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第二十九章
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縛り上げられたポラチョとコンラートが引きずられて城に連れ戻された。
「貴様らが俺の娘を殺した。楽には死なさん、これからしばらくは城の庭で晒しものになるがいい」
レイナートは憎々し気にそう言った。
二人は庭園に設置された晒し台につながれた。
その後ろを思い詰めた顔のベネディクトが歩いていたのだがお互い自らの思考に没頭していたため全く気付いていなかった。
ベネディクトは漸く探していた人を見つけた。
ペドロとクローディスが所在無げにたたずんでいた。
「これはこれは」
「ちょうどいい、ヨハンを見なかったか?探しているのだが見つからないのだ」
ペドロはそう言って親し気にベネディクトに手を差し伸べてきた。
それをすっとベネディクトは身体をそらし避けた。
「二人ともご壮健なようですな」
そう言ってベネディクトは硬い顔で二人を見た。
「いや、さすがにさっきは参った、老人二人が剣を抜けと騒ぎ立てて、全くあのようなご老体に相手をすることはな」
「そうですか」
「何か気晴らしできることがあればいいのですが」
クローディスはため息をつく。
「気晴らしになるかは知らないが、私の腰の物が役に立つかもしれません」
「お前の腰についているものが」
ベネディクトは腰につけていた剣を手にした。
「これを抜くことになるでしょう」
二人はぎょっとした顔をした。
「いったい何があったのだ?そう言えば顔がこわばっている」
「おい、いったい何があった、私は剣を得意としているが、君は槍だろう、それにしても何やら思いつめているようだが」
ベネディクトは大きく息を吐いた。
「お前は悪党だ、お前は罪なき女を辱め死に追いやった、だからこれから勝負を申し込む。いつでもどのような武器を用いても構わない、さもなければお前は卑怯者だ」
一息で言い切った。
「お前はいったい何を言っていたんだ」
「ビアトリスはヒローインの無実を信じている。俺も同様だ。お前はそのヒローインに対してお前がしたことは非道極まりない、だから決闘を申し込む」
「まさかビアトリスのためにクローディスに決闘を申し込んだのか」
ペドロが大きく息を吐いた。
「まさか、あれほど嫌がっていた亭主族になるつもりなのか、これは笑える」
「なんとでも言ってくれればいい、とにかくだ、必ずやお前と決闘するクローディス。耶利でも剣でも好きなものを選べ、弓矢でも構わないぞ」
「待ってくれ、ベネディクト、間違いのない事実だ、私はヒローインに裏切られたのだぞ」
「お前と俺、どちらかが間違っているということだ。決闘をしてどちらが正しいか証明することにしよう」
そう言ってベネディクトはその場を後にした。
「やれやれ、とんでもない余興になりそうだな」
「そうですとも、余興です。どのみち真実が明らかになれば」
そう言っていた二人は中庭に人だかりができているのに気が付いた。
「貴様らが俺の娘を殺した。楽には死なさん、これからしばらくは城の庭で晒しものになるがいい」
レイナートは憎々し気にそう言った。
二人は庭園に設置された晒し台につながれた。
その後ろを思い詰めた顔のベネディクトが歩いていたのだがお互い自らの思考に没頭していたため全く気付いていなかった。
ベネディクトは漸く探していた人を見つけた。
ペドロとクローディスが所在無げにたたずんでいた。
「これはこれは」
「ちょうどいい、ヨハンを見なかったか?探しているのだが見つからないのだ」
ペドロはそう言って親し気にベネディクトに手を差し伸べてきた。
それをすっとベネディクトは身体をそらし避けた。
「二人ともご壮健なようですな」
そう言ってベネディクトは硬い顔で二人を見た。
「いや、さすがにさっきは参った、老人二人が剣を抜けと騒ぎ立てて、全くあのようなご老体に相手をすることはな」
「そうですか」
「何か気晴らしできることがあればいいのですが」
クローディスはため息をつく。
「気晴らしになるかは知らないが、私の腰の物が役に立つかもしれません」
「お前の腰についているものが」
ベネディクトは腰につけていた剣を手にした。
「これを抜くことになるでしょう」
二人はぎょっとした顔をした。
「いったい何があったのだ?そう言えば顔がこわばっている」
「おい、いったい何があった、私は剣を得意としているが、君は槍だろう、それにしても何やら思いつめているようだが」
ベネディクトは大きく息を吐いた。
「お前は悪党だ、お前は罪なき女を辱め死に追いやった、だからこれから勝負を申し込む。いつでもどのような武器を用いても構わない、さもなければお前は卑怯者だ」
一息で言い切った。
「お前はいったい何を言っていたんだ」
「ビアトリスはヒローインの無実を信じている。俺も同様だ。お前はそのヒローインに対してお前がしたことは非道極まりない、だから決闘を申し込む」
「まさかビアトリスのためにクローディスに決闘を申し込んだのか」
ペドロが大きく息を吐いた。
「まさか、あれほど嫌がっていた亭主族になるつもりなのか、これは笑える」
「なんとでも言ってくれればいい、とにかくだ、必ずやお前と決闘するクローディス。耶利でも剣でも好きなものを選べ、弓矢でも構わないぞ」
「待ってくれ、ベネディクト、間違いのない事実だ、私はヒローインに裏切られたのだぞ」
「お前と俺、どちらかが間違っているということだ。決闘をしてどちらが正しいか証明することにしよう」
そう言ってベネディクトはその場を後にした。
「やれやれ、とんでもない余興になりそうだな」
「そうですとも、余興です。どのみち真実が明らかになれば」
そう言っていた二人は中庭に人だかりができているのに気が付いた。
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