世界を救った勇者は迫害され、獣人と空中領地で都市を築く。

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イラリンナ国5

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この近辺を治める王が2人に財力ナンバー2の名家、それからどの国とも中立関係にある特殊組織型国家チューレア国中央領主裁判所の所長にしてチューレア国王のフォロ・フィラ・グロス。この4人が揃うところなんて2度と見ることはないだろう「な、何のようですか。国王様は分かりますが…アービアシアの王にイスール家まで、ましてやグロス王!」焦りが見える、汗をかき慌てふためく「言ったでしょ、イラリンナ国次期国王候補だっけ?これ。えーっとねイラリンナとアービアシアで特別な取り決めができてね。彼女はその裁定者、本当にその取り決めを実行していいのか現地調査ってわけ」アクラムは悪びれる様子もなく小馬鹿にする。「そうじゃよ。わしらの国含めた署名各国に領主リリーとの連携を取るための自治区がある。実際に大使として任命された領民が舵取りをしているだけあってな」「わしの国なんて10人も送られてきたぞい、おかげで毎日通っておる」イラリンナ国王とアービアシア国王はニマニマと喋る「お、アクラムじゃん元気?」リリーも笑顔で話しかける「それから君の代理人として来たわけさ」リリーの椅子に触れようとするアクラムをファッバースが止める「やめろ!触るな」アクラムはそのまま触れると、細い糸がスルッと伸びて腕を捉える「これってチューレア国の王様的にどうかな?」「違法行為ですね。みたところ周りの皆さんは武器を所持していますがこの椅子に座っている方は何も持っていません。この場には不平等が成立しています」ファッバースが手を下げると糸が消えた。リリーもそのまま椅子から立ち上がり伸びをする「んじゃ改めてお話ししようか」「では私が取り仕切ります。金の腕輪よ呼応せよ!-揺れる器・隔離されし炎・巡りて落ちるは・我が黄金の手飾りなり・虚飾の庭園はここにあり…固有魔術-罪なき世界」

固有魔術-
本人しか持たない特殊な魔力をキーに発動する術式。
特殊性と独自性が高い
リリーの愛読書の-固有魔術を物にするには。魔導士必読!六人の固有魔術保持者に聞いた固有魔術の作り方10選!にて紹介されている6名とリリーのように申告をしていない者を合わせても世界で10といない

