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繝■■励Ο繧ー■条空論・紙一重■ ■■⑦
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「我を沈黙させるには完全に破壊しなければならぬ!」
「むー、虫けらのようにしぶといですね」
子烏丸は不服そうにほっぺたをぷくっと膨らませている。
なんだかさっきから状況が二転三転する、急展開に次ぐ急展開。それでも、わたしは死んでいないし、超かっけー助っ人も現れてくれた。それでも、残念ながら好転している気はしない。
「さあ、新たなる“始源拾弐機関”たる少女よ、早くこの場から逃げるのだ」
「へ?」
なんたる弱気、なんたる発言!
がしゃり、わたしを見下ろすその表情は機械的で変わらない、わたしには彼の真意は読み解けない。なんでそんなこと言うの、こんなに強そうなのに!
いや、もちろんわたしが戦力になるなんてとても思えなくて、で、でも、それでも、彼を置いて逃げてしまおう、とも考えていなかった。わたしがなんとかする、んーん、なんとかなるんだって。だって、わたしは主人公なんだ、って。
でも、今のところ、わたしは完全に足手まといだ。何もできない少女を守りながら神様と対峙する、なんて、いくら巨大な機械鎧となった【軌条空論・紙一重】でも無謀だって、わたしでもわかる。だから、わたしは足手まといだ。
「我が機能がこやつにどれほど対抗できるかわからぬが、少しばかりの時間は稼ぐ、急ぐのだ!」
「な、そ、そんな! アナタはそんなに大きくてカッコいいのに!」
「ありがとう、小さき少女よ。その言葉だけで我はまだ戦えそうだ」
ああ、もう、わたしは主人公失格だ、何もできていないじゃないか! さっぱり努力もしてなければ、せっかく出会えた【軌条空論・紙一重】との友情もなく逃げ出そうとしているし、そして、自分自身が勝利したことすらない。
この状況でどうするのが正しい行動なのかわからない。
大地は【天変界位】のおかげで揺れ続け、今にも星ごと環境が変わってしまいそう。転生者達もそれに巻き込まれて身動きは取れていない。
【深層義肢】が星の崩壊を防ぐためにその巨大な塔もとい手で星を握り続けている。【論議主】に彼女の機能を聞きそびれた。
そして、目の前には、自身を神だと名乗る不可解な強さの少女、小鳥遊 子烏丸と、それに対峙する、世界の均衡を司るもの、【軌条空論・紙一重】。
わたしはあまりにもちっぽけすぎて、そのどれにも介入できない。巻き込まれ系お節介主人公でも、実力がなければそれはただの飛んで火にいる夏の虫でしかない。わたしに主人公補正はなかったみたいだ。ちゃんとした主人公なのに!
「むー、虫けらのようにしぶといですね」
子烏丸は不服そうにほっぺたをぷくっと膨らませている。
なんだかさっきから状況が二転三転する、急展開に次ぐ急展開。それでも、わたしは死んでいないし、超かっけー助っ人も現れてくれた。それでも、残念ながら好転している気はしない。
「さあ、新たなる“始源拾弐機関”たる少女よ、早くこの場から逃げるのだ」
「へ?」
なんたる弱気、なんたる発言!
がしゃり、わたしを見下ろすその表情は機械的で変わらない、わたしには彼の真意は読み解けない。なんでそんなこと言うの、こんなに強そうなのに!
いや、もちろんわたしが戦力になるなんてとても思えなくて、で、でも、それでも、彼を置いて逃げてしまおう、とも考えていなかった。わたしがなんとかする、んーん、なんとかなるんだって。だって、わたしは主人公なんだ、って。
でも、今のところ、わたしは完全に足手まといだ。何もできない少女を守りながら神様と対峙する、なんて、いくら巨大な機械鎧となった【軌条空論・紙一重】でも無謀だって、わたしでもわかる。だから、わたしは足手まといだ。
「我が機能がこやつにどれほど対抗できるかわからぬが、少しばかりの時間は稼ぐ、急ぐのだ!」
「な、そ、そんな! アナタはそんなに大きくてカッコいいのに!」
「ありがとう、小さき少女よ。その言葉だけで我はまだ戦えそうだ」
ああ、もう、わたしは主人公失格だ、何もできていないじゃないか! さっぱり努力もしてなければ、せっかく出会えた【軌条空論・紙一重】との友情もなく逃げ出そうとしているし、そして、自分自身が勝利したことすらない。
この状況でどうするのが正しい行動なのかわからない。
大地は【天変界位】のおかげで揺れ続け、今にも星ごと環境が変わってしまいそう。転生者達もそれに巻き込まれて身動きは取れていない。
【深層義肢】が星の崩壊を防ぐためにその巨大な塔もとい手で星を握り続けている。【論議主】に彼女の機能を聞きそびれた。
そして、目の前には、自身を神だと名乗る不可解な強さの少女、小鳥遊 子烏丸と、それに対峙する、世界の均衡を司るもの、【軌条空論・紙一重】。
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