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奉仕
しおりを挟む散々抵抗したものの、サイラスの言う通り昨夜の性行為のせいか足腰がまるで立たなかった。
いったいどれだけしたの…!?という感じだが、陛下とやらだって別にしたくてしたわけではないのだろう。必要に迫られて仕方なく、でなければわざわざ寝ている隙にこっそり済ませる様な真似はしないのではないかと充希は思う。
「ああ、たっぷり中に出されていますね」
「…………(言わなくていいです…)」
上から下まで丁寧に拭いてもらい、最後に膣の中に溜まった精子を掻き出してもらう。
その手つきはいやらしさの欠片もなく事務的なものなのに、どうしてもお腹の奥がきゅうっと挿ってくる指を締めつけてしまう。
こんなに敏感な体だっただろうか?と充希は熱を持つ体を持て余しながら考える。
なんだかずっと、体が変だ。自分の体じゃないみたい。
そんなことを考えていると、不意にサイラスの指が明確な意志を持って蠢きはじめた。
「えっ?あ、サ、サイラス、さんっ…?」
「ふふ、先程から私の指を食い千切りそうなほど締めつけてきて……気持ち良いですか?」
「そ、そんなっ…んっ、だって…」
「恥ずかしがる必要はありませんよ。聖女様の御体はそういうふうに出来ていると聞いておりますから」
「そういう…ふう、とは…?」
サイラスの台詞に、充希は嫌な予感に襲われる。けれどその間にも、彼の指は怪しく充希の中で蠢いていた。昨日見たあの綺麗な指が、自分の中で欲望を掻き立てるように卑猥に動いているのかと思うとそれだけで妙な気分に陥りそうになる。
泡とは違う滑りがサイラスの指を濡らし、奥へ奥へと導くように咥え込む。
指の腹で深く押されると、反射のように体がびくん、とのけぞった。意識せずとも口からは甘い喘ぎがひっきりなしに溢れ出てしまう。
こんな媚びたような声を出す自分を、充希はついぞ知らない。
「もう、やめ……だ、めぇ…!」
「イキそうですか?好きな時にイッていいですよ」
「ッ、は、あ!んん……………っ!!」
気持ちいいところを執拗に攻められて、あっという間にイッてしまった。
かくん、と膝が頽れ湯の中に沈んでしまいそうになる。
それをすんでのところでサイラスの腕が支えた。華奢なイメージのサイラスだが、その腕は意外にも力強く逞しく、簡単に充希を抱え上げてしまう。
「もう上がられますか?それとも続きを致しましょうか」
至近距離で見つめられ、そう尋ねられる。その言葉の意味を遅れて理解して、充希は顔を真っ赤にさせた。
「さ、さっき、陛下の相手だけでいいって…!」
「ええ、そう言いました。ですが、あなたさえ望めば私も、そして他の者たちも、喜んであなたに御奉仕致します」
全ては聖女様の望むままに、とサイラスは充希の長い髪にキスを落とす。
その碧い瞳の奥には、隠しきれない情欲の火が灯っていた。
いったいどれだけしたの…!?という感じだが、陛下とやらだって別にしたくてしたわけではないのだろう。必要に迫られて仕方なく、でなければわざわざ寝ている隙にこっそり済ませる様な真似はしないのではないかと充希は思う。
「ああ、たっぷり中に出されていますね」
「…………(言わなくていいです…)」
上から下まで丁寧に拭いてもらい、最後に膣の中に溜まった精子を掻き出してもらう。
その手つきはいやらしさの欠片もなく事務的なものなのに、どうしてもお腹の奥がきゅうっと挿ってくる指を締めつけてしまう。
こんなに敏感な体だっただろうか?と充希は熱を持つ体を持て余しながら考える。
なんだかずっと、体が変だ。自分の体じゃないみたい。
そんなことを考えていると、不意にサイラスの指が明確な意志を持って蠢きはじめた。
「えっ?あ、サ、サイラス、さんっ…?」
「ふふ、先程から私の指を食い千切りそうなほど締めつけてきて……気持ち良いですか?」
「そ、そんなっ…んっ、だって…」
「恥ずかしがる必要はありませんよ。聖女様の御体はそういうふうに出来ていると聞いておりますから」
「そういう…ふう、とは…?」
サイラスの台詞に、充希は嫌な予感に襲われる。けれどその間にも、彼の指は怪しく充希の中で蠢いていた。昨日見たあの綺麗な指が、自分の中で欲望を掻き立てるように卑猥に動いているのかと思うとそれだけで妙な気分に陥りそうになる。
泡とは違う滑りがサイラスの指を濡らし、奥へ奥へと導くように咥え込む。
指の腹で深く押されると、反射のように体がびくん、とのけぞった。意識せずとも口からは甘い喘ぎがひっきりなしに溢れ出てしまう。
こんな媚びたような声を出す自分を、充希はついぞ知らない。
「もう、やめ……だ、めぇ…!」
「イキそうですか?好きな時にイッていいですよ」
「ッ、は、あ!んん……………っ!!」
気持ちいいところを執拗に攻められて、あっという間にイッてしまった。
かくん、と膝が頽れ湯の中に沈んでしまいそうになる。
それをすんでのところでサイラスの腕が支えた。華奢なイメージのサイラスだが、その腕は意外にも力強く逞しく、簡単に充希を抱え上げてしまう。
「もう上がられますか?それとも続きを致しましょうか」
至近距離で見つめられ、そう尋ねられる。その言葉の意味を遅れて理解して、充希は顔を真っ赤にさせた。
「さ、さっき、陛下の相手だけでいいって…!」
「ええ、そう言いました。ですが、あなたさえ望めば私も、そして他の者たちも、喜んであなたに御奉仕致します」
全ては聖女様の望むままに、とサイラスは充希の長い髪にキスを落とす。
その碧い瞳の奥には、隠しきれない情欲の火が灯っていた。
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