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在宅勤務中のサラリーマン・佐倉直人は、リモート会議の途中でなぜか突然“ダンジョン管理画面”が開いてしまう。画面の向こうには推しキャラそっくりの美人ミリア——しかも「ミュートを押すとダンジョン側が加速」する最悪仕様つき。
ゴブリンの巡回を定義し、冒険者対応を決める仕様変更するが、現実生活を優先した日、現実側の娘の通う幼稚園に“門”が開き、娘の安全が脅かされ始める。門を閉じる封印コマンドの条件は、なぜか“封印”されていて——。
笑えるのに怖い。仕事で鍛えた管理力が、家族を守るための魔王権限に変わっていく、現代ファンタジー運用コメディ。
文字数 57,977
最終更新日 2026.04.09
登録日 2025.12.29
『略称「リモート魔王」』
在宅勤務中のサラリーマン・佐倉直人(32)は、Zoom定例の最中に謎の「DUNGEON ADMIN CONSOLE」を開いてしまう。
画面から現れたのは、推しゲームの推しキャラ――銀髪美人のミリア。
彼女は涼しい顔で告げた。
「本日より、あなたがダンジョンの運営責任者です♡」
しかも仕様は最悪。
直人がミュートを押すとダンジョン側の時間が加速し、会議が長いほど異界は夜になる。
現実で「すみません」と言うたびゴブリンが増え、「持ち帰ります」と言うと“持ち帰り箱”が増設される。
雑魚スライムの処理から始まったはずが、直人は持ち前の業務改善スキルで、ゴブリンの巡回、侵入者の撤退導線、ボス配置まで仕組み化。
戦う才能はない。だが、管理ならできる。
やがて現実と異界の境は少しずつ曖昧になり、家族のいる日常にも異変が滲み始める。
ただの巻き込まれた会社員だった直人は、守るために“魔王”を引き受けていく。
これは、一人の社畜エンジニアが「魔王」という理不尽な業務を押し付けられ、家族を守るために戦った、最も仕事的で、最も絶望的で切ない攻防の記録です。
登録日 2026.03.18
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