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大団円、でいいよね?
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「じゃ、釣り餌は俺だな」
きな臭い話を子供用の応接室で詰めている。婚約発表も兼ねてのお茶会だ。
「そこに集まった子女を見て要注意人物を炙りだす、のです」
ディオン様が説明してくれる。妾妃様やサマン家の洗脳やなんやの痕跡がある人のオーラの色がディオン様と魔法騎士団の数人が見分けられるというか見つけられるようになったのでチェックする、ということらしいです。昼の方がわかりやすいらしいので、
「捕縛はしないのですか?」
兄様に尋ねる。
「いまはね。彼らが目覚めるか、否かをチェックする。今、これ以上貴族を減らすのは得策ではないし。侯爵家が3つ伯爵家が7つ潰れてるからね」
「子爵家からの繰り上がりは?」
「上げるなら一発でアフレ子爵家が指名される。子爵は『これ以上爵位いらねー』って叫んでたからなぁ……」
お父様のお友達には珍しいタイプの方でざっくばらんというか大雑把というか……。兄曰く、『あそこは奥方もすごいからな』と。正直、そうなの?と思ってしまうくらいおとなしやかで淑やかな人だと思ってましたが、正妃様と母様が街にでると合流していると聞いてかなり本質はお転婆な方なのだなと認知を改めました。
お茶会では……覚悟してたけど女性の視線が痛い。アルフォンス様、人気あったものな。そう、兄様は高位貴族だし、嫁ぎ先として見ると、よほどの野心のある下位貴族の令嬢か公爵、侯爵家の令嬢になるのですが……これが今回の事で家が潰れたりで適齢期の令嬢がぐっと減ったのです。で、子爵三男のアルフォンス様はアフレ商会が背後にあるので婿としても嫁ぎ先としても望まれる条件を備えています。現実的な嫁ぎ先、もしくは婿ですね。
私のいた派閥は妾妃様に目の敵にされている家が多かったせいか人員も減ってないのですが、ほかの派閥が瓦解していて。
「俺の結婚は国の立て直しにつかうさ。ベルトランの結婚もそうだよ」
兄様が教えてくれる。
「陛下が焦ってフランソワに侯爵令嬢をあてがったのはそう言うことに自分の息子は使いたくなかったからさ。俺とベルトラン、ディオン団長はそういう駒なんだ」
淡々と私に告げる。
「だからこそ、ブランシュには恋愛してほしかったんだけど」
この性格ですからねぇ……。
「私、アルフォンス様の事は結構好きですよ?穏やかで常識もあって」
「なーんか、アルフォンスもブランシュと同じ傾向な気がする」
私は笑ってしまった。当たっているからだ。アルフォンス様も恋愛ってわからない、といいます。二人の間だけの話ですがもし、万が一『真に愛する人』が出来たらこの結婚を平和的に解消しましょう、と。
『恋愛って馬鹿になる、って言われました』
『どなたに?』
『……サラ姉様』
アルフォンス様はにっこり笑う。
『経験者が言う重み、ですね。シリルを見てると恋愛ってもっと軽いものに見えますけどシリル自身は恋でも愛でもない、みたいですからね』
お茶会の時、一人の侯爵令嬢が私にお茶をぶちまけようとしたのをアルフォンス様がかばってくれた。その令嬢は婚約者と一緒だったのだが……、後に婚約解消となったらしい。『娘時代の憧れとはいえ他の男性に懸想してる女性を娶る趣味はない』と言われたとその令嬢から手紙が来た。要はフリーになったのでアルフォンス様を狙います、宣言だった。
この令嬢にアルフォンス様が絆されるならそれは仕方がないと思っている。そうやって奪い取るような情熱は私にはない。アルフォンス様も私を他人から奪ってまで、というような情熱はないだろう。
それでも、我々の間に紡がれたものは仲間意識であり、共同体意識であり。……婚約時代ですが二人でいるとまったりと縁側でお茶を飲んでいるような関係を構築しています。
これ、大団円でいいよね?ね?
