17 / 26
17
しおりを挟む
テーブルの上で携帯電話が震えている。
「出ないの?」
「あとでかけなおすから、放っておいて」
「大切な用かもしれないわ」
「今も大切な用事の真っ最中よ」
「そうね」
玲奈が身体を起こし、覆いかぶさってきた。唇を塞がれる。柔らかくて温かい、怜奈の唇。微かに奈緒美の匂いがする。
電話が静かになった。再び音のない暗闇が部屋に戻る。玲奈が両手を奈緒美の首にまわして抱きしめた。しっとりした肌が、少しひんやりしている。
玲奈のことが愛おしくて、切なくて、ありとあらゆる手を尽くして彼女を愛した。全身に唇と舌を這わせ、乳首を甘く噛み、性器の襞の一つ一つを丹念に舐めて、彼女を何度も快感の頂上に導いた。足の裏を舐めた時は恥ずかしそうにしたが、構わずに指の一本一本までしゃぶっていると、やがて玲奈が達した。女が足の指を舐められて達することができると、初めて知った。
「すごくよかった」
「あなたを悲しませちゃったから、罪滅ぼし。明日からはいつも通りよ」
「じゃあ明日は私が同じこと、してあげる」
玲奈の機嫌が直ったようで、ひとまず安心した。しかし、とりあえず今夜はうやむやにしただけだ。答えをいつまでも先延ばしにはできない。何も気にしていないようにみえて、玲奈は深く傷ついている。奈緒美にはそれがよくわかる。
テーブルの上で、また携帯電話が震えた。
「うるさいわね」
「私がとってきてあげる」
「いいわ」
ベッドから降りてテーブルの電話を手にとった。一輝からだった。慌てて振り返る。明かりの消えた部屋のベッドに横たわり、玲奈がこちらを見ていた。
「出版社からよ」
全裸のまま携帯電話を持って、玲奈の部屋を出た。
「奈緒美か?」
「さっきはごめんなさい。お風呂に入ってて出られなかったの」
「今からすぐに事務所に来てくれ」
いつもクールな一輝が珍しく慌てている。ただ事でないことが起こったのだ。
「何かあったの?」
「田島仁志は殺人犯なんかじゃなかった。田島は、冤罪で処刑されたんだ」
この男はこんな夜遅くに突然電話をしてきて、いったい何を言っているのだ。
「わけ、分かんないんだけど。順に説明してよ」
「真犯人が名乗り出たんだ。詳しいことはこっちで話す。他の連中にも緊急呼び出しがかかっているんだ。すぐに事務所に来い」
大慌てでシャワーを浴びている間に、玲奈がタクシーを呼んでくれた。玲奈との甘くけだるく幸せなひと時が、一気に消し飛んでしまった。
心配そうな玲奈の顔に見送られ、玄関を出た。出版社に到着したときは午前零時を回っていた。事務所には込みやグループのメンバーがすでに勢ぞろいしていた。全部で九人。普段はそれぞれ取材で外を飛び回っているので、ここで全員が顔を会わせるのは久しぶりだった。昨年の納会で顔をあわせて以来、初めて顔を見るライターもいた。
「すみません、遅くなって」
デスクの小宮が奈緒美を見た。
「桐原、話の内容は聞いているか?」
「いえ、田島仁志に代わる真犯人が現れたと郷田さんから連絡をいただいたんですが、詳細はこちらで説明すると言われて」
「わかった。みんな揃ったので、説明を始める」
各ライターがそれぞれの席に着き、小宮のほうを見た。すでに事情を知っているものと、まだ聞かされていないものは、表情を見ればわかった。
「今夜、正確には昨夜十時過ぎに、都心部のテレビ局や、出版社、新聞社といったマスコミ各社に封書が届いた。わが社にもな。中に手紙と地図、それにDVDが同封されていた」
各ライターに手紙と地図のコピー、DVDの映像の一部をプリントアウトしたもの配られた。プリントアウトされた画像を見たライター達がざわつきだした。奈緒美もそれを見て声が出そうになった。宮崎恵美と小木尚子の死体が映っている。
「そこに映っている若い男が、真犯人だと思われる。名前はまだ不明。DVDにはこの男が、七年前に田島仁志に殺されたと思われていた二人の被害者、宮崎恵美と小木尚子を締め殺す場面が映されていた。また、地図には彼女たちの死体を抉ったサバイバルナイフの隠し場所のおおよその場所も記されている」
ライターたちが一斉に地図を見た。右下あたりに赤く丸で囲まれた場所がある。犯行に使われたサバイバルナイフはまだ見つかっていない。
