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佐々木の憂鬱と新しい決断!
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佐々木は今の生活に割と満足している。とくに不満も無いが、このままで良いのかという不安はある。
もう仕事なんてやりたくないと思う反面仕事をしていない事への不安。
こうやって自分の気持ちを整理していくと随分とわがままな事に気がつく。
社会から離れてゆっくりと考える事が出来るようになったからなのだろうと自分を納得させた。
そんな毎日が続いたある日、朝方凄く疲れた顔をして茉莉が仕事から帰ってきた。
「おかえり」
と声を掛けると
茉莉は
「あ~疲れたよ~佐々木~」
なんだか茉莉の声は疲れ切っていた。
「どうしたの?なんかあったの?」
と聞くと
「スタッフが1人辞めちゃって店長1人だから終始バタバタでさ予約漏れとかもあったりさ~大変だったよ」
と茉莉が不満気に答えた。
「これが当分続くとか考えると絶望しかないわ」
と更に続けた。
「そうだったんだ。大変だったね。お疲れ様」
と軽く茉莉を労った。
「なんか手伝える事があれば手伝ってあげたいけど・・・。大変そうな仕事だから俺じゃ無理だよな。ハハハ・・・。」
と軽い気持ちで何気なく口にすると
茉莉は少し考えながら
「いや、佐々木はむしろ向いてる気がするなw」
と口にしたが、即座にそんな考えを否定し
「いやいや、ダメでしょ」
と直ぐに前言を撤回した。
ちょっと不思議に思い
「え?なんで?」
と聞いてみると
「えーだってさ、佐々木ってさ他の女と接触したらさ、コロっと騙されてホイホイついていきそうじゃん?」
と言われた。全く失礼な話だ。
「意外と警戒心は強いと思うぞ」
と言うと茉莉は
「ホントかなー?」
と少しニヤニヤしながら疑っていた。
「まーもし本当に困ったら手伝うから言ってね」
と話を終わらせた。
1週間後、結局お店を手伝う事になった。今日はこれから面接だ。
少し緊張する。風俗店がどういうものなのか、何となく想像は出来るが利用した事もないので正直よくわからない。
仕事である以上覚えてしまえばどうにかなると軽く考えながら事務所へ向かった。
事務所に到着すると店長の吉田さんが出迎えてくれた。吉田店長は45歳で割とベテランさんらしい。
良くも悪くも風俗店の店長っぽかった。今日は軽い面接と簡単なお仕事の説明をしてもらった。
デリバリーヘルスとは無店舗型風俗で文字通り依頼場所までデリバリーする風俗店との事。
このお店でもスタッフとは別にドライバーが居てドライバーがキャストを目的地まで送り届けるらしい。
なんか思ってたより大変なのかも知れないとか思い始めた。
それが顔に出てたのか
「大丈夫ですよ。出来る事からやって貰えればw」
と察してくれたように吉田店長が言ってくれた
「まあ、それに佐々木さんは茉莉ちゃんの知り合いだしね。悪いようにはしないから大丈夫ですよ。」
と付け加えた。
「それと何点か大事な事だけお話ししますね。」
と吉田店長が話し始めた。
「まず、キャストを蔑ろにしない事。スタッフはキャストのケアも大事な仕事です。どんな時でもキャストの声には耳を傾けてください。」
「そして、もう一つがキャストとの色恋恋愛は厳禁という事。罰金が発生しますから充分注意してくださいね。」
「まあ、佐々木さんは茉莉ちゃんからの紹介なんで大丈夫だと思いますが気を付けてくださいね」
と念を押されたので
「わかりました」
と返事をした。この時はこの意味がよくわかっていませんでしたが、後々わかるようになりました。
僕は茉莉の働くデリヘル店のスタッフとして働く事になりました。
もう仕事なんてやりたくないと思う反面仕事をしていない事への不安。
こうやって自分の気持ちを整理していくと随分とわがままな事に気がつく。
社会から離れてゆっくりと考える事が出来るようになったからなのだろうと自分を納得させた。
そんな毎日が続いたある日、朝方凄く疲れた顔をして茉莉が仕事から帰ってきた。
「おかえり」
と声を掛けると
茉莉は
「あ~疲れたよ~佐々木~」
なんだか茉莉の声は疲れ切っていた。
「どうしたの?なんかあったの?」
と聞くと
「スタッフが1人辞めちゃって店長1人だから終始バタバタでさ予約漏れとかもあったりさ~大変だったよ」
と茉莉が不満気に答えた。
「これが当分続くとか考えると絶望しかないわ」
と更に続けた。
「そうだったんだ。大変だったね。お疲れ様」
と軽く茉莉を労った。
「なんか手伝える事があれば手伝ってあげたいけど・・・。大変そうな仕事だから俺じゃ無理だよな。ハハハ・・・。」
と軽い気持ちで何気なく口にすると
茉莉は少し考えながら
「いや、佐々木はむしろ向いてる気がするなw」
と口にしたが、即座にそんな考えを否定し
「いやいや、ダメでしょ」
と直ぐに前言を撤回した。
ちょっと不思議に思い
「え?なんで?」
と聞いてみると
「えーだってさ、佐々木ってさ他の女と接触したらさ、コロっと騙されてホイホイついていきそうじゃん?」
と言われた。全く失礼な話だ。
「意外と警戒心は強いと思うぞ」
と言うと茉莉は
「ホントかなー?」
と少しニヤニヤしながら疑っていた。
「まーもし本当に困ったら手伝うから言ってね」
と話を終わらせた。
1週間後、結局お店を手伝う事になった。今日はこれから面接だ。
少し緊張する。風俗店がどういうものなのか、何となく想像は出来るが利用した事もないので正直よくわからない。
仕事である以上覚えてしまえばどうにかなると軽く考えながら事務所へ向かった。
事務所に到着すると店長の吉田さんが出迎えてくれた。吉田店長は45歳で割とベテランさんらしい。
良くも悪くも風俗店の店長っぽかった。今日は軽い面接と簡単なお仕事の説明をしてもらった。
デリバリーヘルスとは無店舗型風俗で文字通り依頼場所までデリバリーする風俗店との事。
このお店でもスタッフとは別にドライバーが居てドライバーがキャストを目的地まで送り届けるらしい。
なんか思ってたより大変なのかも知れないとか思い始めた。
それが顔に出てたのか
「大丈夫ですよ。出来る事からやって貰えればw」
と察してくれたように吉田店長が言ってくれた
「まあ、それに佐々木さんは茉莉ちゃんの知り合いだしね。悪いようにはしないから大丈夫ですよ。」
と付け加えた。
「それと何点か大事な事だけお話ししますね。」
と吉田店長が話し始めた。
「まず、キャストを蔑ろにしない事。スタッフはキャストのケアも大事な仕事です。どんな時でもキャストの声には耳を傾けてください。」
「そして、もう一つがキャストとの色恋恋愛は厳禁という事。罰金が発生しますから充分注意してくださいね。」
「まあ、佐々木さんは茉莉ちゃんからの紹介なんで大丈夫だと思いますが気を付けてくださいね」
と念を押されたので
「わかりました」
と返事をした。この時はこの意味がよくわかっていませんでしたが、後々わかるようになりました。
僕は茉莉の働くデリヘル店のスタッフとして働く事になりました。
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