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マイナスの苦難

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封書を開けたリリーの大声が夜な夜な響く。
「マイナス、特殊な材料買い過ぎたから?!」書類の1番下の行にはマイナスに追加でいつもの金額に丸が二つついていた「ほぼ一年分の損失、」マイナスの理由を探ると思ったより思いつく事ばかり。
「うちの領地内で稼いだ分が年間に置き換えると金貨533枚相当で、支援金としてと結構もらっているから…分配額と、」領地運営に係る費用はまず税、領民から巻き上げたお金を国に渡すのだ。これが国の運営資金に変わるから。その次に申請された公的物品の購入費用、領民の稼ぎによって恩恵を得る分だけ今度は領民に返すのだ。それから機関配備費用、医療・教育・居住(国による)をしっかりと定め領民に安定した生活を送らせる義務がある。
だがリリーの場合は国に属していない為、リリーが最終的な受け取り場所となる。まず領民からフランダードーウに稼いだ額の五分が渡される。その分から三分がリリーに行く。領民の今もらっている額は平均金貨2.6枚、そこにアービアシアからの補填で2枚、商会売り上げ金頒布による金貨1枚で働けない者でも金貨3枚は年間でもらえるわけだが、公的な施設に使う魔石は高精度なものが多い。なるべく少なめに徴収をした結果が出てしまったのである。「マイナスが二年か、一月の額の百倍に達すると本当の意味で領主裁会にかけられるし…来週ある会議でもアクラム達に詰め寄られそうだぁ」ナドスとは魔導具に限る特殊な取り決めをしているが、翌年からしかそれは適応されない「明日再視察と、そろそろ観光としても使えるようにしたいな」リリーの領地は基本停泊はしない。海上都市と同じ括りとして扱われてはいる。しかし、空に対する領土や利権関係は殆ど手付かずなのとアンカーによる固定が不可能な為、常に移動中の括りとなる。
その為、主な資金源となる観光などで稼げず。どちらかと言えば領地内でお金が巡回しているだけなので外からの儲けが入らない限り、外に出るお金で段々と首が締まるのだ。
「んー、ギルドに持ち逃げされたあのお金があればとか考えてしまうけど。それだよそれー、足りない額は冒険者やって稼ぐかー」突然の思いつき、隣の工房で作業していたヴィドスに一声かけてリリーは帝国へ向かうことにした。
リリー領では主に魔導具・開発部の食材・上位貴族の来賓以外の外部収入が無い。
それから今回の問題は海上都市より先に向かう必要がある。海上都市は今、イーヴとチャンダが小競り合いをする海に居る。そのせいもあり経済難な領主などは付けいられる可能性も加味して出入りの禁止、また一定の兵力が無い国も禁止されている。小競り合いが悪化した時に逃す術がない為である。
「イグリサ帝国の冒険者カードはSCか」装備を整え領地から飛び降りるリリー。
「魔導具-ワープ」空中で発生した揺らぎがリリーを飲み込みそのまま消えていく。

「昔来た時より空気が綺麗だな」イグリサ帝国イグルラルド領についたリリーは関心する。元々産業発展に伴う弊害で街は黒く荒んでいたのだが、今はそれも見る影なくとても綺麗な街並みを覗かせていた。
「SCもあれば十日でマイナスを埋めれるはず、、」ギルドの門を開け中に入り依頼書を確認したリリーは項垂れる。安い依頼や低級向けしか置かれていないのだ。
