7 / 11
7.たっくんと仲直り
しおりを挟む
次の日の帰りたっくんの教室の前で待ってると、たっくんが私に気づいて、やって来る。
「イチカちゃん、昨日はごめん。
ありがとう、待っててくれたんだ。
嬉しいな、あんなに怒ってたのに。」
「こっちこそ、ごめん。
公園に寄って、お話ししよう。」
「うん。」
そう言うとたっくんは目をウルウルさせている。
たっくん、悪いのは私だよ。
本当にごめん。
公園に着くと二人で並んでブランコに乗って、しばらくゆらゆらして考えをまとめる。
「たっくん、バイトやめてって言ってごめんね。
昨日ママから聞いたんだ。
たっくんが団地の人達に弁当届けていること。
たっくんはみんなのために頑張ってたんだね。
私全然知らなくて、たっくんは女の子に会えるからバイト辞めたくないんだって勝手に思ってしまって。
たっくんが誰かに取られるかもって心配だったの。」
「僕はいつだってイチカちゃんのことしか好きにならないよ。
イチカちゃんは小さな頃から家ででぼんやりしていた僕を誘って遊びに行ってくれた特別な女の子だよ。
僕はイチカちゃんがいなかったら、きっともっとひとりぼっちだったと思う。
イチカちゃんと会えると思うといつも寂しくなかったし。
だから、イチカちゃん、僕を信じて。
バイト続けさせて。
僕もみんなの役に立っていると思うと嬉しいんだ。」
「うん、たっくん、私信じるよ。
だから、バイトも続けていいよ。
私、応援する。
その代わり、もし、たっくんが他の女の子とデートしてるの見つけたら、たっくんとは永遠にさよならだからね。」
「うー、イチカちゃんが怖い。」
「何言ってるの。
約束守ればいいだけだよ。」
「うん、僕頑張る。
でも、良かった。
イチカちゃんがバイト許してくれなかったら、女の子に嫌われるように、バイトの時、髪を7.3わけって言うやつにしてみようかなって思ってたんだ。
真面目なサラリーマン風。
そしたら、女の子達僕に興味持たなくなるんじゃないかって。
僕昨日必死に考えて、思いついたんだ。」
「ダサ」
「ね、いい考えでしょ。」
そう言ってたっくんは、にかっと笑う。
たっくん相変わらず発想が斜め上だよ。
女子高生にモテないけど、私も好きじゃないぞ。
でも、私のためにたっくんが解決策を一日中考えてくれたと思うと、ちょっとニヤける。
たっくん、好き。
言ってあげないけどね。
「イチカちゃん、昨日はごめん。
ありがとう、待っててくれたんだ。
嬉しいな、あんなに怒ってたのに。」
「こっちこそ、ごめん。
公園に寄って、お話ししよう。」
「うん。」
そう言うとたっくんは目をウルウルさせている。
たっくん、悪いのは私だよ。
本当にごめん。
公園に着くと二人で並んでブランコに乗って、しばらくゆらゆらして考えをまとめる。
「たっくん、バイトやめてって言ってごめんね。
昨日ママから聞いたんだ。
たっくんが団地の人達に弁当届けていること。
たっくんはみんなのために頑張ってたんだね。
私全然知らなくて、たっくんは女の子に会えるからバイト辞めたくないんだって勝手に思ってしまって。
たっくんが誰かに取られるかもって心配だったの。」
「僕はいつだってイチカちゃんのことしか好きにならないよ。
イチカちゃんは小さな頃から家ででぼんやりしていた僕を誘って遊びに行ってくれた特別な女の子だよ。
僕はイチカちゃんがいなかったら、きっともっとひとりぼっちだったと思う。
イチカちゃんと会えると思うといつも寂しくなかったし。
だから、イチカちゃん、僕を信じて。
バイト続けさせて。
僕もみんなの役に立っていると思うと嬉しいんだ。」
「うん、たっくん、私信じるよ。
だから、バイトも続けていいよ。
私、応援する。
その代わり、もし、たっくんが他の女の子とデートしてるの見つけたら、たっくんとは永遠にさよならだからね。」
「うー、イチカちゃんが怖い。」
「何言ってるの。
約束守ればいいだけだよ。」
「うん、僕頑張る。
でも、良かった。
イチカちゃんがバイト許してくれなかったら、女の子に嫌われるように、バイトの時、髪を7.3わけって言うやつにしてみようかなって思ってたんだ。
真面目なサラリーマン風。
そしたら、女の子達僕に興味持たなくなるんじゃないかって。
僕昨日必死に考えて、思いついたんだ。」
「ダサ」
「ね、いい考えでしょ。」
そう言ってたっくんは、にかっと笑う。
たっくん相変わらず発想が斜め上だよ。
女子高生にモテないけど、私も好きじゃないぞ。
でも、私のためにたっくんが解決策を一日中考えてくれたと思うと、ちょっとニヤける。
たっくん、好き。
言ってあげないけどね。
17
あなたにおすすめの小説
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
この町ってなんなんだ!
朝山みどり
児童書・童話
山本航平は両親が仕事で海外へ行ってしまったので、義父の実家に預けられた。山間の古風な町、時代劇のセットのような家は航平はワクワクさせたが、航平はこの町の違和感の原因を探そうと調べ始める。
左左左右右左左 ~いらないモノ、売ります~
菱沼あゆ
児童書・童話
菜乃たちの通う中学校にはあるウワサがあった。
『しとしとと雨が降る十三日の金曜日。
旧校舎の地下にヒミツの購買部があらわれる』
大富豪で負けた菜乃は、ひとりで旧校舎の地下に下りるはめになるが――。
【奨励賞】おとぎの店の白雪姫
ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】
母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。
ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし!
そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。
小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり!
他のサイトにも掲載しています。
表紙イラストは今市阿寒様です。
絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる