ぶつかった相手はオオカミ!?

ライ

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第一章

穴の底は異世界!?

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オオカミが目覚めると、自分が抱きしめた状態で、目の前にかわいらしい寝顔の少女が。
オオカミは、驚きすぐに離れようとしましたが、今自分が抱きしめている少女は
先ほど自分が一目惚れしてしまった少女だと気づき、離れがたい気持ちになってしまいました。
しかしオオカミは判断を間違えたようです。
少女がオオカミの腕の中でもぞもぞと動き出したからです。
オオカミは先ほどの驚きがかわいく見えてくるほどに、焦りました。
オオカミは今度こそ少女から離れようとしました。
ですが一歩遅かったようで、少女は、眠りから覚めたようにあくびをして目覚めました。
オオカミはそこで銅像のように固まってしまいました。
少女がまだ視界のぼやける目で、オオカミを見上げる。
そこには、微動だにしないオオカミが。
少女はなんだこれ?
と言うように眉間にしわを寄せていました。
しかし少女は、オオカミから離れることはありませんでした。
その理由はただ単に少女が寝ぼけていただけですが。
ですがオオカミにとってはありがたいことだったようです。
オオカミが何とか先ほどのショックから抜け出た時、少女はまた、眠ってしました。
よほど疲れていたのでしょうか?
オオカミは今度という今度こそ少女の身体から、自分の手を放しました。
そして自分たちの今の状況を把握しようと試みます。
周りを見渡すと、そこは草と木が生い茂る森のような風景。
オオカミはこの光景に見覚えがありました。
ここはオオカミがよく遊んだ森です。
そしてどうやらここは、オオカミが住んでいた世界のようです。
そうオオカミは、異世界の住人で少女の世界に何らかの理由で紛れ込んでしまい、
迷っていたところに少女とぶつかり、このような事態になったようです。
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