「なんだこれ、学校の先生か?もーこれでいいや」帝国魔導学園の臨時教師、魔王襲来で休講になっていたが再開していたようだった。「コイツ元手に増やせる方法探すのもありだな」依頼書を持ってカードと一緒に受付に出したリリー。「依頼発注ありがとうございます。当依頼につきましてはカード情報を問わず別室での面接と関係者への知識や能力を開示する必要があります。よろしいですか?」「いいよ、と言うか稼げそうなのこれしか無かったし」やれやれと魔導ペンで同意書へサインをしてぼやくリリー。「それがですね、最近発足したばかりのやり手パーティ。ウルスイーツさん方がS以上を全部終わらせくれたので」別に珍しい事ではない。パーティを組むと言うことは高難易度も楽にこなせるが、その分の資金繰りはやはり問題になる。そうすると必然的に稼げる依頼系からバンバンと取ってかれ、ソロラー等は安い高難易度をこなしてでもランクを上げてとなってしまう。稼ぐために高難易度をする者とランク上げのためにする者が揃うとすぐに依頼書なんてそこつきて、CやDといった誰得案件のみがのさばる結果となる。
「面接室はここか」扉に手を触れ内部の魔導具を確認する。聴・観の2パターンなら問題ないと堂々な立ち振る舞いで中へと入るリリー。
「冒険者リリー、我が国ではSC級とあるが……なんで来たの?」「なんでグロスもいるの?」
曰く理事長すらいなくてもはや廃園寸前だった所、中立であり中枢であるグロスの国へお願いの申し出があったらしい。「ごほん、気を取り直してなぜこの仕事を受けたのか問いましょう」「それは、領地経営転けていまとんでもない額の負債があるからです!」グロスは流石に頭を抱えた。「マラキ…冒険者リリー、、」
クラスはサウラ。イラス、トゥーア、サウラ、フォル、スィア、チヮルフの六階級制度のうち中間階級、学年は3年目の担当である。「チヮルフで九年間終えた私がサウラの担当か」
一年に一度、クラス更新がなされて階級の上がる者と下がる者がいる。よくある卒業優秀者はスィアから始まりトゥーアまで上り詰める。イラスは学園に入った時から出る時までメンバーが変わったところを見たことがないと言われる程、最優秀階級。

教壇にてリリーは生徒たちを見渡していた。魔力量の振れ幅や種族、殺意敵意、その他。
まさか次の日からとは想定もしてなかったリリー、自己紹介も終えた所だが何を教えるなどは簡単な時間割くらいで特に無かったからだ。
「みなさんがどこまで教えてもらったかは把握出来ていないので、1から基礎を教えたいと思います。今日は詠唱魔術についてですね」
手慣れたようにチョークを手に取る。「えっと、まずはなんで詠唱するかだね。知ってる人」リリーの問い掛けに舐めたように手を挙げる生徒たち。「んじゃ、マルン君」「簡単ですよ、詠唱した方がイメージがしやすくて威力も出るし。レパートリーも多く持てる」「正解、拍手してねー。魔術は触媒を利用するけど、キーは無いから自分で作らないといけない。でもファイアは熱いで覚えてるし、アイスは冷たい」
壇上から降りて、的を立てる「じゃあ【水塊よ】これでまず水の塊のイメージを出せる。【我が熱を持って】これで内熱を上げて、冷たい水から熱い水へ変わる【弾けろ】これで見ての通り、蒸発して弾ける」的へと弾が飛んでいく
「【大気の障壁を】っと、これでみんなへの被害もなくなるわけだ」弾けた熱湯は生徒に掛かる前に壁に弾かれた。
「こんな初歩わかるっての!俺らは古代魔術の応用とかそう言うやつ学びにきてんだよ」騒ぎ立てる生徒達。「ふむ、ならみんなが知りたい内容を」投票の結果、固有魔術が優勢だった。「固有魔術ねぇ、じゃぁ聞こう。みんな固有魔術って何個知っているんだい?」
-フォロ・フィラ・グロスの罪なき世界
-アーロン・ギースの闘劇朝日の出
-トンムン・マッカラーの死して尚、弔う事勿れ
