ぶつかった相手はオオカミ!?

ライ

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第二章

報われるか?彼の頑張り

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俺は呪われているのか?
いや、別に誰かに恨まれるようなことは、した覚えは無い。
しかしなぜか彼女との仲がうまくいかない。
それもことごとく、誰かに邪魔をされているとしか思えないほどに、何もかもがうまくいかない。
年に数回催される誰でも参加ができる、剣術大会で俺が彼女にかっこいい所を見せようと、彼女に応援を頼み一番の特等席を用意して、いざ優勝してみると、どうしてか彼女が座っていた席には誰もおらず、探してみると彼女は厨房でおやつを食べていた。
彼女の話を聞くと、どうやら少し小腹が空いたのだが、前もって用意していたおやつがなぜか手元から消え、仕方なくメイドにおやつをとって来てもらおうとメイドを呼んだが、あいにくとその時は他の人も丁度腹を空かせていて余分なお菓子はなかった。
だから食堂に行ってみるとそこにもあまりのお菓子はなく、仕方ないので厨房を借りて自分でお菓子を作って食べていたと言うことだった。
彼女も悪かったと謝ってくれたが、君のせいではないだろうと言ってその時はそれで終わった。
不幸中の幸いなのか、最初の試合は見ていてとてもかっこよかったよ、と彼女が言ってくれたので俺の頑張りも少しは報われたのかな。
他には不定期で行われる、町ごとの大会に彼女と一緒に行った。
大会の種類は、腕相撲大会や飲み比べ大会、そのほかには歌自慢大会など多種多様な大会があり、俺は勿論、腕相撲大会や飲み比べ大会に出場した。
この世界の成人は15から。
つまりは15になっていた彼女も飲み比べ大会に出場できるということで、こちらの世界の酒の味が知りたかったようで、彼女も飲み比べ大会に出場した。
俺は腕相撲大会では優勝したが、飲み比べ大会では優勝できなかった。
ウィリアムは酒に強かった。強いというよりは酔わない体質と言ったほうがいいか。
それなのに彼はこの時の飲み比べ大会で優勝できなかった。
それはなぜか?
答えは簡単、優勝者の方が酒に強かったから。
ただそれだけだ。
しかし優勝者が意外?な人物だった。
優勝者は香菜だったのだ。
彼女はあちらの世界ではまだ成人でなく酒も飲んだことが無いと言っていた。
しかし彼女もウィリアムと同じいやそれ以上に酔わない体質だったようだ。
飲み比べ大会のあと彼は初めて酒に酔い、好きな子の前であられもないことをしてしまった。
この時の飲み比べ大会は後にウィルの醜態と言われ、ウィリアムは女性からはかわいそうな子と言われ始め、男性からは同類だーと言われ始めました。
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