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トップを狙え! PVP始めました
第5話 エウロペア防衛軍
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キングが強制ログアウトしたのとほぼ同じタイミングでシゲゾーが洞窟に入ってくる。
洞窟で一人盾を構えている俺を見て一言
「何してんだエイジ……」
「キングと戦おうとしてたらキングが消えた」
「ああ、1時間経ったのか……」
シゲゾーの側に行き話しかける。
「キングから聞いたよ1時間しかログインできない理由を」
俺がそう言うとシゲゾーは既に知っているというような顔をする。
「ああ……」
「なんとかならないのか? もっと遊びたいって寂しそうな顔をしてたぞ」
「そりゃキングと俺達も、もっと遊びたいから色々と調べたよ……」
シゲゾーは浮かない表情でボソッと呟く。
「……UDONシステム……」
「うどん? 意味が分かんないんだけど」
「Udon Disconnect Online Network System 通称UDONシステム。IPやGPSでうどん県ユーザーを判別して1時間でゲームから遮断するシステム……これがあるからな……」
「よくわかんないけど住んでる所を識別するってことか……抜け道とかないの?」
「うどん県のユーザー達が作ったIPを偽装するSocks Online Virtual Area Network SOVAってのもあるんだがな……」
「うどんやらそばやらよくわかんないけど、それを使えば1時間以上ゲームができるんだろ?」
「ああ、GPS機能のないPCユーザーならな……キングはスマホしか持ってないんだ……」
「……なるほど、どうにもならないってことか……」
俺がそう言うとシゲゾーはコクリと頷いた。
暫くの沈黙が流れ……重い空気が漂う。その空気を打ち破るようにシゲゾーが口を開く。
「そうだ! もうアプデから1週間経ったな。そろそろ闘技場に行くか」
「そうそう。もういいだろ?」
「ああ、レートも落ち着いてきてるはずだし、何よりエイジも強くなったからな」
そう言われて俺は照れながら頭を掻く。
PK集団ムカデ団の連中を相手にしてもシゲゾーのアドバイスと、この感染のスキルを使って俺は負けなしで、メンバーから一目置かれる存在となっていた、そしてムカデ団に正式加入しないかなどと誘われたりしていのだが……
PvPには興味はある。だけど……PKには抵抗がある。そのため加入に関しては保留している。
あと正式加入すると背中にムカデの絵が入った服を着なければならないというのもネックの一つ……ムカデ団の連中はあれがかっこいいと思ってるらしいけど……正直微妙……
「さあ行こうぜ! 」
シゲゾーがそう言うと、俺はシゲゾーの肩に手を置く。
スーッと体が浮き上がり転移が始まる。
視界が暗転し再び光が飛び込んでくると大きな帆船が並ぶ船着き場が目の前に広がる。ここはソフィアの街にある船着き場だ。
ここから船に乗ると闘技場のあるアルカトラズ島に到着する。
アルカトラズ島行きの船に乗りむと再び視界が暗転し、ムービーが始まる。荒れ狂う海を帆船が進み、島の中央にローマのコロッセオみたいな円形の建物が現れる。
そして再び暗転し光が飛び込んでくると、船着き場に立っている。
島の中央にみえるのはムービーでみたコロッセオみたいな円形の岩でできた建物。
シゲゾーはその建物を指差して
「あそこが闘技場だ」
「シゲゾーは来たことあんのかよ?」
「アプデ後すぐに来た。ただ普通のPvPは肌に合わなくて、1回やってみたけど止めた。その後にエイジをPKしようとしたってわけ」
「あーそういうことか」
闘技場にの入り口にはいると観客受け付けという看板と決闘者受け付けの看板に別れている。
シゲゾーは決闘者受け付け近くにある掲示板を見ている。
「それなに?」
俺が話しかけるとシゲゾーが答える。
「これか? レートランキングを確認できる」
「へぇぇ」
俺もそれに触ってみる。
するとズラーッと名前と所属クラン、そしてレートが表示されている
1位 ラッキー・イレヴン エウロペア防衛軍 2321
2位 ユリィ・マーシー エウロペア防衛軍 2192
3位 エジタン333 エウロペア防衛軍 2089
~ ~ ~
7位 トゥエルブサーティーン ムカデ団 1993
1位から6位までエウロペア防衛軍で占められ、キングが7位にいる。
7位以降も11位までエウロペア防衛軍で占められている。
「っち」
シゲゾーが舌打ちをする。
その時決闘者受付から金色の全身甲冑を纏った手に大きな盾を持つライオネル族の人がでてくる。すると周囲にいた連中が『ショーグン!』と声を掛け、同じ決闘者受付からでてきたエルフ族の金色の装備をしたランサーが、
「ショーグン流石の立ち回りです! 」
などとそのショーグンに声を掛けている。そのショーグンと呼ばれる男はエルフ族の男に
「エジも大分強くなったな」
と上から目線で話しかけている。
そんなショーグンがシゲゾー見ると表情を一変させ呟く。
「弱いものPKしかできない雑魚ムカデがいるぞ」
それに周囲の連中が反応して
「ほんとだ! クソ雑魚ムカデがいるぞ! 」
「雑魚は帰れ! 」
などと罵り始める。
シゲゾーも聞こえてるはずだが無視をして、俺に首でその場を出るように合図をする。
闘技場の外にでて、あの連中と距離をとるとシゲゾーが話し始める。
「あいつらはエウロペア防衛軍の連中だ。そしてあのショーグンという男がランキング1位でエウロペア防衛軍のリーダーのラッキー・イレブンだ」
「嫌味な連中……」
