「史上まれにみる美少女の日常」

綾羽 ミカ

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第2話 莉菜子ラウンジで働く の巻

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『高時給!カンタンな接客業 時給2000円~ 未経験者歓迎!』

「……ここ、よくない?」

場所は繁華街にある会員制の高級ラウンジ。18歳以上が条件だが、莉菜子はすでに17歳。年齢をちょっとごまかせばバレないかもしれない。

早速、スマホで番号を押す。数回のコールの後、柔らかい女性の声が応答した。

「はい、○○ラウンジです」
「あの、求人の件でお電話したんですけど……」
「あら、ありがとう。じゃあ、今日の夜、一度面接に来れるかしら?」

莉菜子は心の中でガッツポーズをした。時給2000円なら、少し働くだけでまともな生活ができる。

「はい、大丈夫です」

夜7時、莉菜子は繁華街の一角にあるラウンジの前に立っていた。店の扉は厚いガラスで、中の様子はよく見えない。恐る恐る扉を押すと、ゴージャスな内装の店内が広がった。

「いらっしゃい、面接の子ね?」

声をかけてきたのは、スーツ姿の女性マネージャー。落ち着いた微笑みを浮かべながら、莉菜子をソファに案内した。

「まず、お名前と年齢を教えてもらえる?」
「えっと……鹿取莉菜子、18歳です」

本当は17歳だが、バレるわけがない。マネージャーは莉菜子の顔をじっくり見つめ、納得したように頷いた。

「可愛いわね。お仕事は簡単よ。お客様とお話しして、お酒を作るだけ。難しく考えなくていいわ」
「お酒……って、未成年でも大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。あくまでお客様のグラスに注ぐだけだからね」

莉菜子はホッと胸をなでおろした。これなら、楽にお金が稼げるかもしれない。

「それじゃあ、試しに今日、少しだけ働いてみる?」

初めてのラウンジの仕事は、思った以上に簡単だった。上品なスーツ姿の男性客が席に着くと、莉菜子は笑顔を作って隣に座る。

「はじめまして、莉菜子です」
「おお、すごく可愛いね」

客はすぐにメロメロになり、高いワインをボトルで注文した。お酒を注ぎながら、適当に話を合わせるだけで、時間はあっという間に過ぎていった。

「これ、天職かも……?」

仕事が終わると、マネージャーが封筒を手渡してきた。中を見ると、なんと1万円が入っていた。

「今日の分よ。頑張ってね」

莉菜子は内心、ガッツポーズをした。こんなに楽に稼げるなら、もうコンビニなんかで働く必要はない。

しかし、そんな甘い考えが、後に彼女をとんでもないトラブルに巻き込むことになるとは――この時の莉菜子はまだ知らなかった。
【続く】
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