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初心者編
第8話 パーティプレイ
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ログインするなり、剣士ギルドに走る。調べた結果、Lv1で効率のいいクエストはグリーン・ゴブリン討伐。グリーン・ゴブリンはダブルスラッシュ2発で倒せる上、3体現れる。3体に囲まれないように気をつければ、簡単にこなせるクエストらしい。
例のサイト『初心者集まれぇぇサルザエアの歩き方』にオススメクエストと書いてあった。
「あとはタケシかユーリさんとパーティが組めればいいんだけど」
フィールドで死んだ場合デスペナルティが発生する。これはアバターLvの低下なのだが、パーティを組んでいるとパーティが全滅しない限りデスペナルティは発生しない。パーティを組むことでクエストそのものの難易度も下がる、つまり一石二鳥。
……これも例のサイトの受け売りだけどな。
「タケシ、レベル上げ手伝ってくれね?」
ハリーボルダーことタケシにTELをする。
「あーわりぃ今日はクランのメンバーでダンジョンに潜るから無理だわ。また今度な。あとゲーム内本名厳禁! 俺のことはハリーと呼んでくれ」
「ああ、分かったよタケシ」
タケシとの会話を終え、ユーリさんにTELはちょっと気が引けるのでメッセージを送ってみることにした。
『拝啓、ユーリ様。エイジ2525です。突然のメッセージ失礼します。先日は私のような初心者に丁寧な対応ありがとうございました。実はレベル上げをしたいと思っておりまして、ユーリ様のお力添えいただきたくこのメッセージを発信させて頂いた次第でございます。もしご都合がよろしければ是非ともお願い致します。敬具』
よし! 俺が考えうる最高の丁寧なメッセージが完成した。これをユーリさんに送ってと……
ユーリさんにメッセージ送って数分。
ピロピロピロと電子音が頭の中で鳴り、視界の真ん中にフレンド、ユーリからTELと表示されている。
通話しますか?と表示されYESを選択する。
女の人の声が聞こえてくる。
「御丁寧なメッセージをありがとうございます」
「突然のメッセージご迷惑ではございませんでしたか?」
「いえ、全くの迷惑ではございません。本日、当方は空いております故、そちらのレベル上げのお力になれそうでございます」
「え! ありがとうございます!! ユーリ様のお力添えがありましたら100人力で御座います」
「……ってもういい?」
「……すいません……」
「あんな丁寧なメッセージもらって断るわけにはいかないでしょ? 今すぐそっちに行くから待ってて」
「はい」
噴水広場で待っていると、ピカピカの鎧を着た燃えるように真っ赤な髪をポニーテールにしたユーリさんが現れる。俺はその姿を見つけて話しかける
「ユーリさん本当にありがとうございます。大丈夫なんですか?」
「うん。大丈夫だよ。神官のジョブレベルを上げようと思ってたところだしね。それとフレンドなんだから敬語つかわなくていいよ」
「う、うん」
「それじゃちょっと待ってね」
そういうとユーリさんは白いローブ姿に手には宝石のついた杖を持っている。
「神官の装備はかわいいなぁ」
服をみながらユーリさんが呟く。
「パーティ申請だしますね」
「うん」
ユーリさんにパーティ申請を出す。
ユーリがパーティに加わったと表示され、視界の左上の俺の名前とHPが表示されている下にユーリという名前とHPとMPが表示される。
エイジ2525 HP34 MP10
ユーリ HP152 MP111
HP、MP全然違うなぁ……
「ん? どうした?」
「いやユーリさんのHP高いなって思って」
「ああ、私アバターレベル60だからね」
「なるほど」
「まあ、でもこのゲーム、アバターレベルよりもジョブレベルの方が重要だし、アバターレベルなんてサクサクあがるから」
「そうなんですねぇ」
「それじゃゴブリン退治に行きますか」
――10分後
クエストの目的地に辿り着くと目の前に緑色の皮膚をした小人のような姿のゴブリンがいる。
この目的地に向かう道すがら、ユーリさんからレクチャーを受けた。
初心者はタンクプレイをした方が基本的な動きを覚えやすいといわれ、俺は左手に盾を持つ。
「それじゃ行きます!」
うんとユーリさんは頷く。
俺はゴブリンに突っ込んでいく。それに気が付いたゴブリンもこちらに向かってくる。
ゴブリンは体が光る。そして手に持ったナイフで俺に斬りかかる。
それを左手の盾で受ける。キーンという音ともに俺の体から1という数字が飛び出る。
盾で受けたからといってダメージが入らないわけじゃないんだ。
そのままWSのダブルスラッシュを発動させ、切り込む。ザシュザシュッというSEが響く。
それとともにゴブリン体から15という数字が飛び出す。
よし! あと1発!! そう思った瞬間。攻撃を加えたゴブリンの背後からもう1体が現れすでに体が光っている。
あ!