「まあな……俺達とあいつらどっちが強いみたいな感じになってたところでの闘技場導入……それであんだけ差がついてしまったからな……キングの1時間制限がなければ……」
シゲゾーは悔しそうにそう言った。
洞窟で一人盾を構えている俺を見て一言
「何してんだエイジ……」
「キングと戦おうとしてたらキングが消えた」
「ああ、1時間経ったのか……」
シゲゾーの側に行き話しかける。
「キングから聞いたよ1時間しかログインできない理由を」
俺がそう言うとシゲゾーは既に知っているというような顔をする。
「ああ……」
「なんとかならないのか? もっと遊びたいって寂しそうな顔をしてたぞ」
「そりゃキングと俺達も、もっと遊びたいから色々と調べたよ……」
シゲゾーは浮かない表情でボソッと呟く。
「……UDONシステム……」
「うどん? 意味が分かんないんだけど」
「Udon Disconnect Online Network System 通称UDONシステム。IPやGPSでうどん県ユーザーを判別して1時間でゲームから遮断するシステム……これがあるからな……」
「よくわかんないけど住んでる所を識別するってことか……抜け道とかないの?」
「うどん県のユーザー達が作ったIPを偽装するSocks Online Virtual Area Network SOVAってのもあるんだがな……」
「うどんやらそばやらよくわかんないけど、それを使えば1時間以上ゲームができるんだろ?」
「ああ、GPS機能のないPCユーザーならな……キングはスマホしか持ってないんだ……」
「……なるほど、どうにもならないってことか……」
俺がそう言うとシゲゾーはコクリと頷いた。
暫くの沈黙が流れ……重い空気が漂う。その空気を打ち破るようにシゲゾーが口を開く。
「そうだ! もうアプデから1週間経ったな。そろそろ闘技場に行くか」
「そうそう。もういいだろ?」
「ああ、レートも落ち着いてきてるはずだし、何よりエイジも強くなったからな」
そう言われて俺は照れながら頭を掻く。
PK集団ムカデ団の連中を相手にしてもシゲゾーのアドバイスと、この感染のスキルを使って俺は負けなしで、メンバーから一目置かれる存在となっていた、そしてムカデ団に正式加入しないかなどと誘われたりしていのだが……
PvPには興味はある。だけど……PKには抵抗がある。そのため加入に関しては保留している。
あと正式加入すると背中にムカデの絵が入った服を着なければならないというのもネックの一つ……ムカデ団の連中はあれがかっこいいと思ってるらしいけど……正直微妙……
「さあ行こうぜ! 」
シゲゾーがそう言うと、俺はシゲゾーの肩に手を置く。
スーッと体が浮き上がり転移が始まる。
視界が暗転し再び光が飛び込んでくると大きな帆船が並ぶ船着き場が目の前に広がる。ここはソフィアの街にある船着き場だ。
ここから船に乗ると闘技場のあるアルカトラズ島に到着する。
アルカトラズ島行きの船に乗りむと再び視界が暗転し、ムービーが始まる。荒れ狂う海を帆船が進み、島の中央にローマのコロッセオみたいな円形の建物が現れる。
そして再び暗転し光が飛び込んでくると、船着き場に立っている。
島の中央にみえるのはムービーでみたコロッセオみたいな円形の岩でできた建物。
シゲゾーはその建物を指差して
「あそこが闘技場だ」
「シゲゾーは来たことあんのかよ?」
「アプデ後すぐに来た。ただ普通のPvPは肌に合わなくて、1回やってみたけど止めた。その後にエイジをPKしようとしたってわけ」
「あーそういうことか」
闘技場にの入り口にはいると観客受け付けという看板と決闘者受け付けの看板に別れている。
シゲゾーは決闘者受け付け近くにある掲示板を見ている。
「それなに?」
俺が話しかけるとシゲゾーが答える。
「これか? レートランキングを確認できる」
「へぇぇ」
俺もそれに触ってみる。
するとズラーッと名前と所属クラン、そしてレートが表示されている
1位 ラッキー・イレヴン エウロペア防衛軍 2321
2位 ユリィ・マーシー エウロペア防衛軍 2192
3位 エジタン333 エウロペア防衛軍 2089
~ ~ ~
7位 トゥエルブサーティーン ムカデ団 1993
1位から6位までエウロペア防衛軍で占められ、キングが7位にいる。
7位以降も11位までエウロペア防衛軍で占められている。
「っち」
シゲゾーが舌打ちをする。
その時決闘者受付から金色の全身甲冑を纏った手に大きな盾を持つライオネル族の人がでてくる。すると周囲にいた連中が『ショーグン!』と声を掛け、同じ決闘者受付からでてきたエルフ族の金色の装備をしたランサーが、
「ショーグン流石の立ち回りです! 」
などとそのショーグンに声を掛けている。そのショーグンと呼ばれる男はエルフ族の男に
「エジも大分強くなったな」
と上から目線で話しかけている。
そんなショーグンがシゲゾー見ると表情を一変させ呟く。
「弱いものPKしかできない雑魚ムカデがいるぞ」
それに周囲の連中が反応して
「ほんとだ! クソ雑魚ムカデがいるぞ! 」
「雑魚は帰れ! 」
などと罵り始める。
シゲゾーも聞こえてるはずだが無視をして、俺に首でその場を出るように合図をする。
闘技場の外にでて、あの連中と距離をとるとシゲゾーが話し始める。
「あいつらはエウロペア防衛軍の連中だ。そしてあのショーグンという男がランキング1位でエウロペア防衛軍のリーダーのラッキー・イレブンだ」
「嫌味な連中……」
「まあな……俺達とあいつらどっちが強いみたいな感じになってたところでの闘技場導入……それであんだけ差がついてしまったからな……キングの1時間制限がなければ……」
シゲゾーは悔しそうにそう言った。
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