19 / 31
学園編
閑話:彼女の気持ち
しおりを挟む
カレン・アリエス・フローライト視点
私の名前はカレン・アリエス・フローライト。
フローライト公爵家の長女。
過去王族が興した家で、現在は王族に次ぐ権力を持ち、この国たった一つの公爵位を冠してる。
昔はもう少し公爵家があったが、没落したり爵位を下げられたりなどしているため、我が家のみとなった。
私は父の命により、この国の第一王子である、レオン・レグルス・スターレイン様と婚約しているけれど、王子は私との婚約をあまりよく思ってない。
私も、政略結婚という考えが頭の中にあるからか、王子とあまり婚約者としての付き合いをしていない。
最低限の社交界のパートナー等はやっているけど。
私も高位貴族、血を残すためにも家のためにも、駄々をこねることはしない。
しないと決めても、心が追いつかないことは勿論ある。
私は今日も代り映えのしないつまらない日常があると思っていた。
しかし、その私の考えを嘲笑うような人物が現れたの。
一年の最初のクラス替えテストの内容は、英才教育を長年受けている私や高位貴族、それに王子の頭脳を持ってしても満点を取ることができなかった。
テストを受けたときは、誰も満点なんて取れないと、私だけじゃない、きっと王子や他の高位貴族だって思ったはず。
でも、そんな私達の考えを一瞬で壊す者が現れた。
名前はリア・モルト、病弱と言う噂が出回り、モルト伯爵家自体が成り上がりの新興貴族であるからか、全く表舞台に姿を現さなかった、謎の多い令嬢。なんでも、伯爵が溺愛していて外に出さないようにしていたという噂もある。
でも、クラス替えで上がってきた彼女の見た目は病弱には見えない。
そんな謎の多い令嬢は、入試成績は芳しくなかったようで、一番下のベガクラスに配属されていたのに、たった三か月という短い期間で、英才教育を受けている私達でも解けなかった問題を解き、全教科満点という結果を出した。
どういうからくりなのかはわからない。
もしかしたら、入試の時は手を抜いていた、あるいは不正をした、などの理由が隠れているのかもしれない。
この国の未来を背負って立つ公爵家のものとしては、彼女がどんな人物なのか、また、テストを不正に受けていないかなどのことを調べる必要がある。
そのためには彼女と話しをしないといけないと、建前上はお友達の方に、モルトさんを呼ぶように指示した。
呼ばれて来た彼女は、緊張しているのか、視線があまり定まらない様子だった。
それでも私との会話は淀みなく、それだけでなく、私のまわりにいる方々の名前を全て把握していると言った。
嘘なのか本当なのか確認はしなかったけれど、言っている顔を見る限りでは嘘には聞こえなかった。
私がお友達になって欲しいと願うと、少し戸惑ったような顔になったけれど了承してくれた。
その時の会話は、貴族相手では日常のはずの、どろどろした感情が見えなくて、素直な感情を感じてとても心地よく感じてしまった。
リア・モルトさん、本当に、不思議な人。
私の名前はカレン・アリエス・フローライト。
フローライト公爵家の長女。
過去王族が興した家で、現在は王族に次ぐ権力を持ち、この国たった一つの公爵位を冠してる。
昔はもう少し公爵家があったが、没落したり爵位を下げられたりなどしているため、我が家のみとなった。
私は父の命により、この国の第一王子である、レオン・レグルス・スターレイン様と婚約しているけれど、王子は私との婚約をあまりよく思ってない。
私も、政略結婚という考えが頭の中にあるからか、王子とあまり婚約者としての付き合いをしていない。
最低限の社交界のパートナー等はやっているけど。
私も高位貴族、血を残すためにも家のためにも、駄々をこねることはしない。
しないと決めても、心が追いつかないことは勿論ある。
私は今日も代り映えのしないつまらない日常があると思っていた。
しかし、その私の考えを嘲笑うような人物が現れたの。
一年の最初のクラス替えテストの内容は、英才教育を長年受けている私や高位貴族、それに王子の頭脳を持ってしても満点を取ることができなかった。
テストを受けたときは、誰も満点なんて取れないと、私だけじゃない、きっと王子や他の高位貴族だって思ったはず。
でも、そんな私達の考えを一瞬で壊す者が現れた。
名前はリア・モルト、病弱と言う噂が出回り、モルト伯爵家自体が成り上がりの新興貴族であるからか、全く表舞台に姿を現さなかった、謎の多い令嬢。なんでも、伯爵が溺愛していて外に出さないようにしていたという噂もある。
