11 / 26
玄関で
しおりを挟む
それから、季節は巡ってリーシャが辺境に来てから1年が経った。
穏やかに時は流れ、リーシャとレオナルドは今も微妙な関係でありつつも、周囲には親密な関係であると理解されつつあった。レオナルドと共に歩いていると
、生暖かい目で見つめられている気がするのは、さすがに気のせいではないとリーシャも理解していた。
「あー…行くか」
「はい。レオナルド様もお気をつけて」
「俺はいつも通りの討伐だよ。リーシャ、お前のが心配だ。この間治癒しすぎて目眩起こしてただろ。程々で良い、どうせあいつらはお前に甘えてるだけだ」
ふん、とイラついている様子に、リーシャは苦笑する。水の王都、ルーシアの神殿にいた時も、こんな感じでレイディットに心配されていたな、と懐かしく感じた。
レイディットには時折手紙を書いて送っている。辺境で上手くやっていること、心配するようなことは何一つないこと。そして、もしリーシャが戻らなくとも心配しないで欲しいということを。
リーシャはたった一年、一緒にいたレオナルドからもう離れられる気がしなかった。
レオナルドが責任を取る、と言った言葉を完全に鵜呑みにした訳では無いが、もしもレオナルドがリーシャから飽きて離れていっても、影日向から支えることは出来るだろうと考えていた。
「大丈夫ですよ。もう、心配症ですね」
「はぁ…、まだ時間あるな」
「え?」
玄関の扉に手をかけ、少しだけ開いた出口はレオナルドの手によってバタンと閉じられた。なぜ、と思って振り向こうとしても、レオナルドが後ろから抱きついてきて、尚且つ項から顎横に頭を埋めてきて上手く振り向けなかった。
そしてレオナルドの手は徐々にヤラシく、侍祭服の上を滑り込ませて下腹部をグ、と押してきた。
「あっ……!」
「昨日の名残で、押されるだけで感じたか?」
「れ、おなるど、さま……だめ、ここ、玄関で……っ!」
スルスルと下肢だけ脱がされ、淫靡に触れるレオナルドの手のひらのせいでリーシャの自身が既に兆し始めていた。その兆しに気づかれ、レオナルドはキュッと握りこんできた。
「ゃ、だめ、ダメです、こんな、と、こ……っ!んっ、んんっ」
「はー可愛い。悪い、一回だけな」
絶対に悪いと思ってない。それはこの一年、レオナルドと共にいたリーシャが理解したことの一つだ。
クリクリとリーシャの先端を弄られ、声が漏れそうになるのを手で必死に抑えた。
「んっ、んっ…っ!んんっ、ふ…っ」
「昨日ヤったばっかだからふかふかだな。これなら簡単に入り、そ……っ」
「んんん……っ!!」
ずぷぷ、と音を立てながら、後ろからレオナルドが入り込んでくる。大きく怒張したソレを、リーシャの蕾はいとも容易く受け入れた。
レオナルドの家は一軒家だが、住宅街と言えなくもない場所に立地している。つまり、朝は人通りがあるのだ。玄関の扉に身体を預ける羽目になったリーシャの耳には、子供の騒ぐ声と大人たちの歩く足音が聞こえてくる。
「れ、お、なるど、さま、や、だめ、声、出ちゃ……ぅっ、んっ!んんっ!ゃ、ぁんっ……!」
「はは。聞こえさせとけよ。リーシャに色目使おうとしてくる奴らの牽制になるだろ」
ブンブンと首を振ってイヤイヤと表現する。こんな姿を誰かに見られるのも、想像されるのも嫌で、そんな趣味はリーシャにない。レオナルドも分かっててそんな意地悪を言ってくるのだ。
「中でイカせる時間ねぇから、前でな」
ぐい、と腕を引かれ、腰をグイグイと動かされて中を暴かれる。それと同時にリーシャの兆しをクリクリとされてしまえば、レオナルドの好みに癖のついたリーシャはすぐに達してしまいそうになる。
「んっ、だめ、そこ触ったら、すぐ、イっ…ちゃ……~~~っっ!!」
ぴゅっ、と玄関の扉を白濁の液で汚してしまった。そしてレオナルドのモノを締め付けるように痙攣した。それと同時にレオナルドも達してしまいそうになったのか、すぐにリーシャの中から取り出し、白濁液でリーシャの臀部を汚した。
「うぉっ、…っ、マジ?中でもイった?」
「はぁ……はぁ……」
快楽を少しでも逃がそうと、リーシャは肩で息をして玄関の扉にペタリとくっついた。レオナルドに触れているだけで感じてしまいそうになるのが、今は辛い。
「リーシャ」
「んっ、んぅ……ん……」
腕を引かれて後ろにいるレオナルドの身体に倒れる。リーシャの顎を掴んだレオナルドに唇を奪われ、応えるように舌を絡ませた。くちゅくちゅとしばらくの間お互い貪るようにキスをして、ちゅ、と名残惜しそうな音を立てて離れていく。
「やば、やり過ぎた。その顔で仕事行くなよ?」
「……もう、誰のせいですか……」
ちゅ、ともう一度レオナルドにキスをされ、額に、こめかみにとキスを落とされる。優しい雨のようなキスを心地よいと感じるそんな日常。
リーシャは全てが満たされていて、こんな日が出来れば長く続けばいいと思っていた。
穏やかに時は流れ、リーシャとレオナルドは今も微妙な関係でありつつも、周囲には親密な関係であると理解されつつあった。レオナルドと共に歩いていると
、生暖かい目で見つめられている気がするのは、さすがに気のせいではないとリーシャも理解していた。
「あー…行くか」
「はい。レオナルド様もお気をつけて」
「俺はいつも通りの討伐だよ。リーシャ、お前のが心配だ。この間治癒しすぎて目眩起こしてただろ。程々で良い、どうせあいつらはお前に甘えてるだけだ」
ふん、とイラついている様子に、リーシャは苦笑する。水の王都、ルーシアの神殿にいた時も、こんな感じでレイディットに心配されていたな、と懐かしく感じた。
レイディットには時折手紙を書いて送っている。辺境で上手くやっていること、心配するようなことは何一つないこと。そして、もしリーシャが戻らなくとも心配しないで欲しいということを。
リーシャはたった一年、一緒にいたレオナルドからもう離れられる気がしなかった。
レオナルドが責任を取る、と言った言葉を完全に鵜呑みにした訳では無いが、もしもレオナルドがリーシャから飽きて離れていっても、影日向から支えることは出来るだろうと考えていた。
「大丈夫ですよ。もう、心配症ですね」
「はぁ…、まだ時間あるな」
「え?」
玄関の扉に手をかけ、少しだけ開いた出口はレオナルドの手によってバタンと閉じられた。なぜ、と思って振り向こうとしても、レオナルドが後ろから抱きついてきて、尚且つ項から顎横に頭を埋めてきて上手く振り向けなかった。
そしてレオナルドの手は徐々にヤラシく、侍祭服の上を滑り込ませて下腹部をグ、と押してきた。
「あっ……!」
「昨日の名残で、押されるだけで感じたか?」
「れ、おなるど、さま……だめ、ここ、玄関で……っ!」
スルスルと下肢だけ脱がされ、淫靡に触れるレオナルドの手のひらのせいでリーシャの自身が既に兆し始めていた。その兆しに気づかれ、レオナルドはキュッと握りこんできた。
「ゃ、だめ、ダメです、こんな、と、こ……っ!んっ、んんっ」
「はー可愛い。悪い、一回だけな」
絶対に悪いと思ってない。それはこの一年、レオナルドと共にいたリーシャが理解したことの一つだ。
クリクリとリーシャの先端を弄られ、声が漏れそうになるのを手で必死に抑えた。
「んっ、んっ…っ!んんっ、ふ…っ」
「昨日ヤったばっかだからふかふかだな。これなら簡単に入り、そ……っ」
「んんん……っ!!」
ずぷぷ、と音を立てながら、後ろからレオナルドが入り込んでくる。大きく怒張したソレを、リーシャの蕾はいとも容易く受け入れた。
レオナルドの家は一軒家だが、住宅街と言えなくもない場所に立地している。つまり、朝は人通りがあるのだ。玄関の扉に身体を預ける羽目になったリーシャの耳には、子供の騒ぐ声と大人たちの歩く足音が聞こえてくる。
「れ、お、なるど、さま、や、だめ、声、出ちゃ……ぅっ、んっ!んんっ!ゃ、ぁんっ……!」
「はは。聞こえさせとけよ。リーシャに色目使おうとしてくる奴らの牽制になるだろ」
ブンブンと首を振ってイヤイヤと表現する。こんな姿を誰かに見られるのも、想像されるのも嫌で、そんな趣味はリーシャにない。レオナルドも分かっててそんな意地悪を言ってくるのだ。
「中でイカせる時間ねぇから、前でな」
ぐい、と腕を引かれ、腰をグイグイと動かされて中を暴かれる。それと同時にリーシャの兆しをクリクリとされてしまえば、レオナルドの好みに癖のついたリーシャはすぐに達してしまいそうになる。
「んっ、だめ、そこ触ったら、すぐ、イっ…ちゃ……~~~っっ!!」
ぴゅっ、と玄関の扉を白濁の液で汚してしまった。そしてレオナルドのモノを締め付けるように痙攣した。それと同時にレオナルドも達してしまいそうになったのか、すぐにリーシャの中から取り出し、白濁液でリーシャの臀部を汚した。
「うぉっ、…っ、マジ?中でもイった?」
「はぁ……はぁ……」
