蔑まれ王子と愛され王子

あぎ

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「蔑まれ王子、記憶戻る。」

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きゃーと聞こえる
目の前が赤く染る。

なんだろう。これは。

目の前が赤く塗りつぶされているようだ。
これは、、トマトか?トマトに当たったのか?
にしては頭が痛い。割れるようだ

あれ?目の前にあの兄がいる
久しぶりに見た。でもこんなに幼かったか? 
そしてなんで焦っているんだ??

だがこれは、トマトにしては黒いような、、?















きづけばベット?に居た。
こんな豪華なところにいるなんて、、。
全く覚えがない。

ベッドの端くれを見ると、そこには兄がいた
兄は熟睡している

ここはどこだ?先程俺は死んだのではなかったか?自分の魔法に呑まれて。
父と母から会おうと言われ、、。会いに行った。が、父と母は俺の事を世界を壊す兵器だと言った。
俺は、魔法使用中に、、。呑まれたのだ

その時誰かがいた気がする。よく覚えていない。
そいつがここへ転移させたのか?この頃の俺の心を殺して?
、、よく分からん。
俺は頭がいいわけじゃないんだ。

なんてひとりで完結していると、兄が起きた

「大丈夫かい!?レイス!」

ああ、そういえば。俺の名前はレイスだったな。
ありがとう兄。今思い出したよ。

「僕の不注意でっ、、、!あのメイドは殺すから!!安心して!!」

ん?

「俺の大事な、レイスを傷つけたんだ、!許さないから!安心してね!レイス!」

、、、兄ってこういう人間だったか?
最後に会ったのは、別邸へ幽閉される前。
と言っても1、2週間前だが

結構冷静沈着の美形だったような気がするんだが、、。よく覚えていない。なぜならその時期が先ず20年ほど前の話だからだ。

ん?俺が死んだとしはって?
そうか!言っていなかったからな。
俺は29で死んだ。城を出たのはやっつの時だ。
ちょうど誕生日の前の日に追い出された。
俺と兄は双子だから、兄は1、2週間前だがおめでとうと言ってくれたのは覚えているのだ。

「心配するな、兄。俺は平気だ。」
「、、、、レイス、?」

「醜くて汚らしい俺をここに置くのは違うと思うぞ、兄。俺は出ていくからゆっくりするといい」
「れ、いす」

「メイドは殺害しては行けないぞ。兄。後、父上と母上から御達しが来てるのではないだろうか?いなねばならんぞ、兄よ。」

そう言うと、兄は黙った。そして一際大きい声で

『レイス!!!』

と叫んだ。

「なんダ?兄」
と聞き返すと。

「、、、覚えて、無いのか、?お前がされたことを」
はい、全く。と言うと兄は絶望した顔をした

ひとこまかに教えてくれた。
内容はこうだ。

1,闇魔法を使うブサイクきにいらない

2,そうだ!けしてしまおう!

3,そうだ、殺してしまえば誰にもバレない!

4,殺せなかった

ということらしい。(ざっくりです)
兄のことを好いているメイドが俺に関わるのをいやがり、殺そうとしたらしい

「、、、にしても兄、そんな男であったか?」

と疑問的に言う。

「そんな、とは?」

と兄が聞いてきたので

「あなたは俺に死ねと思っていたとメイドらから聞きましたので。それに俺は_」

言いかけると、兄はその場を立つ

「、、誰に言われた?」
ドスの効いた声で、冷たい表情で兄は言葉を放つ
俺は少し悲鳴をあげた。小さい声で

「お、れの担当をしていたレンカというメイドです」

怖くなって俺は口を割った
そのレンカというのは死ぬ間際まで護ってくれたひとりだ。

「で、すが、レンカはいい人で、す。ころ、すのは辞めてください、、兄」

「何故だ?ろくでもない噂をお前に流したのだろう?なぜそう言い切れる」

兄は切れたまま話す

「ゆ、夢を見たんです、約20年後、俺は、死ぬと」

「、、、、え?」

「お、俺の体内にある魔力と俺の、醜い気持ちが合わさって、国ひとつ滅ぼす、爆弾になったのです」

これは本当のことだ。先程、飲まれた、と言ったが、体内にある、魔力は闇を司る人間だけ以上に多い
それどころか、ドロドロの魔力は、人の負の感情をすきになる。闇魔法の魔力は基本的にドロドロ、としたきたないものだ。
醜い感情は闇の魔力の好物で、直ぐに喰らい始める。
そのふたつの条件が満たされた時、それは発動する。

魔法を使う人間は魔力に取り込まれ、糧にされ、爆発する
糧にされた人間は、人間として生きることは無い_即ち、“死”だ。

簡単に言うと、ふたつの条件が満たされた時、水素爆発をする、みたいな感じだ。

その爆発で国は吹っ飛んだ。
そこから記憶は無いが。

事細かに言う必要は無いと踏み、兄に『夢の出来事』として語った。

「、、、それは本当に夢だったのか?」

と、鋭く聞く兄に

「、、、夢、でした。そこで、唯一守ってくれたのは、レンカただ1人だったんです」

そう言うと、兄は納得したように顔を上げる

だが、疑問が残る。


この世界にいたはずの俺はどこにいる??
なぜ、俺が入れ替わった??

そんな疑問を持ちながら、兄と一日をすごした
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