「犯人は被害者を殺害した後サバイバルナイフで全身を抉ったんだが、その時使った凶器を隠した詳しい場所を、今日の午前八時に、そこのアドレスにある掲示板に発表するといっている。他所の連中は既に現地に飛んでいる。各社の場所取り合戦に後れを取るわけにはいかないから、ここからも取材班を出す。今取材中のネタもあるだろうが、こっちに集中してほしい」
小宮が記者とカメラマンを指名していく。全部で四名。いずれもベテランだ。
「今のメンバーはすぐに現地にいってくれ。サツ回りからの情報によると、警察でも騒ぎになっているらしい。幹部の口は固いが、既に捜査員たちが呼び出されている。今夜あたり向こうも動きだすだろう。マスコミに送られてきた封書と同封されていたものを提供するよう協力を申し出ているらしいが、どこの社も応じないだろうな」
そりゃ、そうだ。中年のライター、井川の言葉に、一同が笑った。
「桐原」
小宮が奈緒美を見た。メンバー九人の視線が奈緒美に集まる。
「郷田から聞いたんだが、田島仁志の件について探っていたらしいな。どこまで情報を持っているんだ?」
思わず舌打ちしそうになったが、一輝が小宮に打ち明けたのも仕方がないことだ。プロ集団が組織的に取材を始めれば、一人でこそこそ動いたところで勝ち目はない。むしろ打ち明けるタイミングを与えられたと思うべきだろう。
奈緒美はこれまで得てきた事情を小宮に説明した。
「その風俗嬢からもっと詳しい話を聞き出せ。こちらから何かを質問すれば、七年前の話とは言え、何か思い出すかもしれん。藤森とかいう自動車の中古部品屋だが、どう思っているんだ?」
「偶然とは思えません。藤森氏と田島には何らかのつながりがあったと思います。まだ断言はできませんが」
「元々お前のネタだ。そこはお前が突っ込んで調べろ。次、郷田」
小宮は一輝を見た。
「七年前に現場で目撃された痩せた男が、DVDに映っていた男と同一人物か調べろ。七年前のお前の取材で引っかかった男と同一人物の可能性が高い。それと、その男と二人の被害者がどうやってつながったのかも、現場周辺を聞きこんで調べてこい。とにかく何でもいい。当時犯行現場で目撃されていた痩せた男の目撃情報を集めるんだ」
痩せた若い男。田島仁志が犯人だと誰もが思っていた当時、無視された情報だった。
「田島が冤罪で処刑された件はどうするんです?」
「そっちは他でやる。かなり派手に政府を批判することになるが、俺たちはその裏付けとなる情報を集めるんだ。わかっちゃいるが、外部に一切漏らすな。一刻も早く犯人に関する情報を集めろ。この事件は日本の死刑制度を揺るがす大事件になるかもしれないんだ。他社に先を越されるなよ」
早朝より各自行動を開始するよう指示を出し、小宮はミーティングを解散した。
すぐに一輝が近寄ってきた。
「悪かったな、密告しちまって」
「まあ、しょうがないわね。貸しにしとくから、今度奢りなさい」
「今夜はどうするんだ? 部屋に戻るのかい?」
「仮眠室を借りたいけど、今夜はいっぱいかしら?」
「男のほうは満室になっちまってるが、女のほうなら空いているんじゃないのか」
「なんか、凄いことになりそうね」
「国が無実の人間を殺しちまったんだ。戦前ならいざ知らず、人権にうるさい現在じゃ、前代未聞の出来事だよ」
「警察はもう動いてるでしょうね」
「DVDの男を探し始めているだろう。まずは性犯罪の前科者の洗い出しってところか。あとは、本当に真犯人を名乗る人物が武器の隠し場所を連絡してくるかどうかだな。それまでは現場で待ってる連中は暇だろう」
「DVDの映像は見たの?」
一輝は首を振った。
「編集長以外、誰も見ていない。小宮デスクもな」
「大内さん、何とか捕まらないかな」
「今夜は無理だろう。重役室に監禁されているからな。あいつ、今頃ちびってるかもしれない。まあ、明日になればDVDのコピーをもらえるよ」
「この先、どうなると思う?」
「判決が出て刑を執行してしまっている。司法ではカタがついている案件だ。国は真犯人の存在を必死で否定するだろう。あっさり認めてしまったら、法務大臣の首が飛ぶだけじゃ済まないんだ。例のごとく、世間が忘れてしまうまでシラを切り通すだろうな」
「やっぱり田島仁志は誰かに罠にはめられていたのかしら」
「ありうると思うぜ」
これからビジネスホテルを探すと言って、一輝は事務所を出て行った。時計を見た。午前一時半。玲奈はもう寝ているはずだ。
携帯電話を取りだした。向こうは夜の女だ。まだ起きているだろう。仮眠室を覗く前に、エリカにアポをとっておく必要がある。
「出ないの?」
