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玄関に入ると、ゴミ袋が山積みになっている。足で横によけてスペースを空け、靴を脱いだ。
玄関を上がると、廊下に古新聞、雑誌、菓子の空き箱がうず高く積んである。佐藤はゴミを避けながら廊下をゆっくりと進んだ。
「お帰り」
振り向くのも面倒なのか、母親がテレビの画面を見たまま呟くように言う。足音で息子が帰ってきたとわかったのだろう。
「ご飯は?」
「外で食べてきた」嘘だったが、この家で食事をする気にはなれなかった。
「そう」
母親が家事を放棄して三年になる。父親との間に何かあったのかは知らない。元々物を捨てずに何でもとっておこうとする、片付けができない女の典型的なタイプだったが、やがてゴミまで捨てなくなった。今や家の中はゴミ溜め状態で、父と佐藤がゴミ出しの日に母に内緒でこっそり持ち出して捨てている。
最近、佐藤も父も妹も、この家では食事を取らない。母親も宅配のピザや寿司を注文して家から一歩も出ようとしない。一種の精神病のようなものだ。父はそう言ってすっかり諦めている。
足の踏み場も無い階段を上がり、この家で唯一片付いているといえる自分の部屋に入る。
「明日、大丈夫だよな?」
昨日の夜、音原から連絡があった。ガスの点検のために明日部屋を見せて欲しいと女に電話をしたが、夕方外出予定があると答えたらしい。これで今日の夕方に外で男と会う予定であることが確認できた。おそらく夜まで帰ってこないだろう。
木曜日は、男はそのまま女のところに泊まる。うまくいけば明日一日で仕事が終わり、ひとり百万が手に入るぜ。そういって、音原は息を弾ませていた。
佐藤は自動販売機で買ったコーラのプルトップを開け、テレビのスイッチを入れる。丁度ニュースの時間で、国会での与野党の党首討論の場面が流れていた。缶コーラに口をつけながら、テレビの液晶画面の中で偉そうに捲くし立てている政治家の厚顔無恥な面々を見る。こいつらを見ていると吐き気がしてくるのは、自分が潔癖症のせいかもしれない。
人が必死で隠そうとする事実を白日の下に晒すのがたまらなく快感だと思ったのは、中学のときだった。もしかしたら俺はジャーナリストに向いているのかもしれない。本気でそう考えたこともあった。
佐藤は押入れの扉を開き、ボストンバッグを取り出して学習机の上に置く。二台のハンディーカメラを取り出し、アダプターを取り付けて充電を始める。
8GBメモリ内蔵のHD画質1200万画素の腕時計タイプと、同じ機能を持った一〇〇円ライター型の超小型カメラ。これらを今回使うことは無いだろうが、一応電池を交換しておく。
高感度なワイヤレス式のピンホール式超小型カメラが六個。ラブホテルの盗撮で愛用している機器で、映像を電波で飛ばして部屋に隠した受信機に記録する。ハンディーカメラ並みの画像が撮影できる。
盗聴器が四個。ペン型タイプと、二センチほどの角型の小型盗聴器が二つだ。角型のものは目立たないところに両面テープで固定する。ベッドの下辺りがいいだろう。五十時間電波を送り続けることができる。
今回は部屋が特定できているので、GPS車両追跡発信機は使わない。必要なときには、浮気調査目的の客がよく利用するGPSレンタルサービスで借りればいい。グーグルマップに数分単位でターゲットの軌道が示され、パソコンからも携帯からも随時確認できる。データの保存サービスもあるので、じっくり時間をかけて解析することも可能だ。一か月自由に使えて五万円ほど。興信所を使うなんて馬鹿げている。
