お姫様と愉快な仲間たちの珍道中

ライ

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崩壊寸前の大国偏

シャローク帝国、入国

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お姫様が足を踏み入れた場所は、まさに地獄絵図といって差し支えのない光景が広がっていた。
道端に人が倒れているのが当然のように、どの道を見ても人が倒れていた。
生きているのだろうか?
私の疑問はどうやら杞憂のようだ。
ほとんどの人はもう息が無い。
私はすぐ近くにいた人の首筋に手を当てて、脈が無いことを理解した。
そしてこの国は思っていた以上に、深刻な状況のようだ。
お姫様が町の惨状にそう考えていると、足元に老人がいた。
「どうかお恵みを」
そう言ってお姫様の足元に縋ってきた。
お姫様は、愛馬に括り付けている荷物を探り、中から果物を出して老人に手渡した。
老人は「ありがとうございます」と何度も繰り返しながら渡された果物にかぶりつきました。
その勢いはまさに獣の食事のようです。
お姫様は、その様子に
「そんなに急いで食べては喉に詰まってしまうよ。食べ物は逃げないからゆっくり食べなさい」
と老人にそう忠告をしますが、遅かったようです。
老人はお姫様の言った通り勢いあまって、喉に詰まらせてしまったようでお姫様は言わんこっちゃないと言いながらも老人の背中をゆっくりさすってあげます。
老人はやっと落ち着いたようで、お姫様に言われた通りにゆっくりと果物を食べ始めました。
果物を食べ終わった老人は再度お姫様に礼を言いながら、この国はもうおしまいだから、来て早々気の毒だがこの国から出て行ったほうがいいぞと、お姫様に忠告を言いその場から離れました。
確かにあの老人の言う通り、この国はもうじき瓦解するだろう。
でも早々に王位継承がなされ、王がこの現状を回復できるほど有能ならばまだ回復の見込みはあるだろう。
でもそれは過干渉だ。
私は他国の人間だからこの国の王位継承に手を出すなんて、あまり良いことだとは思えない。
しかしこの国が危ない爆弾を抱えてるのも事実だ。
私としても、自分の領の隣がずっと危ない爆弾を抱えている現状を、許容するわけにはいかない。
どうしたものかな。
他国のものだと悟らせなければ問題ないかな?
でも私の容姿って、母に似て肌は白いし髪は純金を固めた様な金髪だしなあ。
砂漠の国では基本、日に焼けた黒で髪の色は基本暗い色だしなあ、これじゃあばれるよね。
ああこんな時にクライザがいれば変装できるのに。
いやでもそれは考えないほうが良いか。
そんなことを思っていたとあいつに気付かれれば、感激ですとか言って、尋常じゃないほどの悦びを見せて収集がつかないに違いない。
それは見たくない。絶対見たくない。
でもじゃあどうするかな?
何もしないという選択肢もあるにはあるけど、それでこの国が戦争を仕掛けてくるのも御免だし。
ふーむ、人心掌握術でこの国の人を動かすか。
私一応これでも王族だから、人の心をつかむことは得意だしなあ。
これもあまり褒められた行為じゃないが仕方ないかな。
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