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柚紀の感謝
その晩
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……やってしまった。感謝と恥ずかしさから、今までにない程の蹴りをしてしまったかも知れない…。流石の深弥といえど、怒ってるかも知れない。
「ただいま…。」
「あ、ねーちゃんおかえり~…って何そのデカイ熊!?」
「あぁこれは…くじ引きで当たった。」
帰宅早々から弟の「広紗 柚治(ゆうじ)」が熊相手に騒いでる。
「お母さんは?…あとその熊プレゼントなんだか汚さないようにね。」
「お母さんは夜勤。あ、これ望月さんから貰ったのね。」
お母さんは会社員で、最近は忙しくて残業が続いてるらしい。
お父さんは出張だ。たしか…カナダかどっかだった思う。
「ご飯カレーあるけど、どうする?」
柚治は特技は料理だ。2人でいる事が多かった為か独学で色々作り始めていた。
「お祭りで少し食べたから、おねーちゃん少し休むね。」
「あ、はーい。……喧嘩でもしたのかな。後で甘いものでも作ってあげよ。」
部屋に戻り、マザーベアを枕元にセットしてもたれかかる。流石の大きさだ。包容力が凄くいい。
今日の自分の態度はなんだっのだろう。明らかにおかしかった、あのドキドキ感…それにあの蹴り…。色々不理解だ。
「そりゃ柚紀さん。望月君を意識してるんだよ。」
親友と凛恵に電話すると、即答で帰ってきた。
「夏祭りで浴衣でしょー?それに自然に手を握るなんて、望月君もやりますなー。」
「からかわないでよ凛恵…。別に意識してた訳じゃない」
「でも、ドキドキしてたんでしょ?そりゃ恋だよ~。まあ?付き合ってドキドキしない方が怖いけどね」
凛恵との電話が終わり、またしてもマザーベアにもたれつつ、深弥にお詫びの連絡をしようと思ったが、凛恵のせいで無駄に意識してしまう。恥ずかしくなってしまう。
~コンコン~
「ねーちゃんまだ起きてる?フレンチトースト作ったんだけど食べるー?」
「え…?フレンチトースト?」
そう聞くとお腹が本気を出したようで、耐えられなかった。この時間に甘いものなど邪道だが、またその背徳がいいのかも知れない。
…結局3枚食べてしまった。明日は体重計に乗れないかも知れない…。でも、おかげで気は晴れた。明日連絡する事にしよう。
「にしてねーちゃん変わったねー。明るくなった。」
「え、どうしたの急に」
「お母さん言ってたよー?恋は人を変えるって」
「こ、恋なんてしてないよ!」
びっくりした、まさか弟にまでそんな事を言われるなんて……。
誤魔化すように部屋に駆け込み、ベットに潜り込む。しかしすぐに暑くなった。
部屋の温度ではない。私の体温が熱くなってるようだ。
…嬉しかったなぁ…マザーベア…。感謝…しなくちゃな…。
はっと目を覚ますと朝の9時だった。歯磨きもせずに寝てしまったらしい。
~♪♪♪
出て…くれる…かな。
「…もしもし?」
少し位になっても…いいよね。
「もしもし…深弥?」
こっからまた歩いていきたいな。
「ただいま…。」
「あ、ねーちゃんおかえり~…って何そのデカイ熊!?」
「あぁこれは…くじ引きで当たった。」
帰宅早々から弟の「広紗 柚治(ゆうじ)」が熊相手に騒いでる。
「お母さんは?…あとその熊プレゼントなんだか汚さないようにね。」
「お母さんは夜勤。あ、これ望月さんから貰ったのね。」
お母さんは会社員で、最近は忙しくて残業が続いてるらしい。
お父さんは出張だ。たしか…カナダかどっかだった思う。
「ご飯カレーあるけど、どうする?」
柚治は特技は料理だ。2人でいる事が多かった為か独学で色々作り始めていた。
「お祭りで少し食べたから、おねーちゃん少し休むね。」
「あ、はーい。……喧嘩でもしたのかな。後で甘いものでも作ってあげよ。」
部屋に戻り、マザーベアを枕元にセットしてもたれかかる。流石の大きさだ。包容力が凄くいい。
今日の自分の態度はなんだっのだろう。明らかにおかしかった、あのドキドキ感…それにあの蹴り…。色々不理解だ。
「そりゃ柚紀さん。望月君を意識してるんだよ。」
親友と凛恵に電話すると、即答で帰ってきた。
「夏祭りで浴衣でしょー?それに自然に手を握るなんて、望月君もやりますなー。」
「からかわないでよ凛恵…。別に意識してた訳じゃない」
「でも、ドキドキしてたんでしょ?そりゃ恋だよ~。まあ?付き合ってドキドキしない方が怖いけどね」
凛恵との電話が終わり、またしてもマザーベアにもたれつつ、深弥にお詫びの連絡をしようと思ったが、凛恵のせいで無駄に意識してしまう。恥ずかしくなってしまう。
~コンコン~
「ねーちゃんまだ起きてる?フレンチトースト作ったんだけど食べるー?」
「え…?フレンチトースト?」
そう聞くとお腹が本気を出したようで、耐えられなかった。この時間に甘いものなど邪道だが、またその背徳がいいのかも知れない。
…結局3枚食べてしまった。明日は体重計に乗れないかも知れない…。でも、おかげで気は晴れた。明日連絡する事にしよう。
「にしてねーちゃん変わったねー。明るくなった。」
「え、どうしたの急に」
「お母さん言ってたよー?恋は人を変えるって」
「こ、恋なんてしてないよ!」
びっくりした、まさか弟にまでそんな事を言われるなんて……。
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部屋の温度ではない。私の体温が熱くなってるようだ。
…嬉しかったなぁ…マザーベア…。感謝…しなくちゃな…。
はっと目を覚ますと朝の9時だった。歯磨きもせずに寝てしまったらしい。
~♪♪♪
出て…くれる…かな。
「…もしもし?」
少し位になっても…いいよね。
「もしもし…深弥?」
こっからまた歩いていきたいな。
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