== 本編 完結 ==
======
来週、番外編を2~3投稿して簡潔となります。
きな臭い話を子供用の応接室で詰めている。婚約発表も兼ねてのお茶会だ。
「そこに集まった子女を見て要注意人物を炙りだす、のです」
ディオン様が説明してくれる。妾妃様やサマン家の洗脳やなんやの痕跡がある人のオーラの色がディオン様と魔法騎士団の数人が見分けられるというか見つけられるようになったのでチェックする、ということらしいです。昼の方がわかりやすいらしいので、
「捕縛はしないのですか?」
兄様に尋ねる。
「いまはね。彼らが目覚めるか、否かをチェックする。今、これ以上貴族を減らすのは得策ではないし。侯爵家が3つ伯爵家が7つ潰れてるからね」
「子爵家からの繰り上がりは?」
「上げるなら一発でアフレ子爵家が指名される。子爵は『これ以上爵位いらねー』って叫んでたからなぁ……」
お父様のお友達には珍しいタイプの方でざっくばらんというか大雑把というか……。兄曰く、『あそこは奥方もすごいからな』と。正直、そうなの?と思ってしまうくらいおとなしやかで淑やかな人だと思ってましたが、正妃様と母様が街にでると合流していると聞いてかなり本質はお転婆な方なのだなと認知を改めました。
お茶会では……覚悟してたけど女性の視線が痛い。アルフォンス様、人気あったものな。そう、兄様は高位貴族だし、嫁ぎ先として見ると、よほどの野心のある下位貴族の令嬢か公爵、侯爵家の令嬢になるのですが……これが今回の事で家が潰れたりで適齢期の令嬢がぐっと減ったのです。で、子爵三男のアルフォンス様はアフレ商会が背後にあるので婿としても嫁ぎ先としても望まれる条件を備えています。現実的な嫁ぎ先、もしくは婿ですね。
私のいた派閥は妾妃様に目の敵にされている家が多かったせいか人員も減ってないのですが、ほかの派閥が瓦解していて。
「俺の結婚は国の立て直しにつかうさ。ベルトランの結婚もそうだよ」
兄様が教えてくれる。
「陛下が焦ってフランソワに侯爵令嬢をあてがったのはそう言うことに自分の息子は使いたくなかったからさ。俺とベルトラン、ディオン団長はそういう駒なんだ」
淡々と私に告げる。
「だからこそ、ブランシュには恋愛してほしかったんだけど」
この性格ですからねぇ……。
「私、アルフォンス様の事は結構好きですよ?穏やかで常識もあって」
「なーんか、アルフォンスもブランシュと同じ傾向な気がする」
私は笑ってしまった。当たっているからだ。アルフォンス様も恋愛ってわからない、といいます。二人の間だけの話ですがもし、万が一『真に愛する人』が出来たらこの結婚を平和的に解消しましょう、と。
『恋愛って馬鹿になる、って言われました』
『どなたに?』
『……サラ姉様』
アルフォンス様はにっこり笑う。
『経験者が言う重み、ですね。シリルを見てると恋愛ってもっと軽いものに見えますけどシリル自身は恋でも愛でもない、みたいですからね』
お茶会の時、一人の侯爵令嬢が私にお茶をぶちまけようとしたのをアルフォンス様がかばってくれた。その令嬢は婚約者と一緒だったのだが……、後に婚約解消となったらしい。『娘時代の憧れとはいえ他の男性に懸想してる女性を娶る趣味はない』と言われたとその令嬢から手紙が来た。要はフリーになったのでアルフォンス様を狙います、宣言だった。
この令嬢にアルフォンス様が絆されるならそれは仕方がないと思っている。そうやって奪い取るような情熱は私にはない。アルフォンス様も私を他人から奪ってまで、というような情熱はないだろう。
それでも、我々の間に紡がれたものは仲間意識であり、共同体意識であり。……婚約時代ですが二人でいるとまったりと縁側でお茶を飲んでいるような関係を構築しています。
これ、大団円でいいよね?ね?
== 本編 完結 ==
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来週、番外編を2~3投稿して簡潔となります。
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