イマジンコード・オーバー・ザ・シンギュラリティ~少年は幻想魔剣の夢を見るか~

儀仗空論・紙一重

文字の大きさ
3 / 48
1.SINGULARITY

逃亡者は理想を騙れるか

しおりを挟む
 足早に店を出たオレは手の内の戦利品をくるくる回す。

「所詮魔法なんてまやかしだ」

 “幻想籠手”を見せた瞬間からなけなしの魔力を使った幻覚でジャンク屋からお目当てのパーツをちょろまかす。

 バレたときにはそうする。最初からそういう作戦だった。

 ちょろすぎるな。あそこならもう一回くらいいけるか?

 にやりとほくそ笑むのもそこそこに、

「クソ、もうバレたか」

 まあ、最低限の防犯対策はしているだろうとは思っていたけど、予想外に魔法感知が早かったな。つーか、透明化無効といい、なんだかセキュリティレベルがやたらと高すぎやしないか。なんか映画みたいに裏取引でもしてるのか?

 大通りへと出ようとしたところで反射的に頭を引っ込める。街中をうろつく警備ドローンが違反取締モードになっている。当局への通報も早すぎないか? オレはただのしがない高校生で、ただちょっとガラクタを借りただけだぞ。こだわるポイントが違いすぎるだろ。

 しかしながら、あんなガラクタなんかにバカみたいに法外な値段を吹っ掛けるような店主だ。

 店の商品に並々ならぬこだわりでもあるのだろうか。それとも、あんな無造作に吊り下げられていた物に愛着でもあるのか? もうそれ、ゴミ屋敷の住人の思想だろ。

 どちらにしても悪趣味だ、もう絶対にあの店には行かねえな。

「オレはこんなクソみたいな現実に這いつくばっている場合じゃないんだよ」

 科学が技術的特異点を3度ほど超え、誰しもが絵本で読んだ魔法と科学が大差なくなってしまったサイバーパンクの成れの果て。

 シンギュラリティ以前の古代世界を知らないオレには、世界の何がどう変わっているのかはわからない。

 とにかく、いつからか魔法がある世界が現代に実現してしまった。

 そんなクソみたいな世界に生まれてしまったオレはなんて不幸なのだろうか。

「そんなの幻想だ、しっかり現実を見ろよ、ルジネ」

 今やるべきは自身の境遇を嘆くことじゃない。この現状を打開することだけだ。

 まだ魔力は残ってる。いざとなれば街中ならほんのわずかな時間だけど透明化もできる。

 ま、今回はその心配はなさそうだ。

 幸い、まだまだ大通りは普段よりも人が多い。

 ドローンに捕捉されないように少し早足で大通りを歩く。人混みに紛れたところでドローンの追尾を振り払えるわけもなく。仕方ない。

「攪乱魔法起動」

 攪乱魔法なんて言ってるけど、要はナノマシンを周囲に拡散して電子機器にちょっとした影響を与える霧を発生させるだけだ。電子チャフとほとんど原理は一緒だろ。それを魔法だなんて。

 たった数秒の視界不良、それでいい。この人混みだ、ちょっとした混乱さえ引き起こせば、この場から逃げることも簡単にできるだろう。案の定店主の視界もバグってるし。

「それじゃあな」

 一瞬の恐慌状態に陥る人々を掻き分けてなんとか逃げおおせる。

 これはちょっと想定外だったけど、まあ、結果は上々。

 戦利品は確かにオレの手の内にあるんだからな。

 オレはふと立ち止まる。

 緊張からか少し息切れした呼吸を、湿った空気を大きく2、3度吸って整える。

 夜風と人々の熱狂が入り交じったような空気は、大気中の清浄機能によって瞬時に無害なものに成り果てるせいか無味乾燥としていて何の感慨も得られなかった。

 きっとこの夜は長くなる。

 清浄化された空気とはうらはらに人々の興奮は全くやみそうになかったから。ま、オレには関係ないけど。

 そんなことはどうでもいい、これでオレの籠手をパワーアップできる。

 魔力を精製できないヤツなんて今どき外殻(メイルフィールド)にはいない。

 自然至上主義者や宗教信者みたいな原始人がうろつく内殻(インターシェル)にはもしかしたらいるのかもしれないけど、そんなのと出会う日なんてきっとおそらく永久に来ないだろう。

 ほんの些細な診察料とお好みのパーツ代、それに当局の許可さえあれば改造だって身体換装だって、はたまた電脳転送だっていくらでもできる世の中だ。魔力精製できない身体なら改造してしまえばいい。普通はそう考える。

 だけど、オレはどれもやりたくなかった。

 オレの身体はたったひとつだけで、それを何かと取り替えたりいじくり回したりするのは何か違うような気がした。あ、いや、これは断じて病気じゃない、ただの気の迷いであって身体拡張精神不適合症候群じゃない、そう、ただの気の迷いだ。

