この世界はわたしが創ったんだから、わたしが主人公ってことでいいんだよね!? ~異世界神話創世少女 vs 錯誤世界秩序機能~

儀仗空論・紙一重

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最終章:第二次新異世界大戦

ーー  新異世界転生先は世界を救った勇者の子孫!?ーー⑤

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「オレの攻撃に射程距離はねえ。全然そそらねえ身体だったけどあの女神もイイもんくれたぜ。触れたいものにはどこからでも触れて、触れたくないものには触らない異能なんて最強すぎるだろ」

 こそこそビルの隙間を逃げ回るわたしに対し、彼は依然として威風堂々とそこに立ち、聖剣をやる気なくぶらぶらと素振りしながらご丁寧にも自身の異能を説明してくれていた。

 それで攻撃方法が遠距離からの斬撃か、鬱陶しい。やることがいちいち癪に障る。ゆっくりと立ち上がる。ありがたいことにどうやら絨毯爆撃、いや、絨毯斬撃はしないらしい。それだけ余裕ってことか、それとも、獲物は目の前で切り刻みたいってことね、クソッタレ。

「隠れてもムダだ、テメェがどこにいても関係ねぇんだよ、オレがテメェが捕捉できねえならそこにいるっつーことだろ?」

 しまった。そうか、万物を見渡せるなら、見えないところを探せばいい、そこにわたしがいる。意外と頭使えるじゃん、サイアク。

「それに、オレの異能はこんなこともできるんだぜ?」

「は? 何……ひぅッ!?」

 わたしのささやかな胸が見えない何かに掴まれてぐにっと歪む。コイツ、胸揉みやがった。「お、意外とあるかもしれねぇな」 

「……やめろ」

 大っ嫌いなヤツに触れられている不快感しかない。屈辱的だけど、ここで逃げても意味がない。わたしは乱暴に胸を鷲掴む痛みだけの愛撫を耐える。

「なんだ、貧乳は感度がいいっつーのはデマか? ラブドールなら感度3000倍にしとけよ、ガラクタがよ」

 きっと屍姦が趣味の最低野郎もこんなことじゃ満足しない。アイツはただ、わたしを凌辱したいだけなんだから。

「いい加減やめろ、ヘタクソ。そんなんじゃ気持ち良くなれるわけないじゃない」

「へぇ、胸じゃ感じないのか。なら、こっちはどうだ?」

「ぁんッ!?」

 クソ、不意打ちすぎて変な声出しちゃった。定義指針越しでアイツの姿も良く見えないから、突然身体を触られるのに構えられない。

「なんだ、感じてんじゃん」

「……サイアク」

 こんなの気持ちいいはずがない。ただの生理現象だ。“始源拾弐機関”の機能の一つでしかないはずのわたしの生物としての身体構造の仕様でしかない。

 その見えない感触に秘部を触られ続けているのも屈辱的で苦痛でしかない。

 茶番だ、こんなのは茶番。ピクピクと痙攣してしまいそうになるのを必死に耐える。見下ろされている限りこの愛撫から逃げられないのが余計にムカつく。

「降りて来なさいよ、そうやって離れたところからいたぶって何が楽しいの!?」

「ああ? 楽しいに決まってるだろ、テメェみてぇな生意気なガキが何もできねぇまま1人でよがってるんだぞ、サイコーじゃねぇか!」

「ぶっ殺してやる!」

 どこまでわたしを下卑すれば気が済むんだ。つーか、マジで撫で回すのをやめろ、気持ち悪くてしかたない!
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