勉強机に置いてあるB5タイプのモバイルパソコンには、パソコンや携帯電話のパスワードロック解除ソフトとデータをバックアップするソフトが入っている。携帯電話を置いていくことはないだろうが、パソコンがあれば何か情報が手に入るかもしれない。
CCDカメラを取り付けるための小型のドリルと電動ノコギリ、プライヤーにドライバー類の工具もボストンバックに放り込む。
そして、ピッキングに使う道具。音原と二人でずいぶん練習した。今ではマンションの鍵なら一、二分で開けられる。
空になったコーラの缶をゴミ箱に捨てる。
護身用の折りたたみ式の小型ナイフとスタンガン、催涙スプレー。防刃チョッキはキャビネットの中に、安全靴はたしか玄関の靴箱の中にあるはずだ。
バッグの中からサバイバルナイフがごろりと転がり出てきた。柄を握ると胸が高まってくる。これで暗闇の中、恨み続けてきた男の首を掻き切ってやった。後悔などしていない。あんな男は殺されて当然なのだ。
ベッドに横になって目を閉じて、音原からの連絡を待った。下の階からテレビを見ている母親の笑い声が聞こえてくる。どこか常軌を逸しているような笑い方だった。
少しうとうとしかけた頃、耳元で携帯電話が鳴った。
「今、女が出かけたところだ」女のマンションで見張っていた音原だった。「準備は出来てるか」
「うん、大丈夫だよ。駅前でタクシーを拾うから、三十分でそっちにいけると思う」
「じゃあ、頼んだぞ」
音原が電話を切ると、佐藤はゆっくりとベッドから上体を起こした。
家を出て駅前の公園の障害者用トイレで女物の服に着替え、ウィッグをかぶって、うっすらと化粧をする。鏡の中になかなかの美少女が映っている。トイレを出て、ちょうど公園の出入口に停まっているタクシーに乗った。
タクシーの窓から夜の街を眺める。この闇と光の中に生きるものすべての秘密を暴いてみたい。僕が本気になれば誰も何も隠すことなどできないのだ。そう心の中で繰り返し思っているうちに、驕りともいえる自負が心の中に巣食い始めた。仕事前に士気を高める自己暗示だ。
女のマンションのエントランス前でタクシーを降り、郵便受けを確認する振りをしていると、中から中年の女が歩いてくるのが見えた。オートロックの自動ドアが開いて中から女が出てくるのと入れ替わりに、佐藤が中に身体を滑り込ませる。
エレベータで十二階にあがる。一二〇七号室の前まで来て、佐藤は携帯電話を取り出した。
「位置についたよ」
「こっちはショッピング中だ。当分帰りそうにないな」
何か動きがあったら電話すると言って、音原が電話を切った。
女装姿のまま、鍵穴に針金を差し込む。よくあるシリンダー錠だ。開けるのに一分もかからなかった。
女子大生の部屋に入ると、女物の靴を脱ぎ、中に入る。洋室のみの2DKのマンションだが、分譲マンションらしく、二〇〇〇万くらいだと音原が言っていた。値段の割りに狭い部屋だが、女の一人暮らしには十分な広さだ。
佐藤は寝室に入り、横壁を軽く叩く。防音効果の高いコンクリートだった。こいつに穴を開けるのは大変だし、大きな音も出るので無理そうだ。ベッドの上に乗り、手を伸ばして天井に触れる。ここなら大丈夫そうだ。となりのテレビとソファが置いてある部屋との間の壁は木製のようだった。ベッドの真上の天井とこの壁にカメラを仕掛けることにした。
さらにバスルームに入る。天井の煙探知機の中にも仕掛けられそうだ。寝室の横の、テレビとソファの置いている部屋にも天井と壁に仕掛けることにする。佐藤は腰をかがめ、最も効果的な映像が撮れるカメラの位置を確認して、ペンで薄く印をつける。ボストンバッグを開けてカッターで切り目を入れて慎重に壁紙をはがす。そして、ドリルを使ってCCDカメラを埋め込む穴を壁に開け始めた。
