完 さぁ、悪役令嬢のお役目の時間よ。

 わたくし、エリザベート・ラ・ツェリーナは今日愛しの婚約者である王太子レオンハルト・フォン・アイゼンハーツに婚約破棄をされる。
 なんでそんなことが分かるかって?
 それはわたくしに前世の記憶があるから。
 婚約破棄されるって分かっているならば逃げればいいって思うでしょう?
 でも、わたくしは愛しの婚約者さまの役に立ちたい。
 だから、どんなに惨めなめに遭うとしても、わたくしは彼の前に立つ。

 さぁ、悪役令嬢のお役目の時間よ。
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