-ミシガン・オロス・ピーラーの見えない火焔
-スライバー・ピールの大聖域
-キタノ・リィ・フォードの大旋風三段斬り
が生徒たちから挙げられた。全て固有魔術保持者に聞いたに書いてあったものである。
「あの本は読めると思うからその前提で言うけど。書いてある通りすればいいよ、だって固有魔術使える人が言ってんだよ」「んだと!だから教員は!」「金返せー!」物が飛んでくる始末。リリーはニヤリと笑う。
「はーい、ならここにいる30人みんなで私に勝てたら固有魔術の仕組みや古代魔術の使い方を教えてあげるよ」サウラの魔術や魔法は、高度教育機関の水準と言われるほど精度は高い。サウラというだけでも仕事が取れる。「みんなやってやろうぜ、まぁでもあんた大人だろ?」「私はノンイリュージョンとか攻撃系は一切使用しないよ。別に宮廷魔術や学校貸し出しの遠征用魔導具で来てもいいし」
前代未聞とは言わない。この学園ではよくある、茶飯事なんて言われるほどに多発する。責任の所在は全て当事者たちにある為、学園側が被害をもらわないことから禁止も特にされてはいない。
「なのに、理事長の私が呼ばれたと?」グロスは頭を抱えていた。生徒達も流石に萎縮して威勢が若干消えていた。「興味本位で他の学年や階級も見に来てますよ」「まぁーいいでしょ。攻撃系は使わないにしても結局流れ弾で死人とか出たら後味悪いし」
リリーは教員服と龍の爪を両手に装備した状態でダラダラと手を振っている。生徒達は自前の杖や魔導具、中には軍認可の銃型を持っているのもいる。
「はぁ、公式な場なので殺さない程度に殺す感じで学園生活を勤しんでください。では開始」グロスがだるそうに開始合図を伝えるとともに詠唱が始まる。魔術で詠唱があるものはノンイリュージョンで簡単に対応可能だが、魔法はキーのみの為、難易度がかなり高い。だからか生徒達は油断が生まれる。「いいね、避けるのもギリギリだ。魔導具-ノンイリュージョン!」龍の爪から放たれた魔法により放たれた物から構築中まで全てが霧散する。「はぁ?!」トゥーアやイラス、また上学年まで来ると顔色ひとつ変えずに見ている者が多いが、サウラ下位の生徒達は息を呑み、中には杖の中を確認するものまでいる。「さっきまで使ってた杖を覗くのは危ないぞー【大気よ・我が前に壁となれ】」見えない壁を目の前に配置するリリー。魔力によって作られた壁はそれを上回る魔力でしか看破出来ない。その為、小さく出すかピンポイントに複数配置がセオリーだが、リリーは生徒と自身を分け隔てる線に沿って配置した。「舐めやがって!みんな一斉に撃つぞ!!」高濃度で発射された魔力達は簡単に障壁に遮られる。「ほぅあれでサウラの担当か。うちの先生と取り替えてもらいたいものだな」「そ、それは困りますよリッド君」ちらほらと他の会話が耳に入る。
「この戦闘で私は知名度を得る、学園では教師陣は研究者としての立場も持てる。研究費用がたくさん貰える、冒険者として活動すればさらに報酬も手に入る」ふへへと悪どい顔をして笑うリリー。それと同時くらいに障壁が看破されて魔力弾がリリーへと飛んでくる。ヤッタゼという顔をする銃型の魔導具を構えた生徒と、やはりこの程度かと帰ろうとする教員。「まぁ予想通り」弾を喰らうがリリーは無傷。「ハァ?!マジでお前なんだよ!魔族か?!」「魔法を無力化するノンイリュージョンはまだクールタイム的に無理なはず、どうやったんだ!」「んー、私の開発してる魔術かなー。研究費があればもっと大衆向けに改変できるけど、まだ魔力量も使うし不安定だからなー」あからさまな喋り方で大声で研究費寄越せアピールをしつつ、最後の大トリと言わんばかりに強大な魔力を展開する。