俺とうさぎと異世界と

プロローグ

始まり

世の中は不平等で出来ている。
幸運な人生を歩む者が居るのに自分はある意味不幸なのかも知れない・・・
むしろ自分は幸福な人生を送っていると思う人の方が多いはず・・・
そんなありふれた人生が変わるとは思わなかった。


俺の名は未来匠みらいたくみ。どこにでもいる普通の人間だ。
普通の青春を謳歌し、大学も出た。
ただ自分にとっては悲しいことがある・・・それは・・・彼女が出来ないことであった。

もちろん普通の恋もしたし、あの娘いいな～と思ったことがある。なので決してホモではない！
ただ女性に話しかけるのが苦手で会話をするのが苦手なのである。趣味は読書だが役に立たなかった。
そんな性格だから彼女が出来ようがなかったのだ。もちろん結婚も出来ない。
いつかは出来るって思っていたが、もう35歳になっていた。

「よし！結婚は諦めよう。」

そう決意をしたのがすべての始まりだったと思う・・・