お姫様と愉快な仲間たちの珍道中

ライ

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崩壊寸前の大国偏

お姫様の行動

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「姫様の命令ならば謹んでお受けします。どんな命令でも」
とクライザは目をキラキラさせながら答えた。
お姫様は引き気味に、「あ、ありがとう」と答えたが、身体が引いてしまい三歩下がった。
クライザは気にすること無くお姫様の命令を待っている。
「とりあえず、次代の王に一番近い立場の者を探してくれ。その後はシャロークの王宮に忍び込む手筈を整えて欲しい。方法はお前に任せる」
「承知しました。主の望むがままに。すぐにご用意いたします」
お姫様の指示に、跪きながらクライザはそう答え、お姫様の前から姿を消した。
クライザが戻ってくるまでに、こちらでも色々と用意するものがある。
まず、変装道具だ。
私が誰なのか絶対にばれないような変装道具が必要になる。(私の顔を知っている人間はいないが念には念を)
侵入方法はクライザに一任したが、備えは大切だ。
そんな思考に耽りながら、変装道具を、持ってきていた荷物から出した。
何事も備えあれば憂いなしだと思う。
クライザに頼みごとをした次の日に来た部下は、ライグルだ。ライグルは元暗殺者。
ライグルの仕事は元暗殺者の経験を生かした、私の護衛だった。
しかし私が旅に出るとき、他国の情勢を監視して欲しいと頼んでおいた。
ライグルにも王宮に忍び込んで、秘密裏に隠し通路などを探してもらう。(いつでも逃げられるように)
クライザが戻ってきたのは、その次の日だ。
クライザの調査によると、シェランカが報告してきたネルグスが最有力であることに変わりないそうだ。
年齢的にも問題ない候補だろう。
まあ、それは国の安定を願うならばの話だが。
得てして権力を手にすると、人はひどく傲慢になり、他者を省みなくなる。
そうならないように戒めるのも、権力を持つ者の使命だが、それを実行できるものは残念なことに少ない傾向にある。
そういった者を戒めるために、長い歴史を持つ国には伝統という、国の決まりごとがたくさんあるのだ。
先人の遺産とも言うな。
その伝統に則ると、王の指名がない場合は王の第一子、もしくは第一王位継承者が次代になるという決まりがあるようだ。
そして、今回はその伝統が枷となっている。
伝統に則ると、王は継承指名をしていないので第1王子、ネルグスの兄となるシャフスという者がなるのが的している。
しかし、そのシャフスはあまり優秀ではなく、国の未来を考えるならば、シャフスよりも優秀な弟であるネルグスが王になるべきだろう。
国の未来を考える貴族は少ないが、全ての貴族が私腹を肥やす腐ったものでもなく、伝統を大事にするからこそ、そういう選択をしたというものもいる。
それらを説得(誘導)することができれば、ネルグスを王にかつぎ上げることができるだろう。
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