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■■■■■■■■■→戦闘描写
■■【貌無き炉心】■■⑧
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失った四肢の先に魔剣を纏わせる、黒き手足はもはやヒトのカタチをしていない、獣ですらなく、もはや、異形。「あああああああッ……!!」露出した神経に直接マグマを流し込んで灼き切れるような、痛覚異常。魔剣はとうとうわたしの身体すら蝕み始めた。
星槍を咥える顎はびしりびしりと軋み、口が大きく裂けてきている。このまま噛みついた方が早いんじゃないか?
機構翼を羽ばたかせる度、わたしが腰から真っ二つに割れてしまいそう。わたしはもう飛べない、翼は全部防御にまわす。
「……チケット・ゥ・ライド」
そして、わたしは再度加速する。全身に亀裂。これは完全に致命的な一押しだ。この終わりのない不毛の大地での紛争を達成するための英雄的でもない、怪物的ですらない、ただの陰鬱で獰猛じみた狂喜。
残る魔獣を殲滅する。覚悟はとっくに完了している。
それはその超高温によって白熱する身体で地面を熔かしながら溶岩を泳ぐ獣の群れ。ときおり溶岩の中から飛び跳ねながらもはやほとんど動けないわたしを喰らい、焼き尽くそうと鋭い乱杭歯を開ける。飛翔、低空で回避、クソ、溶岩に潜られると狙いが定まらない。それなら……
星槍、最大出力、思いっ切り槍を突き刺し突き刺し突き刺し突き刺し、赤熱する大地ごと魚獣を穿つ。その巨大な孔は地下を支えていた大地を崩壊させる。ぱきん、耳の孔が右の顔ごと割れて、星槍の消失。
地震、地割れ、壁が崩れる。もうすぐ、この地下世界は崩れてなくなる。
しかし、世界の崩壊なんて構うことなく、今度はわたしの手のひらよりも小さな小さな群体が、地割れの隙間や壁の間から這い出て殺到する。小さな赤い流弾。喰らったら蜂の巣。ばさり、黒翼を大きく広げ、自身を包み覆う。視界が遮られるけど、連続する爆発音と衝撃が、小さな群体の無謀なる突進をびりびりと伝えていた。
そして、数刻の後わたしを守ってくれていた翼のほとんどの羽が燃え尽きてしまったのと同時に連続突撃も凪いだ。燻るようにわたしへ齧りつこうと飛び掛かる残りを黒爪で吹き消す。
「■■■■■■■■■■■■■」
突然の咆哮、世界の崩壊が加速する。
それは、黒きドラゴン。灼熱の溶岩でできた紅い身体を分厚い岩石の鱗で覆っている。地下世界を旋空する暗黒の覇者。ばさりとその強大な翼がはためくたび灼熱が吹き荒れる。ウソでしょ、アズよりも大きいじゃん。こんなのまでいるのか。うんざり吐息、絶望的な眼差しでその神々しくすらあるシルエットを見上げる。この燃え盛るブラックドラゴンこそが今この世界で一番明るく、一番巨大で、最も強い捕食者。
こんなちっぽけな黒爪では勝てない、ドラゴン殺しといったら剣に決まってる。もうわたしはここから動けない。ぐじゅり、「あああッ!」痛みを伴う両手の変形、祈りのように高々と両手を掲げ、その黒腕は大剣のカタチと成る。物量で消し去ってやる。
炎を吐き散らしながらの急滑降。振り下ろす竜殺しの大剣。ばきばきと両腕が割れて千切れ飛ぶ。大剣を支えきれずわたしは倒れ込む。
ドラゴンは虚空の彼方へと討伐されて、そしてわたしは四肢を失い、顎どころか未だ弱々しく輝く虹色の両目以外の貌もなくなって、もう動けない。
星槍を咥える顎はびしりびしりと軋み、口が大きく裂けてきている。このまま噛みついた方が早いんじゃないか?
機構翼を羽ばたかせる度、わたしが腰から真っ二つに割れてしまいそう。わたしはもう飛べない、翼は全部防御にまわす。
「……チケット・ゥ・ライド」
そして、わたしは再度加速する。全身に亀裂。これは完全に致命的な一押しだ。この終わりのない不毛の大地での紛争を達成するための英雄的でもない、怪物的ですらない、ただの陰鬱で獰猛じみた狂喜。
残る魔獣を殲滅する。覚悟はとっくに完了している。
それはその超高温によって白熱する身体で地面を熔かしながら溶岩を泳ぐ獣の群れ。ときおり溶岩の中から飛び跳ねながらもはやほとんど動けないわたしを喰らい、焼き尽くそうと鋭い乱杭歯を開ける。飛翔、低空で回避、クソ、溶岩に潜られると狙いが定まらない。それなら……
星槍、最大出力、思いっ切り槍を突き刺し突き刺し突き刺し突き刺し、赤熱する大地ごと魚獣を穿つ。その巨大な孔は地下を支えていた大地を崩壊させる。ぱきん、耳の孔が右の顔ごと割れて、星槍の消失。
地震、地割れ、壁が崩れる。もうすぐ、この地下世界は崩れてなくなる。
しかし、世界の崩壊なんて構うことなく、今度はわたしの手のひらよりも小さな小さな群体が、地割れの隙間や壁の間から這い出て殺到する。小さな赤い流弾。喰らったら蜂の巣。ばさり、黒翼を大きく広げ、自身を包み覆う。視界が遮られるけど、連続する爆発音と衝撃が、小さな群体の無謀なる突進をびりびりと伝えていた。
そして、数刻の後わたしを守ってくれていた翼のほとんどの羽が燃え尽きてしまったのと同時に連続突撃も凪いだ。燻るようにわたしへ齧りつこうと飛び掛かる残りを黒爪で吹き消す。
「■■■■■■■■■■■■■」
突然の咆哮、世界の崩壊が加速する。
それは、黒きドラゴン。灼熱の溶岩でできた紅い身体を分厚い岩石の鱗で覆っている。地下世界を旋空する暗黒の覇者。ばさりとその強大な翼がはためくたび灼熱が吹き荒れる。ウソでしょ、アズよりも大きいじゃん。こんなのまでいるのか。うんざり吐息、絶望的な眼差しでその神々しくすらあるシルエットを見上げる。この燃え盛るブラックドラゴンこそが今この世界で一番明るく、一番巨大で、最も強い捕食者。
こんなちっぽけな黒爪では勝てない、ドラゴン殺しといったら剣に決まってる。もうわたしはここから動けない。ぐじゅり、「あああッ!」痛みを伴う両手の変形、祈りのように高々と両手を掲げ、その黒腕は大剣のカタチと成る。物量で消し去ってやる。
炎を吐き散らしながらの急滑降。振り下ろす竜殺しの大剣。ばきばきと両腕が割れて千切れ飛ぶ。大剣を支えきれずわたしは倒れ込む。
ドラゴンは虚空の彼方へと討伐されて、そしてわたしは四肢を失い、顎どころか未だ弱々しく輝く虹色の両目以外の貌もなくなって、もう動けない。
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