もう1体のゴブリンが手にはナイフが握られており、それが体に刺さって、俺の体から20という数字が飛び出す。
ま、まずい……
そう、このゴブリン討伐は3体を討伐しなきゃいけないんだ……
「キュア!」
ユーリさんの声が響く。その瞬間、俺の体から緑色の50という数字が飛び出てくる。
黄色なっていたHPの表示が白にもどりHPが34と表示されている。
ユーリさんの方を見ると、親指を立て
「回復は任せて!」
と言った。
それにコクリと頷き、攻撃を加えたゴブリンにもう一度ダブルスラッシュを食らわせる。
「あぎゃああああ」
という断末魔を上げゴブリンは地面に倒れすーっとその姿を消す。
そして俺はもう1体のゴブリンを倒す。
するとなぜかクエストクリア! 経験値、ギルド貢献値が上がったと表示された後、アバターレベルが2になったと表示された。
あれ? このクエスト、ゴブリン3匹じゃなかったっけ?とユーリさんの方を見ると、ユーリさんの目の前に鈍器のようなものでボコボコに殴り倒されたゴブリンの姿があった。
例のサイト『初心者集まれぇぇサルザエアの歩き方』にオススメクエストと書いてあった。
「あとはタケシかユーリさんとパーティが組めればいいんだけど」
フィールドで死んだ場合デスペナルティが発生する。これはアバターLvの低下なのだが、パーティを組んでいるとパーティが全滅しない限りデスペナルティは発生しない。パーティを組むことでクエストそのものの難易度も下がる、つまり一石二鳥。
……これも例のサイトの受け売りだけどな。
「タケシ、レベル上げ手伝ってくれね?」
ハリーボルダーことタケシにTELをする。
「あーわりぃ今日はクランのメンバーでダンジョンに潜るから無理だわ。また今度な。あとゲーム内本名厳禁! 俺のことはハリーと呼んでくれ」
「ああ、分かったよタケシ」
タケシとの会話を終え、ユーリさんにTELはちょっと気が引けるのでメッセージを送ってみることにした。
『拝啓、ユーリ様。エイジ2525です。突然のメッセージ失礼します。先日は私のような初心者に丁寧な対応ありがとうございました。実はレベル上げをしたいと思っておりまして、ユーリ様のお力添えいただきたくこのメッセージを発信させて頂いた次第でございます。もしご都合がよろしければ是非ともお願い致します。敬具』
よし! 俺が考えうる最高の丁寧なメッセージが完成した。これをユーリさんに送ってと……
ユーリさんにメッセージ送って数分。
ピロピロピロと電子音が頭の中で鳴り、視界の真ん中にフレンド、ユーリからTELと表示されている。
通話しますか?と表示されYESを選択する。
女の人の声が聞こえてくる。
「御丁寧なメッセージをありがとうございます」
「突然のメッセージご迷惑ではございませんでしたか?」
「いえ、全くの迷惑ではございません。本日、当方は空いております故、そちらのレベル上げのお力になれそうでございます」
「え! ありがとうございます!! ユーリ様のお力添えがありましたら100人力で御座います」
「……ってもういい?」
「……すいません……」
「あんな丁寧なメッセージもらって断るわけにはいかないでしょ? 今すぐそっちに行くから待ってて」
「はい」
噴水広場で待っていると、ピカピカの鎧を着た燃えるように真っ赤な髪をポニーテールにしたユーリさんが現れる。俺はその姿を見つけて話しかける
