってディオン様も同じくらい脳筋なくせにいう。エリク様は筋肉、ディオン様は魔術って差があるだけで、『兄弟』ってことはよくわかる。どっちもその力をもってして押し切ればいいって考えてるし。
 アルフォンス様は……家業ですからね、バトルバトラーやバトルメイドの斡旋。秘密の漏洩とか考えるとどっちかと結婚するのがいいのだよね。




 「兄様は私にどちらと結婚してほしいの?」

久しぶりの兄妹のお茶の時間。私の卒業はあと半年でそこから1年以内に婚約を決める方が『私』という個人に注目は集まらない。
 のでそろそろ婚約者を決めたい所。

「ブランシュの好きな人と結婚してほしい」

「好きな人、できた事ないからそれは無理では?」

正直な話、結婚する意味が見いだせないけど女伯爵なうえに未婚だと……社交界に出入りしなくてもいいならそれもいいなぁ。

「そうなの?ディオン団長とアルフォンス、ちょくちょくデートしてるだろ?」

「そうなんですけど……。どちらも話していて楽しいし嫌いではないのですけど」

兄様がため息をつく。

「決め手にかける、か」

兄様がちょっと遠い目になる。

「恋愛はなぁ……」

実は……サラ姉様とは破談になったのです、兄様。もうこれは義伯母様の血とも言いたいような醜聞、婚前交渉で妊娠という。相手はサラ姉様にずっと懸想していた同学年の準男爵のご子息で、伯父様はさっさとサラ姉様に年金を着けて家を出し、そのご子息と領地の隅っこでひっそり生きていくように手配をしたそうで。ベルトラン兄様と兄様が忙しくしてて、会えない間に一人で、護衛もつけず王都へお茶をしにて……、というコースらしいです。
 婚前交渉の発覚は自宅の私室に連れ込んでいたというからびっくり。エリーゼと一緒ですね。
 あ、エリーゼは早々にこれも婚姻直前に妊娠してました。そろそろ生まれるんじゃないかな?ベルトラン兄様が

「うちの女系はやばい……。これ以上妹居なくてよかった」

ため息交じりに言ってました。なんでこんなに色絡みの事件ばっかり。と兄様に愚痴ったら

「ああ、多分、妾妃絡みの洗脳とかは全部そっちの欲を亢進するようになってるってディオンが言ってた」

えぐい。サラ姉様の洗脳があった頃ってどう考えても十代に入るか入らないかくらいじゃあ……。

「嫌な犠牲者が増えるばかりですね」

なり変わられたフーシェの令嬢は多分、塩漬けにされて送られた頭の持ち主であろう、と。ジャック殿下は仲良くしていた女の子が違う女の子となり変わられててわからなかったのか、と陛下に問われて

「仲良く、と言っても10歳までです。この数年は直接顔を合わせてはいませんでした。婚約者としてあった時は目も髪も同じ色でした。伯爵が私と彼女を娶せたいと言っていたので同意はしてましたが」

 新年のあいさつや行事事は乳母が『体調が悪い』『恥ずかしがってる』『予定が立たない』などと言ってでてこなかったらしいです、なり代わり令嬢。
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