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一話完結
二人のクリスマス
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広紗 柚紀のクリスマス
少し前まで、クリスマスなんてのは、みんなでご馳走とケーキを囲んで、キラキラしたものを沢山飾る、ちょっとしたお祭りだった。しかもプレゼント付き。
子供なら誰だって毎年の楽しみにしてる。勿論サンタさんも信じてた
ボクは可愛らしいものとかは、あんまり興味が無かったから、毎年困ってたんだろうな
けど年々お祭り感は無くなって、いつのまにかサンタさんも来なくなった頃には、ボクは中学生になっていた。
毎年冬休みの課題に追われて、クリスマスなんてどうでもよくなっていった。
「柚紀?どうしたの?」
「え、あっごめん」
ボクが今いるのは、家でも、学校でもない。
ちょっとお洒落なカフェだ。
「もうすぐオムライス来るよ?」
そうだ、思い出した。ボクは深弥の誘いで最近注目されてるカフェに、オムライス食べに来たんだった。
「あ、うん。ごめん。クリスマスにこんな体験初めてだから、なんか嬉しくて」
そうだ、今は深弥がいる。少し口煩くて、過保護でばかだけど、一緒にいて楽しい。
今年のクリスマスは、多分最高だ。
「どうしたの急に、せっかくだしこのままデートしちゃおっか?」
「いこいこ!せっかくのクリスマスだもんね!」
手元に来たオムライスを食べながら、多分が確信に変わった。
まだ不安が残ってはいるけど、これは最高だ
望月 深弥のクリスマス
目の前でオムライスを頬張る彼女を見ながら俺は内心グッとした。
中学生までのクリスマスは、キラキラする街を歩きながら、道行くカップルを見送りながら、冬休みの課題を終わらせに塾に向かうのが毎年の流れだった。
そして家に帰るとクリスマスパーティの準備が終わっており、俺の帰宅で始まるというの我が家のクリスマスだ。
それが今は!目の前に彼女の柚紀がオムライスを頬張ってる!
ほんとに最高だ。このあとのデートはどうしよう。悩みどころだけど、やっぱりクリスマスならイルミネーションでも見に行くべきかな?
美味しいそうに食べる柚紀を見てると、まじで可愛いくらいしか思いつかない。
「ねぇ、何ニヤニヤしてるの?」
「ん?あぁごめん。可愛くてな」
「ぶっ!」
オムライスを吹き出した柚紀。その顔は真っ赤になっていった
「なななな、何言ってるのよ!こんなところで!」
照れながら真っ赤になる柚紀を見ると、ほんとに最高だ。と確信出来てしまう
「なぁ柚紀、このあとイルミネーション見に行かない?駅前すごいらしいよ」
「話逸らすな!!…行くけど。」
「あはは。ゆっくり食べてよ」
一気に食べようとする柚紀。彼女なりに楽しみにしてくれているのだろうか
「ね、深弥」
「ん?どした?」
「最高だよ。」
「俺もだ」
ちょっと寒いけど、最高の1日だった。
少し前まで、クリスマスなんてのは、みんなでご馳走とケーキを囲んで、キラキラしたものを沢山飾る、ちょっとしたお祭りだった。しかもプレゼント付き。
子供なら誰だって毎年の楽しみにしてる。勿論サンタさんも信じてた
ボクは可愛らしいものとかは、あんまり興味が無かったから、毎年困ってたんだろうな
けど年々お祭り感は無くなって、いつのまにかサンタさんも来なくなった頃には、ボクは中学生になっていた。
毎年冬休みの課題に追われて、クリスマスなんてどうでもよくなっていった。
「柚紀?どうしたの?」
「え、あっごめん」
ボクが今いるのは、家でも、学校でもない。
ちょっとお洒落なカフェだ。
「もうすぐオムライス来るよ?」
そうだ、思い出した。ボクは深弥の誘いで最近注目されてるカフェに、オムライス食べに来たんだった。
「あ、うん。ごめん。クリスマスにこんな体験初めてだから、なんか嬉しくて」
そうだ、今は深弥がいる。少し口煩くて、過保護でばかだけど、一緒にいて楽しい。
今年のクリスマスは、多分最高だ。
「どうしたの急に、せっかくだしこのままデートしちゃおっか?」
「いこいこ!せっかくのクリスマスだもんね!」
手元に来たオムライスを食べながら、多分が確信に変わった。
まだ不安が残ってはいるけど、これは最高だ
望月 深弥のクリスマス
目の前でオムライスを頬張る彼女を見ながら俺は内心グッとした。
中学生までのクリスマスは、キラキラする街を歩きながら、道行くカップルを見送りながら、冬休みの課題を終わらせに塾に向かうのが毎年の流れだった。
そして家に帰るとクリスマスパーティの準備が終わっており、俺の帰宅で始まるというの我が家のクリスマスだ。
それが今は!目の前に彼女の柚紀がオムライスを頬張ってる!
ほんとに最高だ。このあとのデートはどうしよう。悩みどころだけど、やっぱりクリスマスならイルミネーションでも見に行くべきかな?
美味しいそうに食べる柚紀を見てると、まじで可愛いくらいしか思いつかない。
「ねぇ、何ニヤニヤしてるの?」
「ん?あぁごめん。可愛くてな」
「ぶっ!」
オムライスを吹き出した柚紀。その顔は真っ赤になっていった
「なななな、何言ってるのよ!こんなところで!」
照れながら真っ赤になる柚紀を見ると、ほんとに最高だ。と確信出来てしまう
「なぁ柚紀、このあとイルミネーション見に行かない?駅前すごいらしいよ」
「話逸らすな!!…行くけど。」
「あはは。ゆっくり食べてよ」
一気に食べようとする柚紀。彼女なりに楽しみにしてくれているのだろうか
「ね、深弥」
「ん?どした?」
「最高だよ。」
「俺もだ」
ちょっと寒いけど、最高の1日だった。
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今回のは今からの時期にぴったりの作品になってましたね♪
デートの定番のお祭りシーンがありドキドキしながら読むことができましたw
また次回も期待してます。
頑張ってくださいp(^_^)q
あははwいやー読んでるうちに感情移入していって、深弥への返事の台詞がボクの脳内で想像した通りなもんだからなんかちょっと恥ずかしかったよーwww
次回作も楽しみにしてますー!
読ませて頂きましたm(._.)m
ゆうきさんの気持ちがこれからどのようにかわっていくかがとても気になります。それに物語のこれからの展開も気になってます(^_^;)
次回作も期待してます!頑張ってくださいp(^_^)q
ありがとうございます!
初めて書くので不安な事の方が多いですが、皆様に面白いと言っていただけるような作品になるよう努力します!