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大規模襲撃イベント バハムート編
第5話 デバッファー
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俺がヘパイス財団に加入して数日が経過。
クラン『ヘパイス財団』のルールは唯一つ。ヘパイスの作った装備で襲撃戦に挑むこと。
そういうことで、ヘパイスから真・呪いの剣改を配給された。
生産職貢献度のシステムは復興納品をして上げる方法と、戦闘職支援で貢献度を上げる方法がある。戦闘職支援はその生産者が作った物を装備したものが戦闘によって貢献度が高くなれば、生産職貢献度も高くなるというものだ。
生産職は復興納品より戦闘職支援の方が貢献度の効率がいいみたいで、名のある職人たちがこぞって無償で武器や装備の提供をし始めたらしい、レッドデビルは甲冑神ことゴーランがレッドデビルの一員として攻略メンバー全員の装備を作っており、生産職貢献度は今ゴーランがぶっちぎりの1位で大きく水を開けられた。
それに焦ったヘパイスは、攻略で有名なクラン、イエローバグの買収を行ったらしいとタケシが話していた。
しかし俺は時間が合わずヘパイス財団に加入してから襲撃戦の参加はできていない状況が続く。
カイネスから呼び出されヘパイスの工房にやってくる。金髪のカイネスの横に丸いメガネを掛けたロロリタ族のおさげで白衣をきた女の子がいる。
「エイジくん。君と組む薬剤師のニーナだ」
カイネスがそういうとロロリタ族の女の子はちょこんと頭を下げる。
薬剤師……たしかヒーラーで薬剤を使ってバフを撒くバッファー型ヒーラーとサルザエアの歩き方でみたことがある。
「よろしく。ニーナです」
明るい声でニーナは右手を出す。
その手を取って挨拶をする。
「エイジ2525です。よろしく」
「ニーナは優秀な薬剤師だ。君のスキルにも噛み合う」
カイネスがそう言うとニーナは頷いている。
ニーナは俺の顔をみながら話しかけてくる。
「薬剤師は基本バッファーだけど、敵を攻撃するときにはデバフを撒くからね。君のスキルはデバフをうつせるんだよね?」
うんと頷く。
「どんなものか見てみたいなー今空いてる?」
「ええ大丈夫です」
ということで、今、俺達3人の目の前にでかいバス並のサイズの亀のようなモンスターがいる。
「こいつはアダマンタイマイ。防御力クソ高い上にHPもクソ高い。それなのにデバフがほとんど通らないレアなアイテムを落とすんだけど、みんな面倒くさいから戦おうとしないのよねぇ」
ニーナはビーカーで何かを混ぜ始める。
それを物珍しそうにみているとニーナが答える。
「これ薬剤師のモーション」
「へぇぇ。初めてみました」
「これ見て見て」
とニーナがビーカを俺に見せてくる。屈んでビーカーに顔を近づけると、バシャッとビーカーの中の液体を俺にぶっ掛ける。
「ちょ! 何してんですか! 」
掛けられた瞬間『硫酸』と表示され、俺の体はシューシューと煙と音を立てている。
「それデバフね。硫酸ってやつ。防御力を低下とスリップダメージが入るわ」
そう言うと俺の体から30という数字が飛び出てくる。
「さあ、アダマンタイマイに使ってみて」
うんと頷き
「ターゲットインフェクション! 」
とアダマンタイマイを指差しいつもよりかっこつけて言ってみる。
するとアダマンタイマイの体からシューシューと煙と音が立ち始める。
ニーナの目が輝く。
「おほーーー!! ほんとにアダマンタイマイにデバフが入った!! それじゃカイネス攻撃してみて! 」
カイネスはメガネをクイッとし本を取り出す。本を開いてさっとその本をなぞると地面に魔法陣が現れ、全身が炎に包まれた角の生えた人間ぐらいの大きさのモンスターが現れ、アダマンタイマイを殴りつける。
カイネスのジョブはサマナーと呼ばれるモンスターを召喚して戦うDPS。
そのモンスターに殴られたアダマンタイマイは全身を炎に包まれるようなエフェクトが出現し1200、1200、1200というダメージ表記が現れそのまま倒れ込む。
カイネスがメガネをクイッとし
「良いダメージだ」
と言うと
「そうだねぇぇ。硫酸は防御力を0にするからねぇ」
「あとは我々攻撃陣が頑張るだけだな」
うんうんとニーナが頷く。
「でも、バハムート攻撃しても貢献度上がらないんでしょ?」
とニーナがカイネスに話しかけている。
「ああ、だから我々も飛竜退治に切り替える」
「分かったわ。私はエイジくんにデバフ掛けたらみんなにバフを掛ければいいのね」
「そうだ。それで効率よく飛竜を狩りまくって貢献度をあげよう」
「そうね」
二人が話をしている……しかしどうも俺のことを忘れているみたい……
「……あのぉお二人でお話されてるところ悪いんですけど……俺デバフで死にそうなんですが……」
