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2.親友
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「それでどうだった?」
華は、友人の清水琴音(しみずことね)と食事に来ていた。
琴音は、付き合っていた彼氏が女性と同棲していると教えてくれた親友である。
だから、お礼を込めた報告に来ていた。
「琴音の言う通りだったよ。
マンションから女性と出て来て、散々酷いことを言った挙句、一方的に私を捨てたの。」
「何それ?
やっぱり浮気してたんだね。
そのくせ、自分から別れようとするだなんて勝手じゃない?」
「うん、それに私、完全に騙されてた。
ちょっとした浮気ならまだしも、二股だよ、本当に腹が立つ。
しかも、相手の女性にもバカにされて、悔しかった。」
「酷いね。
彼って、そんな男だったっけ?」
「そうなの。
付き合っていた時は全然そう見えなくて、琴音に教えてもらうまでは信じきっていたし。」
「そうだよね。
だから、私も聞いた時、半信半疑だったんだ。
でも、もし騙されてたら困ると思って、華に伝えたの。」
「ありがとね。
このまま知らないでいたら、もっと酷いことになってた。」
「かろうじて、それだけは防げたね。」
「うん、辛かったけど、これで良かったのかも。
でもね、悔しいことに本人を目の前にすると色々言いたいことがあったのに、悲しくて言い返す言葉が思うように出ないの。」
「そうか、うーん、それはごめん。
一緒に行ってあげれば良かったね。」
「ありがとう。
でもいいよ、ゴタゴタに巻き込みたくないから。
こうして話を聞いてくれてるだけで嬉しいし。」
「そっか、話ならいくらでも聞くからね。」
「ありがとう。」
二人にとってお馴染みのイタリアンレストランで、濃厚なカルボナーラを食べながら会話は続いていく。
「華、ピザどのくらい食べる?」
「四分の一でいい。
あんまり食欲ないんだ。」
「そりゃね、結婚ダメになったら、食欲もなくなるよね。」
「うん。」
「で、式場どうするの?
予約してたよね?」
「それがね、キャンセル料が百五十万かかるってわかったの。
彼が私も悪いから、半分払えって言ってきて、結婚もできないのに、酷いでしょ。」
「えっ、それ言われたままに払うの?」
「そこはね、侑斗が婚約破棄の慰謝料請求で、何とかしてくれるって言ってるんだけど。」
「その名前久々に聞いた。
へー、ついに弁護士になったんだ。
侑斗元気?」
「うん、この前会ったんだけど、元気そうだった。
弁護士として頑張っているみたい。」
「へー、やっぱりエリートは違うわ。
確かお父さん法律事務所やってたんだよね?」
「そう、それで侑斗は小さな頃から、弁護士になるために頑張って来たんだ。
本当に偉いよ。」
「その彼と別れたなら、侑斗と付き合っちゃえば?
