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崩壊寸前の大国偏
王の目的
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その最有力の王子の名が、ネルグス・サバン・シャルーク。
この国の王族の名は、偉ければ偉いほど、長くなる。
この名は、対外的に使われる名だ。
実際はもっと長い名を持っている。
密偵はフルネームも調べ済みだ。
だが今この場でそのフルネームを、言う必要はないと娘は考えたようだ。
ただ、めんどくさいだけの様な気もするが。
娘がどう考えているのかは、わからない。
しかし私がここに来たのは、視察のためだけではなかった。
私の跡継ぎが誰なのかは、まだ本人にすら話していない。
ここに来た残りの目的は、娘に私の跡継ぎであることを、
伝えるためだ。
王都に来いと言っても、娘は忙しいとかで来なかったから。
面倒だから仕事にかこつけて、逃げていただけだが。
だがしかし、私も、考えた末に出した結論だ。
拒否などさせない。
私は覚悟を決め、娘に伝えた。
「ランカよ、帝国の話も良いが私の話も聞きなさい」
私がいきなり話し出したからか、娘はきょとんとした顔で、こちらに顔を向けた。
「なんですか?父上」
「私もそろそろ歳だ、だから我が国も世継ぎを決めなくてはならない。
そこで私が決めた次の王はお前だ」
と優しく諭すような声を意識して告げた。
この国の王族の名は、偉ければ偉いほど、長くなる。
この名は、対外的に使われる名だ。
実際はもっと長い名を持っている。
密偵はフルネームも調べ済みだ。
だが今この場でそのフルネームを、言う必要はないと娘は考えたようだ。
ただ、めんどくさいだけの様な気もするが。
娘がどう考えているのかは、わからない。
しかし私がここに来たのは、視察のためだけではなかった。
私の跡継ぎが誰なのかは、まだ本人にすら話していない。
ここに来た残りの目的は、娘に私の跡継ぎであることを、
伝えるためだ。
王都に来いと言っても、娘は忙しいとかで来なかったから。
面倒だから仕事にかこつけて、逃げていただけだが。
だがしかし、私も、考えた末に出した結論だ。
拒否などさせない。
私は覚悟を決め、娘に伝えた。
「ランカよ、帝国の話も良いが私の話も聞きなさい」
私がいきなり話し出したからか、娘はきょとんとした顔で、こちらに顔を向けた。
「なんですか?父上」
「私もそろそろ歳だ、だから我が国も世継ぎを決めなくてはならない。
そこで私が決めた次の王はお前だ」
と優しく諭すような声を意識して告げた。
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