「まぁ固有魔術は教えれないけど、改変くらいなら半月もあれば使えるくらい教えれるよ」黒い目が無数に宙に浮く。グロスがいざという時に備えて指輪を構えていた。「まぁそんな忌避しなくても、対象はしっかり定まっている。【脅えろ・跪け】改変魔法・デスアイ」サウラの生徒達は震え出し地面へ倒れ込む。中には吐き出すものもいた。たまに生徒を殺しかねない先生もいる為、教員の服には特殊な回路が組まれている。「ちょ、いたっ?!」リリーが地面に倒れ込む。「はぁっ、学園いるうちは脱ぐなよってそういうことね」立ち上がり目を消していく。「にしても脆すぎだろ、この程度も耐えれないと固有魔術撃つ時の処理に耐えれず死ぬぞ」リリーが一人一人に治癒魔法を掛けていった。「まずマルン君、魔法を撃つ時に予備動作が多すぎて何をしたいかがすぐにわかる。簡単にノンイリュージョンで消せるのはその為」「次にカイセル君は、自身の力をもっと信じて放っていいからね。キーも一つ上げたほうが安定する」一人一人にアドバイスを入れて行くリリー。
「ほーら、チャイムもなったし休憩時間だ。散った散った、次の時間に残りの奴ら分言うから」人払いをしてからグロスの元に行ったリリー。「んで、どう?」「失格。次やったら違約金と共に学園の門は二度とくぐらせたくないレベル」「いやー、そこまで言われるとは。でも悪いのはアイツらさ。固有魔術を甘く捉えすぎている劣化版なら誰でも作れるが。既存の技との明確な違いがなければ意味がない。それを教えろ?ちょっと無理があるよね」最速のグロスでさえ12年間の調整や試行錯誤があった。固有魔術とは魔術師が一生をかけても辿り着けない領域とも言われてる「まぁ確かに?最近だと街中で誰でも固有魔術とか怪しいのが出回って…はぁ」「お灸据えにはちょうどいい感じだったでしょー案の定と言うかみんな素直になったし」遠隔魔法で教室を映し出すリリー。みんな大人しく席に着いていた。「覗き見ですか、趣味が悪い」「学服で封じられていない範疇の魔法なら使用可能と思ってる」「あんたみたいに呼吸するように魔術思いつく人の対策しても意味がないです」「はー!根源正せば七割型は同じヤツだろ?それを解析しようとしないで使ってる奴らが悪いんでーす」「何千年も不変のものを解析したい!ってなる人の方がおかしいって!」笑いながら床に転がる2人。
「私ら学生の時も似た感じだったもんな、あの時は固有魔術の定義が緩くてファイアの術式にストームを掛け合わせた無限火焔とか認められそうになってたし」「マラキアが固有魔術を遠征で使って教師陣が困惑してたのは滑稽だったね」「だからかな、今日見たばっかなんだけど。アイツらにゃ自分の夢を追い求めれる魔導師になって貰いたい」「一週間後の演習は毎年数人は亡くなる。マラキア、頼んだよ」

教室に戻り、それぞれの弱点と解決法を教えて行くリリー「ってなわけで、この話聞いて私強そうに聞こえる?ないよね、でも現に勝った。その差は自惚れと自己分析不足による慢心」壇上に手を置き、啖呵を切る「いいか!三年時に演習が行われる。毎年多くの犠牲者が出るのに潰れないイベント!私はこのクラスから死者を出すつもりはない、全力で学べ」
