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スキルを使って生き残れバトロワ編
第17話 最後の一人
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「早くスキルを使えよ!! 早く!!」
ショーグンは俺を嘲笑うかのような声色で話す。
「使えないよなぁ。まあ使わなくても使っても俺の勝ちは揺るがない! 数万人が見ている前で惨めに死んでいけ!!」
両手にそれぞれ短い刀を持って構えながら俺に近寄ってくるショーグン。盾をショーグンの方に向けるが……俺のHPがは今は50しかない。盾の上から攻撃を受けたとしても10発が限界……5のダメージは必ず入るはず……
そして俺は今WS禁止状態……攻撃を受けてからの反撃もたかが知れてる。それに相手は腐ってもショーグン……防御に徹していたとはいえ、あのキングと30分以上も渡り合える実力の持ち主なんだ……スキルを封じられた俺がまともにやってなんとかなる相手じゃない……
逃げる? 逃げてどうなるもう範囲縮小は始まってる……隠れる場所もない……
ドドドドドが聞こえる……
「スキルも使えず惨めに死んでいけ!!」
ショーグンがスンと間合いを詰めてくる。このまま盾の上から攻撃を連打して俺を葬るつもりだ……
っとショーグンの動きが止まる。
「え?ええええええええええ!!」
ドーーーンという音とももにショーグンの体が小さくなる。
そう俺は間欠泉というやつに巻き込まれ10メートルほど打ち上がった。
視界の中央に灼熱というデバフがついたといういつもの表示。そして数秒、宙を舞いそのまま地面に叩きつけられる。
そして体から25というダメージ表記がでた。
……落下ダメージだ……終わった……もうHP25しかないわ……
勝利を確信したのかショーグンはゆっくりと歩いて俺に近寄ってくる。
「落下ダメージはHPの半分が減る。ということはお前のHPはあと25だ。しかもお前には間欠泉によるデバフが入っている。運命の神はこの俺に見方をしたということださあ諦めろ! 」
……もう足掻くだけ無駄か……もう勝てる要素はないよな……灼熱ってデバフは初めて見たな……何の効果なんだろう……ん?10秒毎に10秒間の行動不能。
はい。逆転できるかもとおもったけどもうどうにもならんよねこれ……俺のバトロワもココで終了か……WS無効で攻撃を封じられ、こんなデバフまで喰らって……もう守ることすら許されない。
俺はもう盾を構えるのを止めその場で立ち尽くす。
「お前はそこで地面を舐めながらくたばっていけ」
ショーグンは真っ直ぐおれの方にやってきて斬りかかる。
「ターゲットインフェクション!」
俺の体から15という表記がでるがそのまま斬りかかる。俺の剣も命中し10のダメージ表記がでる。
「クソが! 俺のWSを当てる直前にスキルを使ってWS無効にしたということか!」
……もう俺ができる最後の抵抗はこれぐらい……ここでショーグンが反転をしてもう終わり。
俺は盾を構えたショーグンに向ける……そして灼熱が発動し体が動かなくなる。
ショーグンは体が動かなくなった俺の目の前に来て刀を振り上げてこう言った。
「もはや、お前を殺すのにWSなんか必要ない……だがせっかくスキルを使ってくれたんだ、連続WSを喰らって圧倒的に死ね……ターンオーバー」
……ショーグンは確かに反転を使った。使ったのに刀が振り下ろされない。
「え?……どうして……俺の体が動かないだと!! なんだ極寒って!!おい!!!」
狼狽するように喚くショーグン。
「そっか!! 灼熱を反転させたから極寒のデバフに!!」
極寒のデバフの効果はよく知らないけど……とにかく行動不能になるってことだ!!
斬り刻め!! 早く!!
10秒間の行動不能時間が終了しショーグンを滅多斬りにする。
「うおおおおおおおおお」
動けなくなったショーグンをWSの使えない俺はただただ10秒間斬り続け、10秒待ってまた斬り続ける。
「ぬおおおおおおおおおおお!! なんでだ!! なんでだ!! くそがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
そう叫びながら立ったままショーグンの姿は消え木箱に変わる。
そして目の前にLAST2という表示。
ショーグンで終わりじゃない! だれかが居る! どこかで誰かが……周囲を見ろ。
周囲を見ても人はどこにもいない。ショーグンが倒した木箱が転がっている。
と、取り敢えず回復を!! ショーグンの木箱を漁ると、救急箱が3つも出てくる。その場で救急箱を使用しHPは全快する。
どこだ!! どこだ!! 範囲の縮小はさっき終わった、はずなのに誰もいねぇぇ
最終の安全地帯は半径30メートル程になっており、人がいると流石に分かるはずなのに……
どこだどこだ
まさか!! 範囲の外に目をやると……いた……範囲の外10メートルぐらいから匍匐前進を近寄ってきているロロリタ族の女の子がいた。
ヒーラーなんだろう……自分で自分の事を回復させているようで数秒毎に緑の文字で100という表記がでる。
多分ショーグンが近寄ってきている奴を皆殺しにしてたから範囲外ギリギリのばれないところで隠れていたんだろう……
このまま観察を続けよう。
だいたい5秒毎100ダメージが入ってるのだがすぐに100回復させている。しかし詠唱が5秒以上掛かる上にMPも尽きるはず……
あっアイテム使った……ボンっと200という緑の数字が飛び出る。
