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3.【速報】美少女が居候することになりました
有休をもらえるだけで、なんかホワイト企業っぽく感じる
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もちろん今日はさすがに有休にした。当たり前だ、会社なんて行ってる場合じゃねぇって!
昨日のことなんてすっかり無かったことになっている元気いっぱいの子ども達を保育園に押し付……送り届けて、オレと五日香はどさっとソファに崩れ落ちる。
いや、疲れるって。
今までずっと気を張り詰めっぱなしだったんだもん。
やりたいこと、やらなきゃいけないこと、話したいこと、話し合わなきゃいけないこと、すべきことは山ほどある。
休んでる場合じゃない。子ども達だってすぐに帰ってきちゃう。
だけど、今はほんの少しだけでも休ませてほしかった。
「……どうする?」
こんな状態で頭が働くはずがなく。それでも。
どちらからともなくそう呟いた。
もう何も考えられなかった。何か何でもいいから最善の結論を相手に出してほしかった。もうどんなに理不尽な結論だとしても何でもオケオケオッケーだった。
そして、それはお互い様だった。
考える余裕すらなく、応えられる回答すらなく、家を片付ける体力すらなかった。
「どうするって言ってもねえ」
つまり。
結論なんて出ない。絞り出せるほどもない、オレ達はもうからっからだ。
「どうしたらいいんだろうね」
家に連れて帰っても少女はずっと眠ったままだった。
ある意味でそれは救いだった。
とりあえず猶予はある。
おそらく少女がまた襲ってくることはないだろう。なんとなくだけどそんな気がした。
これからのことで考えなくちゃいけないのはほぼほぼ少女の処遇についてだった。
あの場で遥場さんの圧に負けて連れ帰ってしまったけど、オレ達ではあの少女はあまりにも手に余る。
いきなり年頃の女の子を居候させる準備なんてできているわけない。こちとら4歳と1歳7か月で手一杯だ。本格的なホームステイなら準備期間は1か月はほしい。そくれくらい春嘉木家は荒れ果てている。
それに、少女が使ったあの魔法みたいな力は何だったんだ。
どこからともなく剣を出し、オレ達を守ってくれた光の円陣。それに、倒れていた時のとんでもない格好も含めて。
どう考えても普通じゃなかった。本当に魔法みたいだった。
彼女は一体何者なんだ。ただのコスプレイヤーじゃないことはなんとなくわかったが、それじゃあ、あのコスプレは何なんだ。
少女についてわからないことが多すぎる。名前すら怪しい。まずは彼女に話を聞かなくちゃいけない。
「どうしようもないよね」
「だよね」
そんな不毛な会話だけを脳死した状態で続けながらどちらともなくオレらはあえなく寝落ちした。
昨日のことなんてすっかり無かったことになっている元気いっぱいの子ども達を保育園に押し付……送り届けて、オレと五日香はどさっとソファに崩れ落ちる。
いや、疲れるって。
今までずっと気を張り詰めっぱなしだったんだもん。
やりたいこと、やらなきゃいけないこと、話したいこと、話し合わなきゃいけないこと、すべきことは山ほどある。
休んでる場合じゃない。子ども達だってすぐに帰ってきちゃう。
だけど、今はほんの少しだけでも休ませてほしかった。
「……どうする?」
こんな状態で頭が働くはずがなく。それでも。
どちらからともなくそう呟いた。
もう何も考えられなかった。何か何でもいいから最善の結論を相手に出してほしかった。もうどんなに理不尽な結論だとしても何でもオケオケオッケーだった。
そして、それはお互い様だった。
考える余裕すらなく、応えられる回答すらなく、家を片付ける体力すらなかった。
「どうするって言ってもねえ」
つまり。
結論なんて出ない。絞り出せるほどもない、オレ達はもうからっからだ。
「どうしたらいいんだろうね」
家に連れて帰っても少女はずっと眠ったままだった。
ある意味でそれは救いだった。
とりあえず猶予はある。
おそらく少女がまた襲ってくることはないだろう。なんとなくだけどそんな気がした。
これからのことで考えなくちゃいけないのはほぼほぼ少女の処遇についてだった。
あの場で遥場さんの圧に負けて連れ帰ってしまったけど、オレ達ではあの少女はあまりにも手に余る。
いきなり年頃の女の子を居候させる準備なんてできているわけない。こちとら4歳と1歳7か月で手一杯だ。本格的なホームステイなら準備期間は1か月はほしい。そくれくらい春嘉木家は荒れ果てている。
それに、少女が使ったあの魔法みたいな力は何だったんだ。
どこからともなく剣を出し、オレ達を守ってくれた光の円陣。それに、倒れていた時のとんでもない格好も含めて。
どう考えても普通じゃなかった。本当に魔法みたいだった。
彼女は一体何者なんだ。ただのコスプレイヤーじゃないことはなんとなくわかったが、それじゃあ、あのコスプレは何なんだ。
少女についてわからないことが多すぎる。名前すら怪しい。まずは彼女に話を聞かなくちゃいけない。
「どうしようもないよね」
「だよね」
そんな不毛な会話だけを脳死した状態で続けながらどちらともなくオレらはあえなく寝落ちした。
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