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大規模襲撃イベント バハムート編
第4話 スパイ大作戦
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TELを切ったあとヘパイスを速攻でブロックリストに追加しておく。
そのあとシゲゾーと闘技場に行き、話をする。
「そういやヘパイスからTELがあったよ」
「なんて?」
「クラン作ったから入らない?って言われた。なんか襲撃イベントの生産職貢献度の1位のレアアイテム狙ってるみたい」
「へぇぇ、それでエイジのスキルに目をつけたってわけか」
「うん。見たこともない金を払うから、クランに入らないかって、そのまま無視してそのままブロックリストにぶちこんでやったわ。あはは」
「ふーんでも、それでヘパイスが1位取れなかったら金使い損ってことだろ?」
……そっか……確かにそうだ
「あいつ金に糸目は付けないっていってた」
「もしかしたら、あいつを痛い目に合わせるのは、それでできるんじゃないか?」
「あーそっか。あいつに金もらってクラン移籍して、無料でレア装備作ってもらって、生産職貢献度1位になれなかったらあいつは丸損ってわけか……」
「そうなるし、エイジは何も損をしない」
「……確かに……」
シゲゾーと話をしているとタケシからTELがある。
「パーティ募集掲示板見てみろよ。ヘパイスがクランメンバー募集してんぞ」
「うん。知ってる。俺にTELが来たから」
タケシにも事の顛末を説明する。
「確かにシゲゾーの言う通りだな。あいつが1位取れなきゃ丸損だ。あの守銭奴をギャフンと言わせるには丸損をさせるのが最も効果がある」
「そうか、そうだよな……」
「それにお前が加入するとわかれば、本気で1位を目指して金に糸目付け無いかもしれない」
「ゴールデンハンマーってそんなにいいアイテムなわけ?」
「俺も生産職はそれほど詳しくないけど、よっぽどなアイテムなんだろう」
「そっか……」
でもやっぱりあいつには1回、痛い目に合わせたい……決めた!
シゲゾーにも聞こえるようにタケシに話す。
「分かったよ。俺、ヘパイス財団に入ってアイツをギャフンと言わせてやる!」
そう言ってTELを切るとシゲゾーが俺の肩に手を置いて話しかける。
「ヘパイスを絶対ギャフンと言わせようぜ」
力強く頷いた。
メニューからヘパイスのブロックリストを解除し、早速TELをする。
「ヘパイスさっきの話だけど」
「受けてくれるのか!」
ヘパイスの声が明るくなる。
「うん。でいくらくれるの?」
「500万でどうだ?」
俺はシゲゾーに手で500万だと合図をする。シゲゾーは首を横に振り指で1、500と合図を出す。
せんごひゃく!!
一瞬声が出そうになる。
ここはやはり駆け引き上手な汚い忍者のシゲゾーの言うことを聞く。
「せんごひゃくぅぅ」
声が微妙に上ずってしまった。
「1500か。俺なら0.5秒で稼げる額だしな。いいだろう。今から俺の工房にこれるか? 他のメンバーも紹介したい」
「分かった」
TELを切りシゲゾーに話をする。
「あいつあっさりOKしやがったぞ……」
「3000万ぐらいにしとけば良かったか……」
「じゃあとりあえず、ヘパイスの工房に行ってくるわ」
「分かった。それじゃ一旦ムカデ団は抜けておけ」
「うん……バハムート倒したらまた戻ってくるからね……」
また戻ってくるとはいえクランを抜けるのはちょっと切ない。
「分かってるよ。っていうかお前はスパイだろ?」
あっそうか。俺はスパイなんだ。なんかかっこいい。
メニューからクランを選択し脱退を選ぶ。『ムカデ団を脱退しますか?』と表示されるのでYESを選ぶとムカデ団を脱退しましたと表示された。
そのままソフィアの街にあるヘパイスの工房に向かう。
最初にヘパイスに合った時に行った場所だ。鉄を溶かしたり、打ったりするような工具や道具が置かれている。
まあこれはただの雰囲気作りで実際は使用してないんだよなー
パーティ募集で集まった連中だろうか? 工房の中には10人程がいる。
「おー来たか! エイジ!」
そう行って空中を触るヘパイス。
するとヘパイス財団に加入しますか? と表示されている。
YESを選ぶと『ヘパイス財団に加入しました』と表示された。
そしてヘパイスからメッセージを受信、1500万Gがそのメッセージに添付されており、受け取ると所持金が見たことも無い桁数になる。
「この人が話していたエイジさんですか?」
ヘパイスの隣にいるヒューマン族の金髪メガネの男がヘパイスにそう話しかける。
「ああ、そうだデバフを感染せるスキルを持ってる」
ヘパイスがそう言うとその男はすっと右手を俺に差し出す。
「私は元イエローバグのカイネス・ハーティです。よろしく」
「エイジですよろしく」
「ヘパイスは戦いに関しては素人なので、私がそちらの方は担当しています。エイジさんあなたのスキルは自身に罹ったデバフをモンスターにコピーすることができるですね?」
PvPじゃないから言ってもいいんだよな。
「はい。そうです」
「あなたはバハムート攻略のキーになるのでスキルのスペックを教えてもらいたのですが」
カイネスはそう言ってメガネをクイッと上げる。
「射程は10メートル程度、デバフ耐性があっても無視してデバフが入ります」
「なるほど、なるほど。ほんとに面白いスキルですねぇ……デバッファーと組ませれば唯一無二な相当な戦力になりますね……分かりましたありがとうございます」
他のメンバーとも挨拶をかわす。
どうやらヘパイスはイエローバグというクランを丸々抱えこんだようで、そのほとんどがイエローバグのメンバーだった。あと5名程合流できてないメンバーもいるとカイネスが話していた。
そのあとシゲゾーと闘技場に行き、話をする。
「そういやヘパイスからTELがあったよ」
「なんて?」
「クラン作ったから入らない?って言われた。なんか襲撃イベントの生産職貢献度の1位のレアアイテム狙ってるみたい」
「へぇぇ、それでエイジのスキルに目をつけたってわけか」
「うん。見たこともない金を払うから、クランに入らないかって、そのまま無視してそのままブロックリストにぶちこんでやったわ。あはは」
「ふーんでも、それでヘパイスが1位取れなかったら金使い損ってことだろ?」
……そっか……確かにそうだ
「あいつ金に糸目は付けないっていってた」
「もしかしたら、あいつを痛い目に合わせるのは、それでできるんじゃないか?」
「あーそっか。あいつに金もらってクラン移籍して、無料でレア装備作ってもらって、生産職貢献度1位になれなかったらあいつは丸損ってわけか……」
「そうなるし、エイジは何も損をしない」
「……確かに……」
シゲゾーと話をしているとタケシからTELがある。
「パーティ募集掲示板見てみろよ。ヘパイスがクランメンバー募集してんぞ」
「うん。知ってる。俺にTELが来たから」
タケシにも事の顛末を説明する。
「確かにシゲゾーの言う通りだな。あいつが1位取れなきゃ丸損だ。あの守銭奴をギャフンと言わせるには丸損をさせるのが最も効果がある」
「そうか、そうだよな……」
「それにお前が加入するとわかれば、本気で1位を目指して金に糸目付け無いかもしれない」
「ゴールデンハンマーってそんなにいいアイテムなわけ?」
「俺も生産職はそれほど詳しくないけど、よっぽどなアイテムなんだろう」
「そっか……」
でもやっぱりあいつには1回、痛い目に合わせたい……決めた!
シゲゾーにも聞こえるようにタケシに話す。
「分かったよ。俺、ヘパイス財団に入ってアイツをギャフンと言わせてやる!」
そう言ってTELを切るとシゲゾーが俺の肩に手を置いて話しかける。
「ヘパイスを絶対ギャフンと言わせようぜ」
力強く頷いた。
メニューからヘパイスのブロックリストを解除し、早速TELをする。
「ヘパイスさっきの話だけど」
「受けてくれるのか!」
ヘパイスの声が明るくなる。
「うん。でいくらくれるの?」
「500万でどうだ?」
俺はシゲゾーに手で500万だと合図をする。シゲゾーは首を横に振り指で1、500と合図を出す。
せんごひゃく!!
一瞬声が出そうになる。
ここはやはり駆け引き上手な汚い忍者のシゲゾーの言うことを聞く。
「せんごひゃくぅぅ」
声が微妙に上ずってしまった。
「1500か。俺なら0.5秒で稼げる額だしな。いいだろう。今から俺の工房にこれるか? 他のメンバーも紹介したい」
「分かった」
TELを切りシゲゾーに話をする。
「あいつあっさりOKしやがったぞ……」
「3000万ぐらいにしとけば良かったか……」
「じゃあとりあえず、ヘパイスの工房に行ってくるわ」
「分かった。それじゃ一旦ムカデ団は抜けておけ」
「うん……バハムート倒したらまた戻ってくるからね……」
また戻ってくるとはいえクランを抜けるのはちょっと切ない。
「分かってるよ。っていうかお前はスパイだろ?」
あっそうか。俺はスパイなんだ。なんかかっこいい。
メニューからクランを選択し脱退を選ぶ。『ムカデ団を脱退しますか?』と表示されるのでYESを選ぶとムカデ団を脱退しましたと表示された。
そのままソフィアの街にあるヘパイスの工房に向かう。
最初にヘパイスに合った時に行った場所だ。鉄を溶かしたり、打ったりするような工具や道具が置かれている。
まあこれはただの雰囲気作りで実際は使用してないんだよなー
パーティ募集で集まった連中だろうか? 工房の中には10人程がいる。
「おー来たか! エイジ!」
そう行って空中を触るヘパイス。
するとヘパイス財団に加入しますか? と表示されている。
YESを選ぶと『ヘパイス財団に加入しました』と表示された。
そしてヘパイスからメッセージを受信、1500万Gがそのメッセージに添付されており、受け取ると所持金が見たことも無い桁数になる。
「この人が話していたエイジさんですか?」
ヘパイスの隣にいるヒューマン族の金髪メガネの男がヘパイスにそう話しかける。
「ああ、そうだデバフを感染せるスキルを持ってる」
ヘパイスがそう言うとその男はすっと右手を俺に差し出す。
「私は元イエローバグのカイネス・ハーティです。よろしく」
「エイジですよろしく」
「ヘパイスは戦いに関しては素人なので、私がそちらの方は担当しています。エイジさんあなたのスキルは自身に罹ったデバフをモンスターにコピーすることができるですね?」
PvPじゃないから言ってもいいんだよな。
「はい。そうです」
「あなたはバハムート攻略のキーになるのでスキルのスペックを教えてもらいたのですが」
カイネスはそう言ってメガネをクイッと上げる。
「射程は10メートル程度、デバフ耐性があっても無視してデバフが入ります」
「なるほど、なるほど。ほんとに面白いスキルですねぇ……デバッファーと組ませれば唯一無二な相当な戦力になりますね……分かりましたありがとうございます」
他のメンバーとも挨拶をかわす。
どうやらヘパイスはイエローバグというクランを丸々抱えこんだようで、そのほとんどがイエローバグのメンバーだった。あと5名程合流できてないメンバーもいるとカイネスが話していた。
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