カオスすぎる日本史「出来事」ベスト3会議 〜本能寺が滝やお椀に負ける?象や猫まで登場!何の悲劇?

遠藤 世羅須

文字の大きさ
2 / 5

第2話 延長戦 遅れて参戦本能寺。しかし、文化部や長老も黙っていない。舞台はSNSへ!?

しおりを挟む


「SNSでバズった順に決める」という司会の「日本史」君の提案で、

会場がスマホのシャッター音に包まれていたその時。



バターン! と会議室の扉が力任せに開いた。

「おいおい、勝手に盛り上がってんじゃねえよ」

煙の中から現れたのは、火薬の匂いをプンプンさせた「本能寺の変」君だ。

「歴史を丸ごとひっくり返し、最強の信長を『退場』させた俺の

インパクトを忘れてもらっちゃ困る。

全部台無しにした爽快感なら、俺が1位でもおかしくねえだろ?」



「ちょっと待てよ、本能寺!」 すかさず食ってかかったのは、

雨合羽を着た「桶狭間」君だ。

「『番狂わせ』の元祖はこの俺だ! 今川の大軍を少数でボコった俺のドラマ性に

 比べりゃ、お前の寝返りなんてただのバックスタブ(背後打ち)だろ!」



文化部と長老の参戦

「……やれやれ、これだから体育会系は困ります」

優雅に扇子を広げて割り込んできたのは、数珠をジャラジャラさせた

「仏教伝来」君だ。

「戦争、戦争と騒々しい。文化部代表として言わせてもらえば、

この国の精神のOSをアップデートしたのは私です。

漢字も建築もセットで持ち込んだ私の貢献度、3位どころか永世1位でしょ?」



「……OS? アップデート? 横文字はよくわからんのう」

ヨボヨボと杖をつきながら、会場の隅から現れたのは

「弥生時代」翁(おきな)だった。

「お主ら、何をチャラチャラしておる。

わしが大陸から『稲作』と『金属器』を持ってきた時こそが、

日本史の真のデビュー戦よ。

米がなければ、お主らの合戦の兵糧ひょうろうもなかったんじゃぞ?」

「じいさん、古すぎるんだよ!」と「太平洋戦争」君が呆れるが、

「弥生時代」翁は止まらない。

「いいや、金属器もわしじゃ。お主の持ってるその鉄砲も、元を辿ればわしが

持ち込んだ技術の孫の孫の孫……」


わかりましたよと出てきたのは、「壬申の乱」君。

翁が便利なものを持ってきたおかげで、争いも始まったんですよ。

私も忘れてもらっては困ります。

「源平合戦」より兵力動員を誇る規模ですよ。

反乱者である大海人皇子がクーデター勝利するという、

日本史上例がない事件ですよ。

その後の律令国家の始まりでございますよ、

なのに、歴史の授業じゃあ、何だかありました扱いですよ!

真に尊重されるのは私です。


と、色々名乗り出ては来たが、次にまた新たな火種が注がれることとなる。



(第3話に続く)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!

オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ランの父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリーだった。 ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。 学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。 当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。 同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。 ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。 そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。 まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。  その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。 こうしてジュリーとの同居が決まった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

処理中です...