快楽を少しでも逃がそうと、リーシャは肩で息をして玄関の扉にペタリとくっついた。レオナルドに触れているだけで感じてしまいそうになるのが、今は辛い。
「リーシャ」
「んっ、んぅ……ん……」
腕を引かれて後ろにいるレオナルドの身体に倒れる。リーシャの顎を掴んだレオナルドに唇を奪われ、応えるように舌を絡ませた。くちゅくちゅとしばらくの間お互い貪るようにキスをして、ちゅ、と名残惜しそうな音を立てて離れていく。
「やば、やり過ぎた。その顔で仕事行くなよ?」
「……もう、誰のせいですか……」
ちゅ、ともう一度レオナルドにキスをされ、額に、こめかみにとキスを落とされる。優しい雨のようなキスを心地よいと感じるそんな日常。
リーシャは全てが満たされていて、こんな日が出来れば長く続けばいいと思っていた。
145
あなたにおすすめの小説
氷の支配者と偽りのベータ。過労で倒れたら冷徹上司(銀狼)に拾われ、極上の溺愛生活が始まりました。
水凪しおん
BL
オメガであることを隠し、メガバンクで身を粉にして働く、水瀬湊。
※この作品には、性的描写の表現が含まれています。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。
過労と理不尽な扱いで、心身ともに限界を迎えた夜、彼を救ったのは、冷徹で知られる超エリートα、橘蓮だった。
「君はもう、頑張らなくていい」
――それは、運命の番との出会い。
圧倒的な庇護と、独占欲に戸惑いながらも、湊の凍てついた心は、次第に溶かされていく。
理不尽な会社への華麗なる逆転劇と、極上に甘いオメガバース・オフィスラブ!
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
禁書庫の管理人は次期宰相様のお気に入り
結衣可
BL
オルフェリス王国の王立図書館で、禁書庫を預かる司書カミル・ローレンは、過去の傷を抱え、静かな孤独の中で生きていた。
そこへ次期宰相と目される若き貴族、セドリック・ヴァレンティスが訪れ、知識を求める名目で彼のもとに通い始める。
冷静で無表情なカミルに興味を惹かれたセドリックは、やがて彼の心の奥にある痛みに気づいていく。
愛されることへの恐れに縛られていたカミルは、彼の真っ直ぐな想いに少しずつ心を開き、初めて“痛みではない愛”を知る。
禁書庫という静寂の中で、カミルの孤独を、過去を癒し、共に歩む未来を誓う。
本当に悪役なんですか?
メカラウロ子
BL
気づいたら乙女ゲームのモブに転生していた主人公は悪役の取り巻きとしてモブらしからぬ行動を取ってしまう。
状況が掴めないまま戸惑う主人公に、悪役令息のアルフレッドが意外な行動を取ってきて…
ムーンライトノベルズ にも掲載中です。
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
ざまぁされたチョロ可愛い王子様は、俺が貰ってあげますね
ヒラヲ
BL
「オーレリア・キャクストン侯爵令嬢! この時をもって、そなたとの婚約を破棄する!」
オーレリアに嫌がらせを受けたというエイミーの言葉を真に受けた僕は、王立学園の卒業パーティーで婚約破棄を突き付ける。
しかし、突如現れた隣国の第一王子がオーレリアに婚約を申し込み、嫌がらせはエイミーの自作自演であることが発覚する。
その結果、僕は冤罪による断罪劇の責任を取らされることになってしまった。
「どうして僕がこんな目に遭わなければならないんだ!?」
卒業パーティーから一ヶ月後、王位継承権を剥奪された僕は王都を追放され、オールディス辺境伯領へと送られる。
見習い騎士として一からやり直すことになった僕に、指導係の辺境伯子息アイザックがやたら絡んでくるようになって……?
追放先の辺境伯子息×ざまぁされたナルシスト王子様
悪役令嬢を断罪しようとしてざまぁされた王子の、その後を書いたBL作品です。
いい加減観念して結婚してください
彩根梨愛
BL
平凡なオメガが成り行きで決まった婚約解消予定のアルファに結婚を迫られる話
元々ショートショートでしたが、続編を書きましたので短編になりました。
2025/05/05時点でBL18位ありがとうございます。
作者自身驚いていますが、お楽しみ頂き光栄です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる