転生少女の暴走

あくの

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駆け引き

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「勝負の結果でそちらのうちどちらかが勝てば二人ともの負債を支払ってやろう。こちらが勝てばいくつかの質問に答えてもらう」

お祖父様が宣言する。私の部屋には向こうの部屋と対になった魔道具が置かれている。私とクロエ、シモーヌ嬢と義兄セルジュの四人は私の部屋で向こうの魔道具から送られてくる映像を見ている。この映像は記録されているらしい。もちろん音声も聞こえている。
 シモーヌ嬢はぽつりぽつりと話してくれる。隣国の騒ぎで隣の国の親戚と当時の婚約者が断罪された事。その時に彼女クララの魅了の刺青アザの話がわかった事。多分当時の婚約者が手引きをしてクララをこの国に逃した事。当時の婚約者は今は鉱山奴隷に堕ちている事。

 「それで、私達はあの方を追い詰めるために色々しておりました」

シモーヌ嬢はそのまま話を続ける。

「隣国の親戚にはコリニー前侯爵が大層溺愛していた愛妾のお嬢様が嫁いでまして。その時に処刑されております。前侯爵は復讐の為に情報を絶え間なく収集しておりましたところ…、クララさんの話が半年前に上がってきてました」

 半年前に婚約破棄した子爵令嬢はシモーヌ嬢の幼馴染、丁度私とクロエのような関係だったそうです。

「彼女の話の外見的特徴からクララさんがその女性かもと思い、セルジュさんに接触したのです」

シモーヌ嬢は赤くなりながら

「セルジュさんと会った時に…一目惚れしまして。あと、垣間見える性格と、なんでいうのでしょうか、評判が違うというか、違和感がありまして…。ダメ元で解呪の魔宝具を使ってもらいまして…。そしたら、段々クララさんの施した呪いが剥がれてくると共に本来のセルジュさんになっていったというか…」

そんな話をする。私とクロエは少しニヤニヤしてしまう。義兄もその話は既に聞いていたらしくて、顔を赤らめている。

 義兄がシモーヌ嬢の話を引き取る。

「で、俺の記憶のおかしな点が沢山出てきたんだ。クララの取り巻き達を自分の幼馴染だと思い込んでた事とかね。あの取り巻きとは学園ですれ違っただけで個人的な知り合いでもないのに」
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