彼に囲われるまでの一部始終

七咲陸

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廉×碧

準備

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帰り道、早速物を購入して準備することに決めた。

「えと、これを、こうして……ま、まずはトイレに……」

ネットで得た知識を読みながら、試行錯誤でこなしていく。辛い。ツラいけど、廉さんの為だ。
廉さんには沢山世話になってしまっているし、これ以上手間をかけさせるわけにはいかない。それに準備してあった方が廉さんだって喜ぶはず。

気合を入れて準備を終えて。
いざ、拡張。

「碧? 寝てるの?」

コンコン、と部屋にノックがされた。そして寝てると思ったら返事がなくとも開けるのは当たり前で。

俺の部屋が無情にも開く。

「具合悪い? だいじょう……ぶ……」

沈黙が流れる。
蓮さんは扉を開いたまま、俺をガン見。俺はベッドの上で下半身だけ裸であらぬ格好のまま、あらぬ場所に指を入れかけていた。

長いような、それでいて短いような沈黙。けれど目線とその沈黙が痛いほど突き刺さり、俺は徐々に恥ずかしさを思い出す。

「ぁ……あ……」

ひく、と喉がなり、恥ずかしさで死にそうになる。というか死にたい。
廉さん真顔だし。けど真顔のまま近づいてこようとするし。
俺は流石に指を離してベッドの上で後退りした。

「…………碧。何やってるの?」
「あ、あぅ…」

ぶんぶんと首を振って何かを示したかったけど言葉にならない。何故首を振ったのか自分でも理解できない。
けど多分、廉さんに見られたという羞恥心から無かったことにして欲しいという願望がそうさせたのだと思う。

廉さんはベッドまで辿り着き、ギシ、と片足を乗せて俺を壁際まで追い詰める。真顔だったハズの廉さんはとてつもない笑顔に変わっている。

「それ、俺にやらせて?」

そう、有無を言わさぬあの微笑みだった。




「あっ、ぅ……うぅ、ぅ……」

グチュグチュと自分の下半身から卑猥な音が聞こえてくる。見たくなくて目を閉じようとすると、廉さんは「碧、ちゃんとよく見て」と耳に囁いてくる。

もう何分、いや、何十分……一時間以上は経ったかもしれない。時の流れの分からぬまま、廉さんの指は俺の中を永遠に拡げていく。

「ほら、もう三本入った」
「……っ、ゃっ、あ……っん!」
「もっとゆっくりで良かったんだけどなぁ。俺は。徐々に慣らして全部俺の手で開発するつもりだったんだけど…大学生の性欲侮ってたなぁ」
「ふ、うぅ……っ」

ぐちゅっ、とまた更に拡げられてしまう。恥ずかしくて足を閉じようものならひっくり返されて後ろから指を突っ込まれた。ずっと四つん這いになっていると、段々と腕が震えてきて耐えきれず、ぺしゃんと倒れた。

「あ、いいね。すっごくえっち。丸見えで可愛い」
「~~~っっ!」

ガバッと起き上がる。廉さんはマジマジと俺の後ろを見つめ、慌てて四つん這いを再開した俺を見てニッコリと微笑んだ。
意地悪だ。すっごく意地悪だ。
すごく優しいはずなのに、エッチの時はすごく意地悪だ。

「ふふふ。どうする?碧。このまましちゃう?」
「……ぇ?」
「碧が少し頑張れば俺の入っちゃいそう」

入っちゃいそう。とは。

「ぇ。え……」
「俺の、これ」

これ、と言われて振り返ると、そこにあるのはズボンの中で苦しそうにしている廉さんのモノだ。

まさか、準備には時間がかかるって。何日も拡張する必要があるって書いてあったのに。なんで?

「碧、おいで」

びっくりして動きを止めた俺に、腕を広げて待っている。四つん這いをやめて廉さんの腕の中に入った。温かい体温にホッとする。

拡張している間も痛くなくて、むしろちょっと気持ちいいとすら思ってしまっていた。中途半端に兆しかけた俺自身がその証拠にある。

「……廉さん、俺の他に経験あるの……?」
「んー…まぁ女性はそこそこね。俺も伊達に歳食ってないから」
「え?男の人は?」
「男は碧が初めて。俺の初めて、碧が貰ってくれる?」

女性にはモテるから、そりゃ童貞なわけないと思っていたのでダメージはなかったけれど、全然痛くないから男の経験もあるのかと思っていたのに、と思わずホッとした。

「……うん。俺も廉さんとシたい」

好きな人と一つになれるのが嬉しくて、ぎゅ、と抱き着いた。

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