「ユーリさん本当にありがとうございます。大丈夫なんですか?」
「うん。大丈夫だよ。神官のジョブレベルを上げようと思ってたところだしね。それとフレンドなんだから敬語つかわなくていいよ」
「う、うん」
「それじゃちょっと待ってね」
そういうとユーリさんは白いローブ姿に手には宝石のついた杖を持っている。
「神官の装備はかわいいなぁ」
服をみながらユーリさんが呟く。
「パーティ申請だしますね」
「うん」
ユーリさんにパーティ申請を出す。
ユーリがパーティに加わったと表示され、視界の左上の俺の名前とHPが表示されている下にユーリという名前とHPとMPが表示される。
エイジ2525 HP34 MP10
ユーリ HP152 MP111
HP、MP全然違うなぁ……
「ん? どうした?」
「いやユーリさんのHP高いなって思って」
「ああ、私アバターレベル60だからね」
「なるほど」
「まあ、でもこのゲーム、アバターレベルよりもジョブレベルの方が重要だし、アバターレベルなんてサクサクあがるから」
「そうなんですねぇ」
「それじゃゴブリン退治に行きますか」
――10分後
クエストの目的地に辿り着くと目の前に緑色の皮膚をした小人のような姿のゴブリンがいる。
この目的地に向かう道すがら、ユーリさんからレクチャーを受けた。
初心者はタンクプレイをした方が基本的な動きを覚えやすいといわれ、俺は左手に盾を持つ。
「それじゃ行きます!」
うんとユーリさんは頷く。
俺はゴブリンに突っ込んでいく。それに気が付いたゴブリンもこちらに向かってくる。
ゴブリンは体が光る。そして手に持ったナイフで俺に斬りかかる。
それを左手の盾で受ける。キーンという音ともに俺の体から1という数字が飛び出る。
盾で受けたからといってダメージが入らないわけじゃないんだ。
そのままWSのダブルスラッシュを発動させ、切り込む。ザシュザシュッというSEが響く。
それとともにゴブリン体から15という数字が飛び出す。
よし! あと1発!! そう思った瞬間。攻撃を加えたゴブリンの背後からもう1体が現れすでに体が光っている。
あ!
もう1体のゴブリンが手にはナイフが握られており、それが体に刺さって、俺の体から20という数字が飛び出す。
ま、まずい……
そう、このゴブリン討伐は3体を討伐しなきゃいけないんだ……
「キュア!」
ユーリさんの声が響く。その瞬間、俺の体から緑色の50という数字が飛び出てくる。
黄色なっていたHPの表示が白にもどりHPが34と表示されている。
ユーリさんの方を見ると、親指を立て
「回復は任せて!」
と言った。
それにコクリと頷き、攻撃を加えたゴブリンにもう一度ダブルスラッシュを食らわせる。
「あぎゃああああ」
という断末魔を上げゴブリンは地面に倒れすーっとその姿を消す。
そして俺はもう1体のゴブリンを倒す。
するとなぜかクエストクリア! 経験値、ギルド貢献値が上がったと表示された後、アバターレベルが2になったと表示された。
あれ? このクエスト、ゴブリン3匹じゃなかったっけ?とユーリさんの方を見ると、ユーリさんの目の前に鈍器のようなものでボコボコに殴り倒されたゴブリンの姿があった。
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