上座にグロスが座り、上座から見て右側にリリー達の席が左側にファッバース達の席が置かれた。「一同着席せよ」この言葉に抗えるものはいない。リリー達は普通に着席をしたが従わなかったファッバース達は勢いよく椅子に叩きつけられた「やりやがったな!これが終わったらどうなるか覚えておけよ!」「ファッバース、国が守るから地位は安泰じゃが。チューレア国に多額の支援をしているワシからすれば公爵程度潰してその分チューレアに追加支援したいくらいじゃ」「兄上も人が悪い!」イラリンナ国王の肩を叩いて笑うアービアシアの国王。ざわざわと騒ぎワイワイとはしゃぐこの空間、1番最初に切れたのはボードズだった。「せっかく金の稼げる依頼だったのに何だよ!殺してやるテメーら」隠れていたが巻き込まれて存在が露呈してしまった今、1番ヤッケになるのは暗殺者だろう。しかし「皆のもの静まれ」の一言で全員の口が封じられてしまった「まず解決しなければならい問題がある。裁判所の印と王族の印が押された偽物の文書が出回り、ここ十日ほどで7件も調査依頼が来た。いずれにも関与し1番の利益を得ていたファッバース公爵、何か言いたいことはありますか?」グロスが手を向けるとファッバースの口が動き出した。「何かの間違いですよ!まさか私がそんなことするわけないでしょ。私のところの印も盗まれたんですよ?」必死に弁明を建てるがこの空間でそれは意味をなさない「真偽の天秤・罪の器・正しき者には喝采を・偽る者には雷撃を」グロスの言葉と共にファッバースに雷が落ちたような衝撃が走る「嘘は厳禁です。ですが裏を返せば盗んだと認めたのですね?二回落ちましたので」ファッバース達が座っている側の床が傾き始める「では次に文書を受け取りやって来たリリー領主、どのような理由で呼び出されまたどのような内容をの罪を言い渡されたか答えなさい」「私は少し前に食事場で揉め事を起こしました。その件についてルーフィアルアさんから死罪と領地全譲渡が決まったと」リリーの言葉に対してもグロスは詠唱を唱えるが拍手が鳴り響き終わった「では続いてルーフィアルア公爵、貴方が起こした訴えとその審議は正式なものであり、また貴方の正当性が認められるものでしたか?」沈黙、口を紡ぎ何を発しないルーフィアルア。グロスはそのまま次の質問へ移った「ではフィンドラ伯爵、この判決結果で領土を取り上げたとしてその領民はどうされる予定でしたか?」突然名前を呼ばれたからかフィンドラ伯爵と呼ばれた男はオドオドしていた「では次ポール男爵は十回ほどあった偽審議会全てに立ち会った結果はどうでしたか?」また沈黙である。グロスは少し考えた後にそれぞれの目をじっと見つめる「なるほど確かにそうですね」何か納得を得たのか質問を終えた。「しばらく休憩とします。それぞれ仕切りがありますので声も呪詛も届きません。ゆっくりと会談なり打ち合わせなり行なって構いませんよ」
休憩を言い渡されたリリー達は椅子から立ち上がって雑談をしていた「アクラムありがとー、寄り道したのが裏目に出るとは思わなかったよ」「簡単にいうけど今回の騒動のためにイラリンナ国側に有利な契約を幾つか結んだんだ、次こんな真似させたら縁を切るぞ」厳しめに怒るアクラムとヘラヘラするリリー「まぁまぁわしも少しぶっかけすぎたが。今回の一件でゴミ掃除ができると思うとせいせいするわ」「だな兄上、アクラム君には悪いと思っているよ」王様二人は兄弟、ではなくそれくらい仲のいい二人だ。だからこそたまに喧嘩して国単位で色々トラブルを起こす「まぁでも長い目で見ればアクラムも稼ぎじゃん?あの悪どい領主達の土地に商会の支店置けて取引額は半額でも大手冒険者ギルドから直買できること自体がそうそうないわけだしさ」「そうじゃそうじゃ。それにヌシがわしらにリリーちゃんを紹介したんじゃ!全てはお人好しな自分を恨みな!」子供のようにはしゃぐ三人にアクラムは頭を抱える「御三方、騒ぐのは構いませんが私としてもこのような依頼は2度としないでもらえると助かります」グロスもこちらに来ていた「元々私が印を盗まれたことから始まりましたが、空中領についての法整備や都市化への協力など流石に寝る時間がなくなります」リリーは二国間争いと多発していた違法な領土略奪行為を終わらせる方法があるとグロスに持ちかけていたのだ。チューレア国は勇者の時にも世話になり、数少ないリリーを勇者だと知っている人である。中立国だが国内問題なら中立も何もないだろというリリーの押しと盗まれた印、それから支援金の為に動いたのである「はっは、わしら二国間についても三日ほどかけてじっくりやってくれたもんな」バンバンとグロスの小さい体を叩くアービアシア国王。「せっかくこの時のために真面目にってしてたのにもぅ…」真顔で光の灯らない目だったグロスの顔が緩み目も輝きを取り戻す。「ふぅ、今はただのグロスなので言わせてもらいますよ!マラキ…おっと今はリリーでしたね!!」「なんだよ、お説教は聞かないぞ」リリーは詰め寄られる。逃げようとするが権限で椅子に座らされる。「おい!ただのグロスなら権限はなしだろ!」「あの案はなんですか!あの通りにしたら絶対に話は進みません。彼らは終わった後の報復を恐れて何も吐きませんし、仮に領土などを取り上げてもその後の領民達はどうするのですか?また取り上げず残った領土に来る皺寄せなどを考えれば到底許せるものではありません!!!」リリーの右耳を貫通し左耳に抜けていくほど長いお説教に目を回す。「だいたいいっつもそうじゃないですか!勝手にシナリオ書とか作ってこの通り動けとか指示する割に、"ここからはアドリブで"ってなんですか!」はぁ、はぁと肩で息をするグロスについにひっくり返るリリー。「ま、まぁグロス王落ち着いてください。領民については僕の商会で受け入れる体制もありますし、イラリンナ国王の方でも色々対策は立てていますので」「イスール家当主!貴方も大概です、リリーさんなんて万年金欠なんですからお金なんて渡さなければ壮大で変な計画は建てません!後ろ盾になるとか格好付けて大金支援してますよね??私知ってますよ」今度はアクラムも壁に追い詰められ降参した。国王二人は顔を見合わせ諦めたのか先に頭を下げて逃げ出そうとする。「待ちなさい!四人ともそこに直れ!」
散々な目に合った四人はげっそりとし、グロスは真顔で死んだ目をしているのにどこか輝いていた。細かい事件を洗っていきようやく裁きの時が来た「今回の一件についてイラリンナ国王はチューレアの法で裁くことを望み、私に依頼を申し出た」確認のためイラリンナ国王の方へ目を向ける。頷くイラリンナ国王にファッバースは苦い顔をする。チューレアの法はとても厳しく強制力が強いのだ。一度施行されれば一国を滅ぼしかねない。「偽の審議会を開いた事と、勝手な文書を作ったことに対して、ファッバース家は家名凍結及び一切の財を王国に返還すること。次にルーフィアルア家は領地半分を返還…」次々と罪が述べられていく。「殺人と死者への冒涜について、ファッバース家は領地半分を王国に返還…」喋ることをは許可されていないが何を言いたいかはわかるほどに顔を赤くして震えていた「では全てをまとめた結果を言い渡します。異議申し立てがある場合はこの可決後にお願いします。まずファッバース家は家名凍結及び全領土、全財産の返還のち公爵位失墜で国際犯罪者収容施設への強制移送。ルーフィアルア家は家名凍結及び全領土、全財産の返還のち公爵位失墜で国際犯罪者収容施設への強制送還…」全てが終わり発言権が付与されたファッバースから声を荒げた「ふざけるな!俺は次期国王だぞ!誰の権限でこんな事が許される」「では次にルーフィアルアさん何かありますか?」「国王陛下、もし許されるならカフリーに私の全てを譲渡してほしい…」

処分事項-
死刑   -1名
家名凍結 -106名
爵位剥奪 -17家
全領土返還-23家
全財産返還-30家
強制送還 -28名
その他  -他国の為、了承が得れず可決待ち60家793名

罪なき世界が解かれ会議室に戻った頃にはリリー達以外誰もいなかった。処刑者はボードズのみという結果になった「腐っても領主、あやつらが管理していた土地を一時的にわしが回すとなると結構キツいのぅ」「だから言ったじゃろ。わしの国に頼めばうまく回してくれる者を派遣して弱いが芯のある領主を立派な公爵にしてやると」王様二人は今後について早急に動かないといけない為帰っていった「グロス王も言っていたが海上都市の問題には一切関わる気ないからな?あ、そういや例の肉はチャンダ国内で公爵やらが気に入ったそうでな。大きな輸出先ができるかもしれないぞ」アクラムはそう言い残して去っていった。グロスはやれやれと地面に腰を下ろす「ほんっと胃に穴だよ」「公務はいいの?王様無しで国渡すの大変よ」リリーが横に寝転がりながら問う。「誰のせいと思ってるの。私の国はイレギュラーな時しか大変な時はないのよ、もしあればすぐに戻されるし」グロスはエルフの家系であり、エルフは精霊と色濃く結びがあり大樹間の移動が可能なのだ。有事には各国にある裁判所内の大樹に触れ自国に帰還可能である「ならうちの所寄ってく?違法スレスレだから耐え難いかもしれないけど」「そうね、一度友としても正さないといけないことだらけよ」外に出ると廊下は騒がしかった。メイド二人が大暴れし領主達の付き添いできていた護衛達をボコボコにしていたのだ「領主様!ご無事で何よりです」「領主達がこの刻までに戻らなければ私たち二人を殺すよう指示されていたそうで」そんな二人もグロスの姿を見ると攻撃の手を止めて敬礼をした「私そんなに偉くないので、畏まらなくても」グロスはリリーの後ろに隠れるように姿を消す「ごめんね、血を見るのが苦手で」二人を連れて広間に戻った。まだ可決した内容は公布されていないようで、突然消えた数人の領主についてざわめきが起こっているだけだった。リリーの影からグロスが出てきて書類を取り出した。本物の印が押された取締状である「この施設は私の国から連れてきた先鋭達が囲っていますので取り漏れはありません。イラリンナ国王からも許可は出ていますので早速ベナガーラス草の取り締まりを行いましょう」グロスが廊下を抜けその広間に姿を現しただけであたりは騒然とした。チューレア国は良くも悪くも中立である、一国の問題に関与するケースはここ十年確認されていない。「隠せ、バレるぞ」「なんでグロス王がこの様な場に」さっきまであんたらの王様も居たぞとリリーは呆れる「ベナガーラスの危険性は十分に知れた物」グロスの魔導具の中に特定の何かに反応し拘束する物がある「魔導具-蕾」足元から生え始めた原初の植物ウラトニスがベナガーラスの香りに寄せられ、足を這い腰を伝い領主やその辺の貴族を巻きつけていく「罪人に爵位など語る意味はありません。罪は変わらず罰は平等に下されます」禁止法が敷かれている国では所持で一年、使用で三年と強制労働施設への移送がなされる。また領主などの突然穴が空いたら困る業務を担う物達の場合は罰則金と一年間の増税、その他規模に応じる何かしらの処置が施される。
今回の偽領主裁会では密輸品、密造品、違法薬物、違法性の高い改造魔導具が押収された。爵位剥奪者続出と多大な被害を受けたイラリンナ国では返還された財産を補助金に回し一時的な物価高騰への対策とした。
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