作業を始めて一時間ほど過ぎた頃、携帯がなった。雑音がひどい。どうやらバイクを運転しながら電話をしているようだ。
「奴ら、タクシーに乗って今そっちに向かっている」
「レストランに向かっているんじゃないの? 食事、まだだろ?」
「だと思うんだが、街から外れて国道を南下している。マンションに戻る可能性が高い。飯食う前に男が欲情しちまったみたいだな。買い物中、やたら女の尻を撫で回していたし。作業はどこまで進んだ?」
「まだ二つしか仕掛けていない」
「そこを離れたほうがいい。何もチャンスは今日だけじゃないんだ」
「わかった。最後に一個だけ仕掛ける。すぐに終わるさ。携帯はつなげたままにしておいていいかい?」
「ああ」
佐藤はキッチンから椅子を持ってベッドルームに行くと、布団を跳ね上げ椅子をベッドの上に置いて上に乗った。天井の壁紙をカッターで切り、ドリルで穴を掘っていく。ドリルの周りに透明なアクリル製のカバーがついていて、上を向いて作業をしていても削り屑がそこにトラップされて顔に落ちてこないようになっている。
「マンションのすぐ近くまで来ている」電話の向こうで音原の焦る声が聞こえてきた。
「あと十分で終わる」
「だめだ、間に合わない。すぐにそこを出ろ」
「じゃあ、三分で終わらせる」
穴を開け、カメラをそこに収める。落ちないように金具で固定し、接着剤を塗って壁紙を元に戻す。そして、レンズの前に五ミリほどの穴を開けた。
「エレベーターに乗るぞ!」
音原が叫んだ。通りの雑音が受話器から流れ出てくる。
「終わった!」
ベッドに布団を掛け、電気を切って、椅子をダイニングの元の位置に戻した。
焦るんじゃない。そう自分にいい聞かせて靴を履き、玄関を出た。同時に、廊下の向こうのエレベータのドアが開いた。
恰幅のいい中年男と、派手なワンピースを着た若い女が腕を組んで歩いてくる。女装姿の佐藤が頭を下げると、女が「こんばんは」といって愛想のいい笑みを浮かべた。
玄関を上がると、廊下に古新聞、雑誌、菓子の空き箱がうず高く積んである。佐藤はゴミを避けながら廊下をゆっくりと進んだ。
「お帰り」
振り向くのも面倒なのか、母親がテレビの画面を見たまま呟くように言う。足音で息子が帰ってきたとわかったのだろう。
「ご飯は?」
「外で食べてきた」嘘だったが、この家で食事をする気にはなれなかった。
「そう」
母親が家事を放棄して三年になる。父親との間に何かあったのかは知らない。元々物を捨てずに何でもとっておこうとする、片付けができない女の典型的なタイプだったが、やがてゴミまで捨てなくなった。今や家の中はゴミ溜め状態で、父と佐藤がゴミ出しの日に母に内緒でこっそり持ち出して捨てている。
最近、佐藤も父も妹も、この家では食事を取らない。母親も宅配のピザや寿司を注文して家から一歩も出ようとしない。一種の精神病のようなものだ。父はそう言ってすっかり諦めている。
足の踏み場も無い階段を上がり、この家で唯一片付いているといえる自分の部屋に入る。
「明日、大丈夫だよな?」
昨日の夜、音原から連絡があった。ガスの点検のために明日部屋を見せて欲しいと女に電話をしたが、夕方外出予定があると答えたらしい。これで今日の夕方に外で男と会う予定であることが確認できた。おそらく夜まで帰ってこないだろう。
木曜日は、男はそのまま女のところに泊まる。うまくいけば明日一日で仕事が終わり、ひとり百万が手に入るぜ。そういって、音原は息を弾ませていた。
佐藤は自動販売機で買ったコーラのプルトップを開け、テレビのスイッチを入れる。丁度ニュースの時間で、国会での与野党の党首討論の場面が流れていた。缶コーラに口をつけながら、テレビの液晶画面の中で偉そうに捲くし立てている政治家の厚顔無恥な面々を見る。こいつらを見ていると吐き気がしてくるのは、自分が潔癖症のせいかもしれない。