「ああ! ごめん今、回復薬作るから!! 」
ニーナさんから回復薬をもらってなんとか死なずには済んだ。
クラン『ヘパイス財団』のルールは唯一つ。ヘパイスの作った装備で襲撃戦に挑むこと。
そういうことで、ヘパイスから真・呪いの剣改を配給された。
生産職貢献度のシステムは復興納品をして上げる方法と、戦闘職支援で貢献度を上げる方法がある。戦闘職支援はその生産者が作った物を装備したものが戦闘によって貢献度が高くなれば、生産職貢献度も高くなるというものだ。
生産職は復興納品より戦闘職支援の方が貢献度の効率がいいみたいで、名のある職人たちがこぞって無償で武器や装備の提供をし始めたらしい、レッドデビルは甲冑神ことゴーランがレッドデビルの一員として攻略メンバー全員の装備を作っており、生産職貢献度は今ゴーランがぶっちぎりの1位で大きく水を開けられた。
それに焦ったヘパイスは、攻略で有名なクラン、イエローバグの買収を行ったらしいとタケシが話していた。
しかし俺は時間が合わずヘパイス財団に加入してから襲撃戦の参加はできていない状況が続く。
カイネスから呼び出されヘパイスの工房にやってくる。金髪のカイネスの横に丸いメガネを掛けたロロリタ族のおさげで白衣をきた女の子がいる。
「エイジくん。君と組む薬剤師のニーナだ」
カイネスがそういうとロロリタ族の女の子はちょこんと頭を下げる。
薬剤師……たしかヒーラーで薬剤を使ってバフを撒くバッファー型ヒーラーとサルザエアの歩き方でみたことがある。
「よろしく。ニーナです」
明るい声でニーナは右手を出す。
その手を取って挨拶をする。
「エイジ2525です。よろしく」
「ニーナは優秀な薬剤師だ。君のスキルにも噛み合う」
カイネスがそう言うとニーナは頷いている。
ニーナは俺の顔をみながら話しかけてくる。
「薬剤師は基本バッファーだけど、敵を攻撃するときにはデバフを撒くからね。君のスキルはデバフをうつせるんだよね?」
うんと頷く。
「どんなものか見てみたいなー今空いてる?」
「ええ大丈夫です」
ということで、今、俺達3人の目の前にでかいバス並のサイズの亀のようなモンスターがいる。
「こいつはアダマンタイマイ。防御力クソ高い上にHPもクソ高い。それなのにデバフがほとんど通らないレアなアイテムを落とすんだけど、みんな面倒くさいから戦おうとしないのよねぇ」
ニーナはビーカーで何かを混ぜ始める。
それを物珍しそうにみているとニーナが答える。
「これ薬剤師のモーション」
「へぇぇ。初めてみました」
「これ見て見て」
とニーナがビーカを俺に見せてくる。屈んでビーカーに顔を近づけると、バシャッとビーカーの中の液体を俺にぶっ掛ける。
「ちょ! 何してんですか! 」
掛けられた瞬間『硫酸』と表示され、俺の体はシューシューと煙と音を立てている。
「それデバフね。硫酸ってやつ。防御力を低下とスリップダメージが入るわ」
そう言うと俺の体から30という数字が飛び出てくる。
「さあ、アダマンタイマイに使ってみて」
うんと頷き
「ターゲットインフェクション! 」
とアダマンタイマイを指差しいつもよりかっこつけて言ってみる。
するとアダマンタイマイの体からシューシューと煙と音が立ち始める。
ニーナの目が輝く。
「おほーーー!! ほんとにアダマンタイマイにデバフが入った!! それじゃカイネス攻撃してみて! 」
カイネスはメガネをクイッとし本を取り出す。本を開いてさっとその本をなぞると地面に魔法陣が現れ、全身が炎に包まれた角の生えた人間ぐらいの大きさのモンスターが現れ、アダマンタイマイを殴りつける。
カイネスのジョブはサマナーと呼ばれるモンスターを召喚して戦うDPS。
そのモンスターに殴られたアダマンタイマイは全身を炎に包まれるようなエフェクトが出現し1200、1200、1200というダメージ表記が現れそのまま倒れ込む。
カイネスがメガネをクイッとし
「良いダメージだ」
と言うと
「そうだねぇぇ。硫酸は防御力を0にするからねぇ」
「あとは我々攻撃陣が頑張るだけだな」
うんうんとニーナが頷く。
「でも、バハムート攻撃しても貢献度上がらないんでしょ?」
とニーナがカイネスに話しかけている。
「ああ、だから我々も飛竜退治に切り替える」
「分かったわ。私はエイジくんにデバフ掛けたらみんなにバフを掛ければいいのね」
「そうだ。それで効率よく飛竜を狩りまくって貢献度をあげよう」
「そうね」
二人が話をしている……しかしどうも俺のことを忘れているみたい……
「……あのぉお二人でお話されてるところ悪いんですけど……俺デバフで死にそうなんですが……」
「ああ! ごめん今、回復薬作るから!! 」
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