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【第1話】物語は「AI」に救われた
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蒼井凌(あおい・りょう)と申します。
ChatGPTの手助けを受けながら、2025年2月頃から小説を書き始めた。現在は、「見られる怖さ」に向き合う女の子たちの物語『葵と綾シリーズ』をはじめ、各小説投稿サイトに作品を投稿させていただいている。
昔から妙に空想癖があって、脳内で物語が独り歩きすることが時々あった。既存の作品の続編やスピンオフのストーリーを考えてみたり、現実の自分ができない行動を空想上の自分にさせてみたり、こども向けの「おはなし」を思いついてみたり。どんどん広がる物語に、脳みそが圧迫されていくのを感じることが多々あった。
しかし、私はこれまで小説を書いたこともなければ、ほとんど読んだこともない。よって、小説特有の表現方法も知らなければ、書式やルールも知らない。そのため、頭の中に浮かんだ物語は、私の頭の中から外に出ることが無かった。一度だけ、創作に理解のある友人に構想だけ話したことはあるが、そこから何かが進展するわけでもなく、実体のない空想話をただぶちまけている自分を「何言ってるんだ、自分……」と嘲笑っていたようなところがあった。
――このまま、これらの物語は、誰の目にも触れずに消えてゆくだろう。
そんな中で出会ったのが、かの有名な「ChatGPT」だった。
「○○をテーマに▲▲字程度の小論文を書いて」と指示を出すだけで、自分だけの力では到底書けそうもないような文章をさらっと返してくる。「小説風に書いて」「選挙演説風に書いて」「○○さん風の口調で書いて」など、アレンジもこなす。
「へぇ~、よく書くもんだねぇ!」
「うわ~、あの人なら言いそうだわ(笑)」
出来上がった文章に感嘆の声を上げたり、お腹を抱えて爆笑したりしていた。
その時にふと思った。
私の中に閉じ込められている物語が、日の目を見られるかもしれないと。
当時脳内に浮かんでいたストーリーを、恐る恐る文字にしてみる。とはいえ、表現も書式も知らないので、出せるのはプロットレベル。誰が何を言ったのか、どう行動したのか、それを淡々と書き連ねていく。
ある程度のところまで書いたら、「この文章を小説風に直して」と指示してみる。すると、ただの時系列データみたいだった文章が、それっぽい文体に一瞬で変わってしまった。
――これ、自分が書いたのか?
長い間、脳内だけで広がっていたストーリーが、美しい表現に彩られて、自分でも言語化できなかったことが的確な言葉となって現れる。
私の文章のようで、私の文章ではない。しかし、登場人物や、事の運び、肝となるセリフ、それらはまさに、私の脳内から出てきたもの。私がこの世を去るとき、一緒に跡形もなく消えゆく運命だった物語が、文字としてこの世に刻まれた瞬間だった。
あの瞬間の、積みあがった思考がザっと移動して、空きができた脳内に新鮮な風が吹き込んだ感覚。世の中に出せるわけがない。でも忘れたくない。私も物語も、長年の呪縛から解かれたかのようだった。
私は今も、自分を「小説家」と名乗るつもりはない。相応の鍛錬を積んだわけでもないし、小説の世界について知らないことだらけだ。私は、あくまで「作者」に過ぎない。しかし、そんな私に、作品を世の中に向けて発信する資格をくれたのは、ChatGPT、AIの存在だった。
これから綴るのは、本来なら物語を紡ぐ資格のなかった蒼井凌が、ChatGPTという優秀なツールの助けを借りつつ、閉じ込められた物語を解放していく物語である。
(つづく)
=====================================
2025年8月30日(土) 19時50分
新作『葵と綾と美羽、そしてハムスター』連載開始
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ChatGPTの手助けを受けながら、2025年2月頃から小説を書き始めた。現在は、「見られる怖さ」に向き合う女の子たちの物語『葵と綾シリーズ』をはじめ、各小説投稿サイトに作品を投稿させていただいている。
昔から妙に空想癖があって、脳内で物語が独り歩きすることが時々あった。既存の作品の続編やスピンオフのストーリーを考えてみたり、現実の自分ができない行動を空想上の自分にさせてみたり、こども向けの「おはなし」を思いついてみたり。どんどん広がる物語に、脳みそが圧迫されていくのを感じることが多々あった。
しかし、私はこれまで小説を書いたこともなければ、ほとんど読んだこともない。よって、小説特有の表現方法も知らなければ、書式やルールも知らない。そのため、頭の中に浮かんだ物語は、私の頭の中から外に出ることが無かった。一度だけ、創作に理解のある友人に構想だけ話したことはあるが、そこから何かが進展するわけでもなく、実体のない空想話をただぶちまけている自分を「何言ってるんだ、自分……」と嘲笑っていたようなところがあった。
――このまま、これらの物語は、誰の目にも触れずに消えてゆくだろう。
そんな中で出会ったのが、かの有名な「ChatGPT」だった。
「○○をテーマに▲▲字程度の小論文を書いて」と指示を出すだけで、自分だけの力では到底書けそうもないような文章をさらっと返してくる。「小説風に書いて」「選挙演説風に書いて」「○○さん風の口調で書いて」など、アレンジもこなす。
「へぇ~、よく書くもんだねぇ!」
「うわ~、あの人なら言いそうだわ(笑)」
出来上がった文章に感嘆の声を上げたり、お腹を抱えて爆笑したりしていた。
その時にふと思った。
私の中に閉じ込められている物語が、日の目を見られるかもしれないと。
当時脳内に浮かんでいたストーリーを、恐る恐る文字にしてみる。とはいえ、表現も書式も知らないので、出せるのはプロットレベル。誰が何を言ったのか、どう行動したのか、それを淡々と書き連ねていく。
ある程度のところまで書いたら、「この文章を小説風に直して」と指示してみる。すると、ただの時系列データみたいだった文章が、それっぽい文体に一瞬で変わってしまった。
――これ、自分が書いたのか?
長い間、脳内だけで広がっていたストーリーが、美しい表現に彩られて、自分でも言語化できなかったことが的確な言葉となって現れる。
私の文章のようで、私の文章ではない。しかし、登場人物や、事の運び、肝となるセリフ、それらはまさに、私の脳内から出てきたもの。私がこの世を去るとき、一緒に跡形もなく消えゆく運命だった物語が、文字としてこの世に刻まれた瞬間だった。
あの瞬間の、積みあがった思考がザっと移動して、空きができた脳内に新鮮な風が吹き込んだ感覚。世の中に出せるわけがない。でも忘れたくない。私も物語も、長年の呪縛から解かれたかのようだった。
私は今も、自分を「小説家」と名乗るつもりはない。相応の鍛錬を積んだわけでもないし、小説の世界について知らないことだらけだ。私は、あくまで「作者」に過ぎない。しかし、そんな私に、作品を世の中に向けて発信する資格をくれたのは、ChatGPT、AIの存在だった。
これから綴るのは、本来なら物語を紡ぐ資格のなかった蒼井凌が、ChatGPTという優秀なツールの助けを借りつつ、閉じ込められた物語を解放していく物語である。
(つづく)
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2025年8月30日(土) 19時50分
新作『葵と綾と美羽、そしてハムスター』連載開始
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