人が必死で隠そうとする事実を白日の下に晒すのがたまらなく快感だと思ったのは、中学のときだった。もしかしたら俺はジャーナリストに向いているのかもしれない。本気でそう考えたこともあった。
佐藤は押入れの扉を開き、ボストンバッグを取り出して学習机の上に置く。二台のハンディーカメラを取り出し、アダプターを取り付けて充電を始める。
8GBメモリ内蔵のHD画質1200万画素の腕時計タイプと、同じ機能を持った一〇〇円ライター型の超小型カメラ。これらを今回使うことは無いだろうが、一応電池を交換しておく。
高感度なワイヤレス式のピンホール式超小型カメラが六個。ラブホテルの盗撮で愛用している機器で、映像を電波で飛ばして部屋に隠した受信機に記録する。ハンディーカメラ並みの画像が撮影できる。
盗聴器が四個。ペン型タイプと、二センチほどの角型の小型盗聴器が二つだ。角型のものは目立たないところに両面テープで固定する。ベッドの下辺りがいいだろう。五十時間電波を送り続けることができる。
今回は部屋が特定できているので、GPS車両追跡発信機は使わない。必要なときには、浮気調査目的の客がよく利用するGPSレンタルサービスで借りればいい。グーグルマップに数分単位でターゲットの軌道が示され、パソコンからも携帯からも随時確認できる。データの保存サービスもあるので、じっくり時間をかけて解析することも可能だ。一か月自由に使えて五万円ほど。興信所を使うなんて馬鹿げている。
勉強机に置いてあるB5タイプのモバイルパソコンには、パソコンや携帯電話のパスワードロック解除ソフトとデータをバックアップするソフトが入っている。携帯電話を置いていくことはないだろうが、パソコンがあれば何か情報が手に入るかもしれない。
CCDカメラを取り付けるための小型のドリルと電動ノコギリ、プライヤーにドライバー類の工具もボストンバックに放り込む。
そして、ピッキングに使う道具。音原と二人でずいぶん練習した。今ではマンションの鍵なら一、二分で開けられる。
空になったコーラの缶をゴミ箱に捨てる。
護身用の折りたたみ式の小型ナイフとスタンガン、催涙スプレー。防刃チョッキはキャビネットの中に、安全靴はたしか玄関の靴箱の中にあるはずだ。
バッグの中からサバイバルナイフがごろりと転がり出てきた。柄を握ると胸が高まってくる。これで暗闇の中、恨み続けてきた男の首を掻き切ってやった。後悔などしていない。あんな男は殺されて当然なのだ。
ベッドに横になって目を閉じて、音原からの連絡を待った。下の階からテレビを見ている母親の笑い声が聞こえてくる。どこか常軌を逸しているような笑い方だった。
少しうとうとしかけた頃、耳元で携帯電話が鳴った。
「今、女が出かけたところだ」女のマンションで見張っていた音原だった。「準備は出来てるか」
「うん、大丈夫だよ。駅前でタクシーを拾うから、三十分でそっちにいけると思う」
「じゃあ、頼んだぞ」
音原が電話を切ると、佐藤はゆっくりとベッドから上体を起こした。
家を出て駅前の公園の障害者用トイレで女物の服に着替え、ウィッグをかぶって、うっすらと化粧をする。鏡の中になかなかの美少女が映っている。トイレを出て、ちょうど公園の出入口に停まっているタクシーに乗った。
タクシーの窓から夜の街を眺める。この闇と光の中に生きるものすべての秘密を暴いてみたい。僕が本気になれば誰も何も隠すことなどできないのだ。そう心の中で繰り返し思っているうちに、驕りともいえる自負が心の中に巣食い始めた。仕事前に士気を高める自己暗示だ。
女のマンションのエントランス前でタクシーを降り、郵便受けを確認する振りをしていると、中から中年の女が歩いてくるのが見えた。オートロックの自動ドアが開いて中から女が出てくるのと入れ替わりに、佐藤が中に身体を滑り込ませる。
エレベータで十二階にあがる。一二〇七号室の前まで来て、佐藤は携帯電話を取り出した。
「位置についたよ」
「こっちはショッピング中だ。当分帰りそうにないな」
何か動きがあったら電話すると言って、音原が電話を切った。
女装姿のまま、鍵穴に針金を差し込む。よくあるシリンダー錠だ。開けるのに一分もかからなかった。
女子大生の部屋に入ると、女物の靴を脱ぎ、中に入る。洋室のみの2DKのマンションだが、分譲マンションらしく、二〇〇〇万くらいだと音原が言っていた。値段の割りに狭い部屋だが、女の一人暮らしには十分な広さだ。
佐藤は寝室に入り、横壁を軽く叩く。防音効果の高いコンクリートだった。こいつに穴を開けるのは大変だし、大きな音も出るので無理そうだ。ベッドの上に乗り、手を伸ばして天井に触れる。ここなら大丈夫そうだ。となりのテレビとソファが置いてある部屋との間の壁は木製のようだった。ベッドの真上の天井とこの壁にカメラを仕掛けることにした。
さらにバスルームに入る。天井の煙探知機の中にも仕掛けられそうだ。寝室の横の、テレビとソファの置いている部屋にも天井と壁に仕掛けることにする。佐藤は腰をかがめ、最も効果的な映像が撮れるカメラの位置を確認して、ペンで薄く印をつける。ボストンバッグを開けてカッターで切り目を入れて慎重に壁紙をはがす。そして、ドリルを使ってCCDカメラを埋め込む穴を壁に開け始めた。
作業を始めて一時間ほど過ぎた頃、携帯がなった。雑音がひどい。どうやらバイクを運転しながら電話をしているようだ。
「奴ら、タクシーに乗って今そっちに向かっている」
「レストランに向かっているんじゃないの? 食事、まだだろ?」
「だと思うんだが、街から外れて国道を南下している。マンションに戻る可能性が高い。飯食う前に男が欲情しちまったみたいだな。買い物中、やたら女の尻を撫で回していたし。作業はどこまで進んだ?」
「まだ二つしか仕掛けていない」
「そこを離れたほうがいい。何もチャンスは今日だけじゃないんだ」
「わかった。最後に一個だけ仕掛ける。すぐに終わるさ。携帯はつなげたままにしておいていいかい?」
「ああ」
佐藤はキッチンから椅子を持ってベッドルームに行くと、布団を跳ね上げ椅子をベッドの上に置いて上に乗った。天井の壁紙をカッターで切り、ドリルで穴を掘っていく。ドリルの周りに透明なアクリル製のカバーがついていて、上を向いて作業をしていても削り屑がそこにトラップされて顔に落ちてこないようになっている。
「マンションのすぐ近くまで来ている」電話の向こうで音原の焦る声が聞こえてきた。
「あと十分で終わる」
「だめだ、間に合わない。すぐにそこを出ろ」
「じゃあ、三分で終わらせる」
穴を開け、カメラをそこに収める。落ちないように金具で固定し、接着剤を塗って壁紙を元に戻す。そして、レンズの前に五ミリほどの穴を開けた。
「エレベーターに乗るぞ!」
音原が叫んだ。通りの雑音が受話器から流れ出てくる。
「終わった!」
ベッドに布団を掛け、電気を切って、椅子をダイニングの元の位置に戻した。
焦るんじゃない。そう自分にいい聞かせて靴を履き、玄関を出た。同時に、廊下の向こうのエレベータのドアが開いた。
恰幅のいい中年男と、派手なワンピースを着た若い女が腕を組んで歩いてくる。女装姿の佐藤が頭を下げると、女が「こんばんは」といって愛想のいい笑みを浮かべた。
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