なんだかんだ仲良いんだから。」
「うん、でも侑斗はね、エリート家系だから、ちゃんとしたお嬢さんと結婚すると思う。」
「何それ?」
「華だって、ちゃんとしてるじゃない。」
「私なんて、女として見てないと思う。」
そう思えるほどに、侑斗は学生のころから群を抜いて聡明だった。
知識に優れているだけではなく、物事を筋道立てて考える冷静さと、他人のために行動できる正義感を持ち合わせている。
思い返せば小学四年の夏、私の両親が離婚し片親になり、それまで通っていた私立の小学校から、公立の小学校へ転校し、それ以来、侑斗とは別々の学校に通うことになった。
それでも彼は、私を心配してかはわからないけれど、時々母と暮らす小さなアパートを訪ねてくれて、一緒にゲームしたり、流行りの音楽を聞いたりして、過ごしていた。
一緒にいるだけで特に何も聞いて来なかったけれど、その言葉にしない優しさが嬉しかった。
当時なかなか新しい学校に馴染めず孤独を感じつつも、母にこれ以上心配かけたくなくて、その気持ちは誰にも打ち明けられなかった。
だからこそ、変わらない関係でいてくれた侑斗の存在に救われたような気がしていたのだ。
一方で、母に申し訳なくて、浮気をした父にはそれ以来会っていない。
その後、「弁護士になりたい。」と侑斗の口から聞いた時には、これ以上彼に合う職業はないと思い、私も応援することにした。
いつも忙しく勉強する彼と遊べるのは極わずかだが、ずっと二人の友情は変わらなかった。
実は琴音に言ってないけれど、子供の頃、侑斗のお母さんに「あまり遊びに誘わないで。」と言われたことがある。
侑斗は勉強が大事で塾にも通っていたし、幼馴染とは言え、住む世界が違うのだと思った。
その家庭ごとに考え方は違って、友人の家族関係や家柄を気にしない人達もいるが、厳しいところもある。
多分、侑斗の家は後者なのだろう。
だから私は、子供の頃から彼と深く関わることを諦めようと思い続けている。
本当は彼がいれば他に誰もいらないけど、彼は手に入らないから、違う誰かを見つけようとしているのだ。
だってそれでも、幸せになりたいから。
「華?」
その時、聞き覚えのある声に、私はピザを頬張る手を止めた。
「あっ、小川先輩、お久しぶりです。」
振り返ると、そこに立っていたのは、バイト先でお世話になった小川理人(おがわりひと)先輩だった。
数年前、彼が海外赴任になって以来、自然と連絡が途絶えていた。
小川先輩は少し驚いたように目を見開いた後、すぐに笑みを浮かべた。
以前と変わらぬ、あたたかくもどこか陰のある笑顔。
あー、この人の謎めいた雰囲気が好きだった。
「今、こっちに住んでいるんだ。
今度、連絡してもいい?」
「はい。」
だって今、洗練されたスーツ姿の彼にちょっとだけときめいたから。
「じゃあ、明日にでも連絡するよ。」
「はい。」
そう答えると、小川先輩は仕事仲間達と共に去って行った。
「ちょっと!
今の人って、華が憧れていたバイトの先輩だよね。」
「…うん、そう。」
小川先輩に気を取られ、琴音の問いかけに若干上の空で答える。
「えー、失恋したばかりなのに、もう恋の予感?
ほんと華って、すぐ新しい男ができるよね。」
「いや、まだわからないよ。」
口ではそう言いながら、小川先輩と再び会えるかもしれないと思うと、思わず頬が緩んでしまう。
そしてその後、小川先輩と何度か連絡を取り合った私は、早速彼と会うことになった。
外資系の企業で働く彼は、とてもリッチで、多忙。
オーダーメイドのスーツに引き締まった表情、私は再び恋に落ち、付き合うことになった。
週に一度くらい、高級フレンチや寿司屋、お洒落なバーなどに連れて行ってくれて、私は彼に見合うようにワンピースを選び、身だしなみに気を配った。
そして、夜は決まって、夜景の見える素敵なホテルに連れて行ってくれる。
窓の外には東京の夜景がまるで宝石のようにきらめいていた。
「わあ…素敵、理人さん。」
思わず漏れた私の声に、彼が横で微笑む。
「気に入った?」
私は静かに頷いた。
「いつもありがとう。」
「華が喜んでくれるなら、僕も嬉しいよ。
フルーツを頼んでおいたから、口直しに一緒に食べよう。」
「うん。」
そう答えると、彼が綺麗にカットされたフルーツをフォークに刺して、差し出した。
「ほら、あーん。」
私は素直に口を開ける。
甘酸っぱい果汁が、口に広がる。
理人さんはいつも、こうして世話を焼きたがるのだ。
「美味しい。」
「華は本当に可愛い。
いくらでも食べさせてやりたいよ。」
「ふふ、嬉しい。」
その時、ふと、彼がそっと私の手を取り目を見つめる。
「僕達一度は離れてしまったけれど、また会えたのは、運命だよね。
華、好きだよ、結婚しよう。」
「はい。」
彼の告白に胸が熱くなる。
言葉を探す前に、頷いていた。
理人さんの胸に抱かれ、今度こそ幸せになろうと決心する。
華は、友人の清水琴音(しみずことね)と食事に来ていた。
琴音は、付き合っていた彼氏が女性と同棲していると教えてくれた親友である。
だから、お礼を込めた報告に来ていた。
「琴音の言う通りだったよ。
マンションから女性と出て来て、散々酷いことを言った挙句、一方的に私を捨てたの。」
「何それ?
やっぱり浮気してたんだね。
そのくせ、自分から別れようとするだなんて勝手じゃない?」
「うん、それに私、完全に騙されてた。
ちょっとした浮気ならまだしも、二股だよ、本当に腹が立つ。
しかも、相手の女性にもバカにされて、悔しかった。」
「酷いね。
彼って、そんな男だったっけ?」
「そうなの。
付き合っていた時は全然そう見えなくて、琴音に教えてもらうまでは信じきっていたし。」
「そうだよね。
だから、私も聞いた時、半信半疑だったんだ。
でも、もし騙されてたら困ると思って、華に伝えたの。」
「ありがとね。
このまま知らないでいたら、もっと酷いことになってた。」
「かろうじて、それだけは防げたね。」
「うん、辛かったけど、これで良かったのかも。
でもね、悔しいことに本人を目の前にすると色々言いたいことがあったのに、悲しくて言い返す言葉が思うように出ないの。」
「そうか、うーん、それはごめん。
一緒に行ってあげれば良かったね。」
「ありがとう。
でもいいよ、ゴタゴタに巻き込みたくないから。
こうして話を聞いてくれてるだけで嬉しいし。」
「そっか、話ならいくらでも聞くからね。」
「ありがとう。」
二人にとってお馴染みのイタリアンレストランで、濃厚なカルボナーラを食べながら会話は続いていく。
「華、ピザどのくらい食べる?」
「四分の一でいい。
あんまり食欲ないんだ。」
「そりゃね、結婚ダメになったら、食欲もなくなるよね。」
「うん。」
「で、式場どうするの?
予約してたよね?」
「それがね、キャンセル料が百五十万かかるってわかったの。
彼が私も悪いから、半分払えって言ってきて、結婚もできないのに、酷いでしょ。」
「えっ、それ言われたままに払うの?」
「そこはね、侑斗が婚約破棄の慰謝料請求で、何とかしてくれるって言ってるんだけど。」
「その名前久々に聞いた。
へー、ついに弁護士になったんだ。
侑斗元気?」
「うん、この前会ったんだけど、元気そうだった。
弁護士として頑張っているみたい。」
「へー、やっぱりエリートは違うわ。
確かお父さん法律事務所やってたんだよね?」
「そう、それで侑斗は小さな頃から、弁護士になるために頑張って来たんだ。
本当に偉いよ。」
「その彼と別れたなら、侑斗と付き合っちゃえば?
