タンクなのに、パーティ追放されました。~パーティ追放からのレイド、ワールドファーストクリアへの道~

ぽいづん

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1章 追放からの仲間集め編

姫ちゃんは怒り出した

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「救済の女神エトナよ、私に力貸し与えたまえ、大いなる光をもたらさんキュア」
 アリシャさんがキュアを使い、タンクである私を回復させている。

 ここはシビリウスの大穴と言われるダンジョンで、最奥まで50層あるいわゆる自動生成型ダンジョンという物ある。ダンジョンに入るたびに地形や、敵などが変わり、4人パーティで挑むことができる。

 洞窟の中は、ヒカリゴケが生えているという設定になっているため、外とそれほど変わらず明るい。

 今戦っている敵は、ウサギのような耳をしてはいるが、顔は犬のようになっている、小学生程度の大きさの人型の種族で、剣や槍などの武器などの道具を使用し攻撃をしてきている。

 5匹程度に囲まれているが、敵視はすべて自分に集めることに成功しているため、DPS陣が頑張って攻撃しているというところだ。5匹に囲まれていると、防御バフを使用しても、ガンガンHPが減っており、アリシャさん回復が頼りになってくる。

「キュア、キュア、キュアラ」
 杖を必死に持ち上げ、詠唱が終わると次の回復魔法の詠唱をしており、俺のHPが減るペースより回復の方がおおきくなってきている。

「キュアジェ、キュアラ、キュアラ」

 状況がみえていない?回復のペースはますます上がり、敵視値がそろそろ気になるころだ。

 俺は、敵視をとる行動を控える。

 すると、タゲが全てアリシャさんの方に飛んでいく。
「ひぃぃ」
 アリシャさんはそういって逃げ出す、敵は執拗にアリシャさんを追い回している。
「アリシャさん世界の祝福を使ってみてくださーい」
 俺が差し障りのないように、指示を出してみる
「女神よ、私とこの世界に祝福をもたらしたまえ」
 アリシャさんの詠唱が終わると、敵はすべて自分の方に再度向かってきている。

「クロスさん!」
「おーけー、アンアドミミラルポジションからのポジションチェンジ、ここに顕現せん悪魔達の王よ、我に力を、力こそ正義、ふぉーーーーーープラズマエクス、ポジションチェンジからの速射プラズマエクスプローディング!!」

 なにがなにやら訳が分からないが、MP回復ポジションからポジションをかえ、爆裂魔法詠唱中にポジションを変え詠唱なしのアビリティ速射からの爆裂魔法、まあとどのつまり、半詠唱の2連プラズマエクスプローディングを使用したということだ。

 敵はすべて炭になって消し飛んでいった。

「ちょっと!どういうことですか、私をかばいに来て下さい」
 アリシャさんがすごい剣幕で俺にくってかかってきた。
 ここまでは想定内、ここからの対応如何によってはアリシャさんが抜けてしまう可能性大
「シュラちゃんは、必ずかばってきてくれましたよ、動き理解して下さい」
「アリシャさんの回復すごくいい感じなんですけど、若干回復の回数が多いかなって…」

「はぁ何言ってんの?私の回復が間違ってるって訳?」
「いやいや、いい感じの回復なんですけど」
「それじゃ文句言わないで下さい、タゲが飛んだらかばって下さい」

 やばい、姫ちゃんペースだ…

 ニコに助けての合図を出す

「ま、まあ、アリシャさん、タゲが飛ぶこと自体がおかしいと思いませんか?」

 っておいド直球じゃねーか
「私が間違ってると?」
 アリシャさんはそれは、それは恐ろし表情でニコの方を見ている

「ひっ!」
 ニコはそう言うと黙りこんでしまった。

「まあ、まあ、落ち着きましょう」
 クロスさんが見かねて間に、入ってくれる

「そういえばあれって半詠唱のプラズマエクスプローディングですよね」
 アリシャさんの声色が突然変わり、クロスさん問いかけている。

「そうですよ」
「あれってすごくタイミングシビアですよね」
「うん、練習すごくしましたよ」
「なるほどー」

「なんかクロスさんといい感じじゃね?」
 小声でニコに話しかける。

「です、です、アリシャさんが尊敬している感じが伝わってきます」
「これは、いけるかも!」
「どういうことです?」
「姫ちゃんは自分ができないことができる人に惚れやすい」
「なんですとー、シュラさんかわいそうです…」
「まああれは、シュラさんの一方通行みたいなもんだからな」
「とにかく、彼女にとってクロスさんは憧れの存在だ、クロスさん経由で指摘すればなんとかなるかも」
「そうですね、私たちが言っても火に油を注ぐだけですからね」

 2人で仲良く話をしているのを割って入る。
 アリシャさんがムッとしている。

「クロスさんちょっといいですか?いまからTELします」
 そう耳打ちをする

「クロスさん、アリシャさんのことですが、私たちから指摘しても、怒りだして取り合ってくれないのはさっきのでわかりましたよね」
 クロスさんはアリシャさんにわからないように頷いている

「どうも、クロスさんのことを尊敬しているような感じがしたので、クロスさん経由でアリシャさんに教えてもらえればとおもって」
 クロスさんは控えめに親指を立てる。
「ありがとうございます」
 TELを終了する。

「アリシャさん、回復ですけど、オーバーヒールになっているので一緒に練習しませんか?」
「んー私オーバーヒールになってるかぁ、ちょっと考えてみますね」
 クロスさんが直球でアリシャさんに指摘をしたが、すんなり受け入れている。

 なんなんだろうこの違いは…

「さあ、先にすすわよ!」
「はい!」
 アリシャさんは張り切って進んでいく

 それ以降の回復は、すごく丁寧だったが、オーバーヒールになることはなく、ヘイト管理もまずまずできているような感じだった。

 10層まで攻略したところで、クロスさんが明日早いということで、今日はお開きということになった。
「お疲れ様でした」
 4人で挨拶をし、ダンジョンの入り口までもどると自宅にテレポートする、ニコも一緒に着いてきている。

「クロスさんが指摘してからすごくいい感じになってましたね」
「うん、ちゃんと頭使って回復してるって感じだった、適応力高いし、ほんとに逸材かも、多分今までは適当って訳ではないだろうけど、そこまで頭つかってヒールしてなかったんだろうな」
「クロスさん様々ですね」
「そうだね、ほんとに彼がいてくれてよかった」
「ですねぇ」
 二人でしみじみ話をした。
「んじゃ俺落ちるからお休み」
「はい、おやすみなさい」
 俺はログアウトした
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