基礎魔術、魔道具の組み方、魔法の歴史、獣人や魔族との因果。終業時間は過ぎたがリリーは残りたいもののみ残れと講義を続ける。「ちなみにグロス学園長の時は90名亡くなったそうだからな。そんな痛ましいことは臨まんと、既存の魔導具防衛戦と各魔物に対する弱点要項をまとめたデータを開示してくれた」学園に残る古いデータを黒板に貼り付けて行く。「まず、初手で当たる魔物はアイォルス。こいつらはまぁ森の門番と言われていて、数時間前に教えた基礎魔術のファイアボルトとエアスラッシュを」マジックボックスから模型を取り出して杖を構える。「私は詠唱とか嫌いなんで端折るが、しっかり言えよ?ファイアボルト!!」アイォルスの表皮を守る毛が焼けて散る「剣では斬る事ができないから焼く、その表面をエアァスラッシュ!!っと、ちなみに剣で切らないのは火で焼かれないためと暴走した状態の時にすぐに引けるようにだ」授業後ということもあり、他の学年クラスの生徒がちらほらと覗いていた「おー、そんな所いないで席着いていいぞー。空いてるからな」外にいる生徒達も中に招きさらに授業を進めて行く。「んで、この虫だが実はー」(中略)「んで、1日目の演習は終わると。野営とかの仕方は明日教える」教室を出て、教員室へと入るリリー。
「リリー先生お見事ですなぁなんでも、演習では最優秀賞を狙うとか聞きましたぞ」「あの魔術見ましたが、研究費が足りなければ私たちの研究室に来ませんか?」「リリー先生」わいわいと先生達に囲まれて行く。「生徒の次は先生か…さて研究費の件ですがお金はいっぱい欲しいですね!」「ふぁー、ウルセェなオマエラ生徒じゃねぇんだがら騒ぐなよ」人混みを掻き分けてやってきたボサボサの髪を纏めながら出てくる者「あぁ゛?新入りか、オレの名はバンカーバル、家名と位なんだっけ?今」「イルバンと伯爵です」「そう、それ伯爵だ?この教師達ん中では強さも位も1番高いから困ったら言え。寝てくる」またふらーと消えて行く先生。「ちっ、バンカーバルに目をつけられたんじゃ」「バンカーバル…」リリーコールからバンカーバルコールへと変わって行く。「ちょいちょい、リリー先生こちらへ」背の低い男にひかれ別の部屋に呼ばれたリリー。
「いや、悪かったね。僕は理事長補佐のワンカール・ミリ・ボール。この学園は大きく3派閥に分かれてて孤独主義者のイラス担当のバンカーバル。9年総指揮官のワンダードール。生徒会顧問のモスキータル」「ふむ、」

-バンカーバル(魔導具専門研究室)
流浪の民と言われる特殊な生い立ちだったが、帝国貴族まで駆け上がり今では伯爵位である。入学から卒業までイラスで駆け抜けて主席卒業を成した異端者。

-ワンダードール(種族別魔力考査理論)
魔族にまつわる話が絶えない貴族。リリーとの直接面識はないがフランダードーウと、、、

-モスキータル(普段纏う魔力と垂れ流しの魔力の因果関係)
不明。カリスマ性だけで成り上がり、莫大な資産を持つと言われているが一向に国から位を授からずに、縛られることを嫌っている。

「バンカーバル先生に目を付けられたって事は三派閥抗争に巻き込まれる可能性がある」「三派閥抗争、なんで揉めてるのさ」「それは研究室と研究費さ、多くの教員を従えて多くの成果を出す研究室にはお金が降りる。あとはわかるだろう?」「バンカーバル先生は見た感じ、そんな様子なかったけどな」思い返しても敵意のない殺意、悪意のない害意のみ。「まぁおいおいわかるよ。ちなみ僕はグロス学園長の派閥なので特に当たり障りのない存在です」「抗争ね、それで生徒が死んだりとかってあるのか?」「今ではありませんが、過去に別の教員派閥が1番緊張のひどい時に演習とあたり90名死亡しています」「なんか自分で踏み込んだ感もあるけど、私面倒ごとに首入れた感じっすか?」キランとワンカール先生の目が光る「グロス学園長が最も信頼している方と言っておりました」「ふふふふグロスめ、やりやがったな!そもそも経済状況も私が何するかも知ってたろ!」大声で叫びたい気持ちを抑えても飛び出る心の声に悶絶するリリー
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