そしてほんのその十秒後……
フォーーーーンという音が鳴り、視界の真ん中にVictoryと表示がされた。
ショーグンは俺を嘲笑うかのような声色で話す。
「使えないよなぁ。まあ使わなくても使っても俺の勝ちは揺るがない! 数万人が見ている前で惨めに死んでいけ!!」
両手にそれぞれ短い刀を持って構えながら俺に近寄ってくるショーグン。盾をショーグンの方に向けるが……俺のHPがは今は50しかない。盾の上から攻撃を受けたとしても10発が限界……5のダメージは必ず入るはず……
そして俺は今WS禁止状態……攻撃を受けてからの反撃もたかが知れてる。それに相手は腐ってもショーグン……防御に徹していたとはいえ、あのキングと30分以上も渡り合える実力の持ち主なんだ……スキルを封じられた俺がまともにやってなんとかなる相手じゃない……
逃げる? 逃げてどうなるもう範囲縮小は始まってる……隠れる場所もない……
ドドドドドが聞こえる……
「スキルも使えず惨めに死んでいけ!!」
ショーグンがスンと間合いを詰めてくる。このまま盾の上から攻撃を連打して俺を葬るつもりだ……
っとショーグンの動きが止まる。
「え?ええええええええええ!!」
ドーーーンという音とももにショーグンの体が小さくなる。
そう俺は間欠泉というやつに巻き込まれ10メートルほど打ち上がった。
視界の中央に灼熱というデバフがついたといういつもの表示。そして数秒、宙を舞いそのまま地面に叩きつけられる。
そして体から25というダメージ表記がでた。
……落下ダメージだ……終わった……もうHP25しかないわ……
勝利を確信したのかショーグンはゆっくりと歩いて俺に近寄ってくる。
「落下ダメージはHPの半分が減る。ということはお前のHPはあと25だ。しかもお前には間欠泉によるデバフが入っている。運命の神はこの俺に見方をしたということださあ諦めろ! 」
……もう足掻くだけ無駄か……もう勝てる要素はないよな……灼熱ってデバフは初めて見たな……何の効果なんだろう……ん?10秒毎に10秒間の行動不能。
はい。逆転できるかもとおもったけどもうどうにもならんよねこれ……俺のバトロワもココで終了か……WS無効で攻撃を封じられ、こんなデバフまで喰らって……もう守ることすら許されない。
俺はもう盾を構えるのを止めその場で立ち尽くす。
「お前はそこで地面を舐めながらくたばっていけ」
ショーグンは真っ直ぐおれの方にやってきて斬りかかる。
「ターゲットインフェクション!」
俺の体から15という表記がでるがそのまま斬りかかる。俺の剣も命中し10のダメージ表記がでる。
「クソが! 俺のWSを当てる直前にスキルを使ってWS無効にしたということか!」
……もう俺ができる最後の抵抗はこれぐらい……ここでショーグンが反転をしてもう終わり。
俺は盾を構えたショーグンに向ける……そして灼熱が発動し体が動かなくなる。
ショーグンは体が動かなくなった俺の目の前に来て刀を振り上げてこう言った。
「もはや、お前を殺すのにWSなんか必要ない……だがせっかくスキルを使ってくれたんだ、連続WSを喰らって圧倒的に死ね……ターンオーバー」
……ショーグンは確かに反転を使った。使ったのに刀が振り下ろされない。
「え?……どうして……俺の体が動かないだと!! なんだ極寒って!!おい!!!」
狼狽するように喚くショーグン。
「そっか!! 灼熱を反転させたから極寒のデバフに!!」
極寒のデバフの効果はよく知らないけど……とにかく行動不能になるってことだ!!
斬り刻め!! 早く!!
10秒間の行動不能時間が終了しショーグンを滅多斬りにする。
「うおおおおおおおおお」
動けなくなったショーグンをWSの使えない俺はただただ10秒間斬り続け、10秒待ってまた斬り続ける。
「ぬおおおおおおおおおおお!! なんでだ!! なんでだ!! くそがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
そう叫びながら立ったままショーグンの姿は消え木箱に変わる。
そして目の前にLAST2という表示。
ショーグンで終わりじゃない! だれかが居る! どこかで誰かが……周囲を見ろ。
周囲を見ても人はどこにもいない。ショーグンが倒した木箱が転がっている。
と、取り敢えず回復を!! ショーグンの木箱を漁ると、救急箱が3つも出てくる。その場で救急箱を使用しHPは全快する。
どこだ!! どこだ!! 範囲の縮小はさっき終わった、はずなのに誰もいねぇぇ
最終の安全地帯は半径30メートル程になっており、人がいると流石に分かるはずなのに……
どこだどこだ
まさか!! 範囲の外に目をやると……いた……範囲の外10メートルぐらいから匍匐前進を近寄ってきているロロリタ族の女の子がいた。
ヒーラーなんだろう……自分で自分の事を回復させているようで数秒毎に緑の文字で100という表記がでる。
多分ショーグンが近寄ってきている奴を皆殺しにしてたから範囲外ギリギリのばれないところで隠れていたんだろう……
このまま観察を続けよう。
だいたい5秒毎100ダメージが入ってるのだがすぐに100回復させている。しかし詠唱が5秒以上掛かる上にMPも尽きるはず……
あっアイテム使った……ボンっと200という緑の数字が飛び出る。
そしてほんのその十秒後……
フォーーーーンという音が鳴り、視界の真ん中にVictoryと表示がされた。
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