「あとでかけなおすから、放っておいて」
「大切な用かもしれないわ」
「今も大切な用事の真っ最中よ」
「そうね」
玲奈が身体を起こし、覆いかぶさってきた。唇を塞がれる。柔らかくて温かい、怜奈の唇。微かに奈緒美の匂いがする。
電話が静かになった。再び音のない暗闇が部屋に戻る。玲奈が両手を奈緒美の首にまわして抱きしめた。しっとりした肌が、少しひんやりしている。
玲奈のことが愛おしくて、切なくて、ありとあらゆる手を尽くして彼女を愛した。全身に唇と舌を這わせ、乳首を甘く噛み、性器の襞の一つ一つを丹念に舐めて、彼女を何度も快感の頂上に導いた。足の裏を舐めた時は恥ずかしそうにしたが、構わずに指の一本一本までしゃぶっていると、やがて玲奈が達した。女が足の指を舐められて達することができると、初めて知った。
「すごくよかった」
「あなたを悲しませちゃったから、罪滅ぼし。明日からはいつも通りよ」
「じゃあ明日は私が同じこと、してあげる」
玲奈の機嫌が直ったようで、ひとまず安心した。しかし、とりあえず今夜はうやむやにしただけだ。答えをいつまでも先延ばしにはできない。何も気にしていないようにみえて、玲奈は深く傷ついている。奈緒美にはそれがよくわかる。
テーブルの上で、また携帯電話が震えた。
「うるさいわね」
「私がとってきてあげる」
「いいわ」
ベッドから降りてテーブルの電話を手にとった。一輝からだった。慌てて振り返る。明かりの消えた部屋のベッドに横たわり、玲奈がこちらを見ていた。
「出版社からよ」
全裸のまま携帯電話を持って、玲奈の部屋を出た。
「奈緒美か?」
「さっきはごめんなさい。お風呂に入ってて出られなかったの」
「今からすぐに事務所に来てくれ」
いつもクールな一輝が珍しく慌てている。ただ事でないことが起こったのだ。
「何かあったの?」
「田島仁志は殺人犯なんかじゃなかった。田島は、冤罪で処刑されたんだ」
この男はこんな夜遅くに突然電話をしてきて、いったい何を言っているのだ。
「わけ、分かんないんだけど。順に説明してよ」
「真犯人が名乗り出たんだ。詳しいことはこっちで話す。他の連中にも緊急呼び出しがかかっているんだ。すぐに事務所に来い」
大慌てでシャワーを浴びている間に、玲奈がタクシーを呼んでくれた。玲奈との甘くけだるく幸せなひと時が、一気に消し飛んでしまった。
心配そうな玲奈の顔に見送られ、玄関を出た。出版社に到着したときは午前零時を回っていた。事務所には込みやグループのメンバーがすでに勢ぞろいしていた。全部で九人。普段はそれぞれ取材で外を飛び回っているので、ここで全員が顔を会わせるのは久しぶりだった。昨年の納会で顔をあわせて以来、初めて顔を見るライターもいた。
「すみません、遅くなって」
デスクの小宮が奈緒美を見た。
「桐原、話の内容は聞いているか?」
「いえ、田島仁志に代わる真犯人が現れたと郷田さんから連絡をいただいたんですが、詳細はこちらで説明すると言われて」
「わかった。みんな揃ったので、説明を始める」
各ライターがそれぞれの席に着き、小宮のほうを見た。すでに事情を知っているものと、まだ聞かされていないものは、表情を見ればわかった。
「今夜、正確には昨夜十時過ぎに、都心部のテレビ局や、出版社、新聞社といったマスコミ各社に封書が届いた。わが社にもな。中に手紙と地図、それにDVDが同封されていた」
各ライターに手紙と地図のコピー、DVDの映像の一部をプリントアウトしたもの配られた。プリントアウトされた画像を見たライター達がざわつきだした。奈緒美もそれを見て声が出そうになった。宮崎恵美と小木尚子の死体が映っている。
「そこに映っている若い男が、真犯人だと思われる。名前はまだ不明。DVDにはこの男が、七年前に田島仁志に殺されたと思われていた二人の被害者、宮崎恵美と小木尚子を締め殺す場面が映されていた。また、地図には彼女たちの死体を抉ったサバイバルナイフの隠し場所のおおよその場所も記されている」
ライターたちが一斉に地図を見た。右下あたりに赤く丸で囲まれた場所がある。犯行に使われたサバイバルナイフはまだ見つかっていない。
「犯人は被害者を殺害した後サバイバルナイフで全身を抉ったんだが、その時使った凶器を隠した詳しい場所を、今日の午前八時に、そこのアドレスにある掲示板に発表するといっている。他所の連中は既に現地に飛んでいる。各社の場所取り合戦に後れを取るわけにはいかないから、ここからも取材班を出す。今取材中のネタもあるだろうが、こっちに集中してほしい」