なんだかんだ仲良いんだから。」
「うん、でも侑斗はね、エリート家系だから、ちゃんとしたお嬢さんと結婚すると思う。」
「何それ?」
「華だって、ちゃんとしてるじゃない。」
「私なんて、女として見てないと思う。」
そう思えるほどに、侑斗は学生のころから群を抜いて聡明だった。
知識に優れているだけではなく、物事を筋道立てて考える冷静さと、他人のために行動できる正義感を持ち合わせている。
思い返せば小学四年の夏、私の両親が離婚し片親になり、それまで通っていた私立の小学校から、公立の小学校へ転校し、それ以来、侑斗とは別々の学校に通うことになった。
それでも彼は、私を心配してかはわからないけれど、時々母と暮らす小さなアパートを訪ねてくれて、一緒にゲームしたり、流行りの音楽を聞いたりして、過ごしていた。
一緒にいるだけで特に何も聞いて来なかったけれど、その言葉にしない優しさが嬉しかった。
当時なかなか新しい学校に馴染めず孤独を感じつつも、母にこれ以上心配かけたくなくて、その気持ちは誰にも打ち明けられなかった。
だからこそ、変わらない関係でいてくれた侑斗の存在に救われたような気がしていたのだ。
一方で、母に申し訳なくて、浮気をした父にはそれ以来会っていない。
その後、「弁護士になりたい。」と侑斗の口から聞いた時には、これ以上彼に合う職業はないと思い、私も応援することにした。
いつも忙しく勉強する彼と遊べるのは極わずかだが、ずっと二人の友情は変わらなかった。
実は琴音に言ってないけれど、子供の頃、侑斗のお母さんに「あまり遊びに誘わないで。」と言われたことがある。
侑斗は勉強が大事で塾にも通っていたし、幼馴染とは言え、住む世界が違うのだと思った。
その家庭ごとに考え方は違って、友人の家族関係や家柄を気にしない人達もいるが、厳しいところもある。
多分、侑斗の家は後者なのだろう。
だから私は、子供の頃から彼と深く関わることを諦めようと思い続けている。
本当は彼がいれば他に誰もいらないけど、彼は手に入らないから、違う誰かを見つけようとしているのだ。
だってそれでも、幸せになりたいから。
「華?」
その時、聞き覚えのある声に、私はピザを頬張る手を止めた。
「あっ、小川先輩、お久しぶりです。」
振り返ると、そこに立っていたのは、バイト先でお世話になった小川理人(おがわりひと)先輩だった。
数年前、彼が海外赴任になって以来、自然と連絡が途絶えていた。
小川先輩は少し驚いたように目を見開いた後、すぐに笑みを浮かべた。
以前と変わらぬ、あたたかくもどこか陰のある笑顔。
あー、この人の謎めいた雰囲気が好きだった。
「今、こっちに住んでいるんだ。
今度、連絡してもいい?」
「はい。」
だって今、洗練されたスーツ姿の彼にちょっとだけときめいたから。
「じゃあ、明日にでも連絡するよ。」
「はい。」
そう答えると、小川先輩は仕事仲間達と共に去って行った。
「ちょっと!
今の人って、華が憧れていたバイトの先輩だよね。」
「…うん、そう。」
小川先輩に気を取られ、琴音の問いかけに若干上の空で答える。
「えー、失恋したばかりなのに、もう恋の予感?
ほんと華って、すぐ新しい男ができるよね。」
「いや、まだわからないよ。」
口ではそう言いながら、小川先輩と再び会えるかもしれないと思うと、思わず頬が緩んでしまう。
そしてその後、小川先輩と何度か連絡を取り合った私は、早速彼と会うことになった。
外資系の企業で働く彼は、とてもリッチで、多忙。
オーダーメイドのスーツに引き締まった表情、私は再び恋に落ち、付き合うことになった。
週に一度くらい、高級フレンチや寿司屋、お洒落なバーなどに連れて行ってくれて、私は彼に見合うようにワンピースを選び、身だしなみに気を配った。
そして、夜は決まって、夜景の見える素敵なホテルに連れて行ってくれる。
窓の外には東京の夜景がまるで宝石のようにきらめいていた。
「わあ…素敵、理人さん。」
思わず漏れた私の声に、彼が横で微笑む。
「気に入った?」
私は静かに頷いた。
「いつもありがとう。」
「華が喜んでくれるなら、僕も嬉しいよ。
フルーツを頼んでおいたから、口直しに一緒に食べよう。」
「うん。」
そう答えると、彼が綺麗にカットされたフルーツをフォークに刺して、差し出した。
「ほら、あーん。」
私は素直に口を開ける。
甘酸っぱい果汁が、口に広がる。
理人さんはいつも、こうして世話を焼きたがるのだ。
「美味しい。」
「華は本当に可愛い。
いくらでも食べさせてやりたいよ。」
「ふふ、嬉しい。」
その時、ふと、彼がそっと私の手を取り目を見つめる。
「僕達一度は離れてしまったけれど、また会えたのは、運命だよね。
華、好きだよ、結婚しよう。」
「はい。」
彼の告白に胸が熱くなる。
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