俺とうさぎと異世界と

ミラタマ

文字の大きさ
上 下
1 / 17

 間 白ウサ初めてのお使い?

しおりを挟む
魔法により色々な物が出来るようになり、色々な物が必要になった。
「そろそろ、お使いを頼もうかな?」
白ウサの方がこの世界に慣れているのだが色々(常識的なこと)危ないので注意が必要な年頃である。
「お使い頼んでも良いかい?。」
「何です?私に使いっパシリになれというんですか!?」
「うん。」
「何という満面の笑みですか!?分かりました、行けば良いんでしょう?」
お金とメモ書きを渡して白ウサを見送った。
まさか、こんな簡単なお使いも出来ないとは知るよしもなかった。

白ウサ視点
「まったくもう、白ウサをお使いに使うだなんて。ちょっと嬉しいです。」
スキップしながら商店街に向かっていた。そろそろこの辺りでメモでも見ますか。
ポケットに入れたメモを確認した。
「えと、なになに。・・・字が読めません!! アルヴァさんの字が下手すぎます。どうしましょう。」
と、そこに美味しそうな匂いが漂ってきた。視線を向けるとそこには屋台があってイカ焼きが売っていた。
「アルヴァさんにも買って行こう」
イカ焼きを買い、帰路に就いた。


「で、何でイカ焼きなんだ?材料はどうした?」
「アルヴァさんの字が汚くて読めないんですよ。」
そう言って突き出されたメモを見てため息がもれた。
「メモ上下逆だぞ!」
「え?」
180度回転させるとメモの内容が普通に分かった。
「何かいう事はないか?」
俺は白ウサを見ながら言ってやると
「て・へ・ぺ・ろ」
グアシッと耳を掴むとグニグニと揉んでやると
「うさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
絶叫がこだましたのだった。
「はぁぁぁ。白ウサマジ使えない。」
「ぶちますよ!?」
「抱き枕には無理なことだったのか。」
「抱き枕じゃないです。白ウサは白ウサです。」
そんな不毛なやり取りが続いた。

しおりを挟む

処理中です...