異世界転生したらΩでした!

弓葉

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ホームシックの夢

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 一緒に暮らしていたパートナーが解雇された。このご時世だし仕方がないとは思う。僕のパートナーは人を笑顔にするエンターテイナーだった。

 日を追うごとに強まる先行き不安。僕は宿泊業に勤務していたが、数日後にパートナーと同じく解雇された。中国人観光客を相手にしていた業務はあっという間に経営破綻。一週間後には倒産した。

 少しずつ削っていくわずかな貯金。震災と同じで国から大した補助金は出なかった。結局、政治は国民頼りだ。

 毎日を精一杯生きている内にウイルスは世界中どこにでも進出し、それぞれの地域に深く根を下ろした。

***

「う……」

 まぶしいぐらいの朝日が僕の顔を刺した。のぼってきた太陽に背を向けて目を開ける。キョウイの姿はなかった。

 さすがに言いすぎたか……。

 猛獣使いと言えども、動物を仕事仲間以上に信頼しなければ仕事はつとまらない。人間同士でも簡単に裏切られるのに、僕は感情に流されてキョウイの人格を否定してしまった。

「これじゃあ、転生した意味がないじゃないか」

 僕は現世で大事な人に対して酷い言葉を投げつけてしまった。それを悔いて自殺したのに、別世界でもまた同じことを繰り返そうとしている。
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