小宮が記者とカメラマンを指名していく。全部で四名。いずれもベテランだ。
「今のメンバーはすぐに現地にいってくれ。サツ回りからの情報によると、警察でも騒ぎになっているらしい。幹部の口は固いが、既に捜査員たちが呼び出されている。今夜あたり向こうも動きだすだろう。マスコミに送られてきた封書と同封されていたものを提供するよう協力を申し出ているらしいが、どこの社も応じないだろうな」
そりゃ、そうだ。中年のライター、井川の言葉に、一同が笑った。
「桐原」
小宮が奈緒美を見た。メンバー九人の視線が奈緒美に集まる。
「郷田から聞いたんだが、田島仁志の件について探っていたらしいな。どこまで情報を持っているんだ?」
思わず舌打ちしそうになったが、一輝が小宮に打ち明けたのも仕方がないことだ。プロ集団が組織的に取材を始めれば、一人でこそこそ動いたところで勝ち目はない。むしろ打ち明けるタイミングを与えられたと思うべきだろう。
奈緒美はこれまで得てきた事情を小宮に説明した。
「その風俗嬢からもっと詳しい話を聞き出せ。こちらから何かを質問すれば、七年前の話とは言え、何か思い出すかもしれん。藤森とかいう自動車の中古部品屋だが、どう思っているんだ?」
「偶然とは思えません。藤森氏と田島には何らかのつながりがあったと思います。まだ断言はできませんが」
「元々お前のネタだ。そこはお前が突っ込んで調べろ。次、郷田」
小宮は一輝を見た。
「七年前に現場で目撃された痩せた男が、DVDに映っていた男と同一人物か調べろ。七年前のお前の取材で引っかかった男と同一人物の可能性が高い。それと、その男と二人の被害者がどうやってつながったのかも、現場周辺を聞きこんで調べてこい。とにかく何でもいい。当時犯行現場で目撃されていた痩せた男の目撃情報を集めるんだ」
痩せた若い男。田島仁志が犯人だと誰もが思っていた当時、無視された情報だった。
「田島が冤罪で処刑された件はどうするんです?」
「そっちは他でやる。かなり派手に政府を批判することになるが、俺たちはその裏付けとなる情報を集めるんだ。わかっちゃいるが、外部に一切漏らすな。一刻も早く犯人に関する情報を集めろ。この事件は日本の死刑制度を揺るがす大事件になるかもしれないんだ。他社に先を越されるなよ」
早朝より各自行動を開始するよう指示を出し、小宮はミーティングを解散した。
すぐに一輝が近寄ってきた。
「悪かったな、密告しちまって」
「まあ、しょうがないわね。貸しにしとくから、今度奢りなさい」
「今夜はどうするんだ? 部屋に戻るのかい?」
「仮眠室を借りたいけど、今夜はいっぱいかしら?」
「男のほうは満室になっちまってるが、女のほうなら空いているんじゃないのか」
「なんか、凄いことになりそうね」
「国が無実の人間を殺しちまったんだ。戦前ならいざ知らず、人権にうるさい現在じゃ、前代未聞の出来事だよ」
「警察はもう動いてるでしょうね」
「DVDの男を探し始めているだろう。まずは性犯罪の前科者の洗い出しってところか。あとは、本当に真犯人を名乗る人物が武器の隠し場所を連絡してくるかどうかだな。それまでは現場で待ってる連中は暇だろう」
「DVDの映像は見たの?」
一輝は首を振った。
「編集長以外、誰も見ていない。小宮デスクもな」
「大内さん、何とか捕まらないかな」
「今夜は無理だろう。重役室に監禁されているからな。あいつ、今頃ちびってるかもしれない。まあ、明日になればDVDのコピーをもらえるよ」
「この先、どうなると思う?」
「判決が出て刑を執行してしまっている。司法ではカタがついている案件だ。国は真犯人の存在を必死で否定するだろう。あっさり認めてしまったら、法務大臣の首が飛ぶだけじゃ済まないんだ。例のごとく、世間が忘れてしまうまでシラを切り通すだろうな」
「やっぱり田島仁志は誰かに罠にはめられていたのかしら」
「ありうると思うぜ」
これからビジネスホテルを探すと言って、一輝は事務所を出て行った。時計を見た。午前一時半。玲奈はもう寝ているはずだ。
携帯電話を取りだした。向こうは夜の女だ。まだ起きているだろう。仮眠室を覗く前に、エリカにアポをとっておく必要がある。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる