推しのために私がなんとかすればいい!

ライ

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学園編

やってきました学園

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どうやってカレン様を救うか悩んで悩んで選んだ道は、ヒロインにノーマルエンドを迎えてもらって全て平和的に解決するというものだ。
そうだよ、そもそも問題、攻略させなければ断罪イベントは起こらない。
ヒロインに直接頼むのは無理だけどそれとなく攻略させないようにしたり、攻略対象以外の人との仲を取り持てば万事うまくいくんじゃない!?
完ぺきだ、これなら今世の家族に迷惑かけないで済むはず。
カレン様を救うための策をひねり出せば後は学園入学を待つだけ。


「やだやだやだ、ねえさまと会えなくなるなんていやだ!」
ルークの私の呼び方が姉さまになって、一層可愛さが浮き彫りになったけど、今はとても大きな壁がある。
私が学園に行くことを聞いてルークが会えなくなるのは嫌だという、、、可愛い過ぎる。
「ごめんね、ルーク、姉さまは学園でいろいろやりたいことがあるから行きたいのよ。それに休みのときは絶対ルークに会いに行くから我慢して?立派なモルト家の長男でかっこいい男の子でしょ?」
頬を膨らませながらも、自分を納得させようとしているルーク。
状況も忘れて抱きしめたい衝動に負けそう。
「ん、僕、はねえさまの弟だもん、がまんする。でも、おやすみのときはぜったい、ぜったい、かえってきて?」
涙声で私に縋る弟、、、我慢ができないのはお姉ちゃんのほうでした。
「絶対絶対帰ってくるよーー私の天使!」
もう無理、私は感極まってルークを思いきり抱き締める。
「やく、やくそくだよ」
私の行動にとうとう涙腺が決壊したのか、ルークは涙を流しながら私の腕をぎゅっとする。
「ええ!」

弟との感動の別れをして、私は学園の校門についた。
ああ、やっとここまで来た。
私の学園生活が今ここから始まるの。



「えー、今日という良き日に皆入学おめでとう………………………………………………………」
入学式で学園長の長すぎる挨拶がされた。
リアは一年のベガ組に配属された。
この学園は入試成績でクラスが分けられ、上からデネブ、アルタイル、ベガとなっている。
学年は色によって分け、赤、青、黄色、今年の新一年生の色は黄色となり、この学園に決まった制服などは無いが、学年とクラス分けのために学園の校章と学年、クラスの名が刺繍されたリボンの着用が義務付けられている。
留学して頭も良いはずのリアがなぜ一番下のベガ組なのかはヒロインが原因である。
乙女ゲームのヒロインである男爵令嬢ディアナ・ヒルトンはベガ組である。
リアの目的のためには同じクラスのほうが何かと都合がいいため、わざとベガ組になるようにしたのだ。


学園での入学式は学園長のそれはもう長すぎる挨拶のせいで物凄く疲れたわ。
式が終わってそれぞれ各クラスの先生についていってクラスの教室に行く。
にしても、クラス分けの入試、簡単すぎてどう間違えるかを悩むなんて、思ってなかったわ。
勉強し過ぎるのも善し悪しね。
まあ、努力の成果としてちゃんとヒロインと同じクラスになれてよかったけど。
ヒロイン、近くで見ると爵位とか関係なく男の人が口説きたくなるのも仕方ない美人ね。
透き通るような銀色の髪に全てを受け入れる大海のような水色の瞳。
攻略対象を骨抜きにするのも頷けるわ。
でも、この世界では攻略対象以外の人と幸せになってもらうわ。
カレン様のために、ひいては私のために。

「今日からこのベガクラスの担任になる、ティーシェン・ライブラーです。皆さんよろしくお願いします」
ゲームと同じようにベガクラスの先生はティーシェン先生ね。
大昔に星の名前を貰ったのに悪徳貴族の謀略のせいで没落しかけてて、そのせいで一番下のクラス担当になったんだっけ。
ゲームの設定を思い出していたら、授業の説明をしてるティーシェン先生と目があって一瞬びっくりしたような顔をされた。
あ、そういえばティーシェン先生の前でめっちゃ勉強漬けな毎日を送ってたからなんでこのクラスなんだって思われたのかも。
まあ、二人きりのときがくればその時説明すればいいか。
留学の疲れで文字が見えなかったって言い訳しよう。
先生の説明が終わったら、次はみんなの自己紹介になった。
「では、出席番号順に自己紹介をお願いします」
この出席番号はテスト成績が悪い順っぽい、私が一番だから。
「はい、リア・モルトと申します、宜しくお願い致します」
机から立ち上がって、できるだけ先生の方向を見ないように、礼をして着席する。
どんどん自己紹介がされていって、このクラスにいる一人目の攻略対象の自己紹介が始まった。
「次は俺だな。俺の名前はラファー・サジタリウス。サジタリウス侯爵家のものだ」
ラファー・サジタリウス。武門の名門サジタリウス家の三男で勉強のできない脳筋単細胞で、攻略のやり方は褒めて褒めて褒めまくることから始めるやつだ。
自尊心は高いけど三男なので爵位を継げない立場。
でも武芸のみであれば兄達よりも強いので虎視眈々と下克上を狙っているやつで、それでは意味がないと諭して学園主催の武芸大会で優勝させて自分は弱くないとわからせて、勝てたのはお前のおかげって告らせるのがラファーのルートだったけ。
確かハッピーエンドは、兄達が駆け落ちしたから繰り上がりでサジタリウス家を継ぐことになってヒロインと一緒に
頑張るだったような。
バットは優勝できなくて下克上しようと捕まるだった。
そんでラファーのときのカレン様は武芸大会を邪魔した罪で断罪される。
一応、男爵家のくせに侯爵家のものと結ばれようとするヒロインをよく思ってなくて、そこを理由に他の人がやった罪もまとめて被ってただよね。
カレン様はまともな意見しか言ってないのに周りの人間が曲解したりして首謀者にされてて、ほんと意味わからんって思ったな。
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