 つまりだ、この最低最悪な物語は、どこからどう考えてもオレ自身のただのわがままが招いたことだった。

 だから、それをこのクソみたいな世の中のせいにしちゃいけない、これは全部オレが悪い。このクソったれ世界に生まれちまったオレのせいだ。

 そして、純度100%の生身で、しかも魔力無しなんてそんなバグみたいなヤツがいたら、そりゃまあ何かと突っ掛かられるのは当たり前だろう。

 ただ、オレはやられたらやり返すタイプだった。たとえ全くもって勝ち目がなくても。

 ただ絡まれるから仕返ししてただけなのに、なんか知らんが学校に居場所がなくなっちまった。オレはちゃんと空気は読めるはずだ。あの教室にはオレがいない方がいい。

 勝てないケンカほどアホらしいもんはない。

 だからオレは魔力を貯蔵できる外付けのデバイス、“幻想籠手(エンチャント・ガントレット)”を造り上げ、そして、それを細々と改造しながら日々自堕落に過ごしている。

 そんな日々もついに終わりの時が来たかもしれない。

 今日手に入れたこのパーツさえあれば。

 大通りの片隅で一人、にやりと気持ち悪い笑みを浮かべていると。

「やめてください!」

 その悲鳴じみた叫び声がこのまだ興奮冷めやらぬ喧騒の中でもなぜか耳に届いてしまったのは、それがうんざりするほど聞き覚えのある声だったからだ。

 はあ、アイツはいつも面倒事に巻き込まれてるな。

 思わず吐き出してしまったため息と共にその声がする方を見てみると道路を挟んだ向かい側で小柄な少女が数人の男達に絡まれていた。

 このオレですら心配になってしまうほどまるで成長の兆しのない華奢な身体に、ネオンに映えるスカイブルーのショートボブが、大柄な男達の隙間からかろうじて見える。

 なんだかあどけなさすら残る小さな顔に元々大きな瞳だったオレンジと青色の義眼。それらの(世間一般では)可愛らしいと形容されるべきが今は硬質的な表情となり、キッと彼らを睨み上げている。けど、圧はまるでないな。

 そんな中学生にも見えそうな幼い見た目の制服女子が夜の街を無防備に歩いていれば。

「なあ、お嬢ちゃん、今から俺達打ち上げに行くんだけどキミも来ない? もちろん俺達がご馳走してあげるからさ」

「おれら今気分いいからさ、かわいい子ならいくらでも出せちゃうんだよね~」

「それってガチの制服? キミ現役のガチJK? サイコーじゃん、超かわいいじゃん!」

 まさかこいつらロリコンか? あんなちんちくりんをナンパするとかセンスねえな。

 つーか、それにしてもまだアルコールなんて売ってるのか。あんなモノで酔えるなんて外面だけの安っぽい改造しかしてないのか。それとも新手の脱法パッチか。

 どっちにしろロクなもんじゃないってのはわかる。

 アルコールや違法なパッチなんて規制対象以前の問題だ、子どもでもわかる。

 ハイなテンション極まった男達とはうらはらに、少女の方はまったくもっていたって冷静なままで。

「ワタシ、そういうのじゃないんで」

 びしっとそう言うものの男達は完全に聞いていない。そりゃそうだ。

 そんなスカートの丈を短くした制服なんかで夜の街にいるからだろ、自業自得だ。 

 14年間うんざりするほど見知った顔が酔っぱらいに絡まれている。

 ま、オレには関係ない話だ。アイツだってイマジンコードのランカーの一人だ、なんとか切り抜けられるだろ。

 うまく逃げきったはずだけど、オレだって今追われている身だ、助けたら彼女を含め余計ややこしいことになる。

 すると、男達のナンパに全く興味なくキョロキョロと周囲を見ていた少女の方も、うげ、オレの姿に気付いたらしく。

「あ、ほら、待ち合わせしてたんです、おーい、こっちこっちー」

 ちょ、アイツ、何してくれてんだ!?

 なぜだか嬉しそうに両手を高々と掲げてぶんぶん振り回しては、ぴょんぴょん飛び跳ねている。

 反射的に視線を逸らしてフードをさらに深く被り直す。

「おーい、そこの黒いパーカーのキミー、ほらー、ワタシだよー、幼なじみのメグリだよー」

 ああ、クソ、なんだってこんなクソみたいなタイミングでお前がいるんだ。

 仕方なしにのろのろとそっちに向かう。

 クソ、オレにはやることがいっぱいある、オレを取り巻く世界を変えなきゃいけないんだ。パワーアップはまだしてないんだぞ。

「よう、兄ちゃん、彼女、今から俺達と遊びに行くんだってさ、つーわけでお前はここでバイバイだ、じゃあな」

「オーケー、オレもそんな気分じゃないし、アンタらみたいにアルコールなんかで酔っ払ってるようなちゃちな大人なんかに構ってる暇はないんだよ」

「んだと、おい、ガキがッ!!」

 あっさりと安い挑発に乗ってオレに掴みかかろうとする男。

 すると。

「ねえ、ところでルジネこそどうしてこんなところに」

「あ、バカ、ほら、早く来い!」

 透明化起動。ついでにもう一発撹乱魔法も起動。

 ほんの一瞬の時間稼ぎ。

 タイミング全く噛み合わず。全く空気を読まずに説教が始まりそうな雰囲気を察してそのまま彼女を小脇に抱える。

「あ、あぇ? ちょ、待っれ、ワタシの眼がなんかおかしいんれすけど!?」

「いいから、ちょっとじっとしてろ!」

 少しも連携が取れないまま、もろに撹乱魔法を喰らってじたばたしている少女に悪戦苦闘しながら大通りを人混みに紛れて今度こそなんとか逃げきった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

盾の間違った使い方

KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。 まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。 マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。 しかし、当たった次の瞬間。 気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。 周囲は白骨死体だらけ。 慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。 仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。 ここは―― 多分、ボス部屋。 しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。 与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる 【異世界ショッピング】。 一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。 魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、 水一滴すら買えない。 ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。 そんな中、盾だけが違った。 傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。 両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。 盾で殴り 盾で守り 腹が減れば・・・盾で焼く。 フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。 ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。 ――そんなある日。 聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。 盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。 ​【AIの使用について】 本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。 主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。 ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...