でも、クラス替えで上がってきた彼女の見た目は病弱には見えない。
そんな謎の多い令嬢は、入試成績は芳しくなかったようで、一番下のベガクラスに配属されていたのに、たった三か月という短い期間で、英才教育を受けている私達でも解けなかった問題を解き、全教科満点という結果を出した。
どういうからくりなのかはわからない。
もしかしたら、入試の時は手を抜いていた、あるいは不正をした、などの理由が隠れているのかもしれない。
この国の未来を背負って立つ公爵家のものとしては、彼女がどんな人物なのか、また、テストを不正に受けていないかなどのことを調べる必要がある。
そのためには彼女と話しをしないといけないと、建前上はお友達の方に、モルトさんを呼ぶように指示した。
呼ばれて来た彼女は、緊張しているのか、視線があまり定まらない様子だった。
それでも私との会話は淀みなく、それだけでなく、私のまわりにいる方々の名前を全て把握していると言った。
嘘なのか本当なのか確認はしなかったけれど、言っている顔を見る限りでは嘘には聞こえなかった。
私がお友達になって欲しいと願うと、少し戸惑ったような顔になったけれど了承してくれた。
その時の会話は、貴族相手では日常のはずの、どろどろした感情が見えなくて、素直な感情を感じてとても心地よく感じてしまった。
リア・モルトさん、本当に、不思議な人。
0
あなたにおすすめの小説
え?わたくしは通りすがりの元病弱令嬢ですので修羅場に巻き込まないでくたさい。
ネコフク
恋愛
わたくしリィナ=ユグノアは小さな頃から病弱でしたが今は健康になり学園に通えるほどになりました。しかし殆ど屋敷で過ごしていたわたくしには学園は迷路のような場所。入学して半年、未だに迷子になってしまいます。今日も侍従のハルにニヤニヤされながら遠回り(迷子)して出た場所では何やら不穏な集団が・・・
強制的に修羅場に巻き込まれたリィナがちょっとだけざまぁするお話です。そして修羅場とは関係ないトコで婚約者に溺愛されています。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
乙女ゲームのヒロインに転生したのに、ストーリーが始まる前になぜかウチの従者が全部終わらせてたんですが
侑子
恋愛
十歳の時、自分が乙女ゲームのヒロインに転生していたと気づいたアリス。幼なじみで従者のジェイドと準備をしながら、ハッピーエンドを目指してゲームスタートの魔法学園入学までの日々を過ごす。
しかし、いざ入学してみれば、攻略対象たちはなぜか皆他の令嬢たちとラブラブで、アリスの入る隙間はこれっぽっちもない。
「どうして!? 一体どうしてなの~!?」
いつの間にか従者に外堀を埋められ、乙女ゲームが始まらないようにされていたヒロインのお話。
モブ転生とはこんなもの
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
あたしはナナ。貧乏伯爵令嬢で転生者です。
乙女ゲームのプロローグで死んじゃうモブに転生したけど、奇跡的に助かったおかげで現在元気で幸せです。
今ゲームのラスト近くの婚約破棄の現場にいるんだけど、なんだか様子がおかしいの。
いったいどうしたらいいのかしら……。
現在筆者の時間的かつ体力的に感想などを受け付けない設定にしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
他サイトでも公開しています。
モブが乙女ゲームの世界に生まれてどうするの?【完結】
いつき
恋愛
リアラは貧しい男爵家に生まれた容姿も普通の女の子だった。
陰険な意地悪をする義母と義妹が来てから家族仲も悪くなり実の父にも煙たがられる日々
だが、彼女は気にも止めず使用人扱いされても挫ける事は無い
何故なら彼女は前世の記憶が有るからだ
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた
夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。
そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。
婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる