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2.結婚したい
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イザベラとマーカスは、二人で観劇を見に行ったり、甘味処でお茶を飲んだり、二人の楽しい時は過ぎて行く。
その間にもマーカスは、繊細な作りの髪飾りやドレス、両手いっぱいの花束など沢山プレゼントしてくれていて、私は毎日浮かれている。
そして、今日は二人で、王都の店を散策している。
「その髪飾りつけてくれたんだね。
嬉しいよ。
とても似合っている。」
私の髪には、マーカス様が選んでくれた髪飾りが、輝いている。
「マーカス様の選んでくれるプレゼントは、どれも素敵だわ。
プレゼントの箱を開けるたびに、お姉様達が私も欲しいと羨ましがるの。」
「そう言ってもらえると嬉しいよ。
僕はただ可愛い物を見つけると、君がつけてくれるのを想像して、買いたくなってしまうんだ。」
「私のことを会ってない時も、思い出してくれているのね。
嬉しいわ。」
「もちろんだよ。
僕は君が好きなんだから。」
そう言って、手を繋いでいる私の手を持ち上げると、私の瞳を見つめながら手のこうにキスをする。
私はドキドキしながらも嬉しくて、マーカス様の瞳を見つめ返す。
「私もよ。」
「嬉しい。
僕達ずっと一緒にいれたらいいね。」
「ええ。」
この日は、デートの間ずっとお互いを見つめ合いながら、これから二人で行きたいところなどを話し合い、夕暮れ時に馬車で送ってもらった。
数日後、マーカス様からのお手紙が届いて、「明日、丘の上のお食事処に行こう、夕食前に迎えに行くよ。」と書いてあった。
そこは、全室個室で夜景の見えるおしゃれなお食事処で、中々おさえることができず、令嬢達の憧れの場所だった。
私も行きたいと思っていて、会話の中で伝えていたけれど、まさか本当に手配してくれるなんて、私を大切に思ってくれているのね。
もしかして、わざわざ行く前にお手紙をくれるってことは、そこに行くのは婚約の打診をしてくれるためとか?
私はそこで、マーカス様に愛を告白されちゃったりして。
ついに「結婚しよう」って言ってくれるのよ。
絶対そうよ。
なんて素敵な恋なの。
マーカス様とお出かけするようになって浮かれていた私は、もうそれしかないと思っていた。
翌日、早めに髪を整え、ドレスも何度も選び直して、最高の自分に仕上げてマーカス様の迎えを待った。
「準備はいいかい?
今日も綺麗だね。
さぁ行こうか。」
マーカス様は私をエスコートして、馬車に乗り、お食事処に着くと、思い描いていた通りの王都を見渡せる夜景の綺麗な部屋に案内してくれた。
「まぁ、綺麗な景色。
いつかはここに来たいと思っていたの。
今日は連れて来てくれてありがとう。」
「君が喜んでくれたら、僕も嬉しいよ。」
店内は明かりはおさえてあり、ロマンチックな雰囲気である。
蝋燭で照らされたマーカス様は、ただでさえ美形な顔がさらに美しく、上品な佇まいも、私の理想の男性で、結婚したら毎日会えるのねともう私は、告白されるつもりでいた。
「実は話があってね。」
キャー、来たわ。
「何かしら?」
「もう会うのはやめよう。」
「えっ。」
マーカス様にそう言われた時、私は彼の言葉に呆然として、何を言われているのか全く理解できず、頭の中で整理がつかなかった。
胸が締め付けられて、思考が停止して動けない。
「僕は本当は君との結婚を考えていたけれど、残念ながら今日を最後にしたいんだ。」
マーカス様は、ガッカリとした表情をする。
「どうして?」
私は意味が分からず、泣きそうになりながら尋ねる。
「うーん、よく考えたんだけれど、イザベラには負担だと思ってね。
君は結婚したら毎日できる?」
「えっ、何を?」
「閨事。」
「えっ。」
「結婚したら毎日したいと思っているんだ。
でも、イザベラは痩せている方だし、体力もなさそうだから無理だよね。
それならば、結婚はできないかな。」
「マーカス様ともう会えなくなるなんて嫌。
閨事が毎日できるかわからないけれど、あなたと別れたくないの。」
「じゃあ、僕と頑張れる?」
「うん。」
「良かった。
それなら、結婚しよう。」
私は予想外の別れの提案から、条件付きの結婚話まで、思考が追いつかないまま頭が混乱して、その後どんな話をしたのかさえ思い出せない状態で、マーカス様に送られて、邸に戻っていた。
あの時、どう答えるべきだったのかよくわからないけれど、とにかく私は、マーカス様と別れることが嫌だったのだ。
この先どれほど探したとしても、あんなに優しくて、素敵な人はもう出会えないだろうし、もうずっと私はマーカス様が好きだから結婚したくて仕方なかった。
マーカス様が別れると言った瞬間から、私は彼に縋ってでも、彼から離れたくなかった。
私が条件を受け入れたことで、何故かあっという間に結婚が決まった。
閨事を毎日したいって、マーカス様は本気なの?
私は恋愛中のふわふわした気分から、さらに想像もつかない現実離れしたところに、飛ばされたようなそんな気分だった。
翌朝、彼から前触れが来て、昼過ぎには、マーカス様と私とお父様が応接室で対話していた。
マーカス様の輝くような笑顔はいつも通りだけど、私は彼に昨日言われたことを受け止めきれず、まだ表情が硬直していた。
「サイアーズ男爵、イザベラ嬢と結婚させてください。
一生大切にします。
以前、イザベラ嬢に伺っていたのでお話しますが、持参金はいりません。
そのこともお伝えしようと思って。」
「ありがとうございます。
こちらとしては、ギルマン卿とイザベラの結婚は願ってもないことです。
本当に娘で良いならば、末永くよろしくお願いします。」
「僕はこうしている今も、イザベラ嬢との結婚が待ちきれないのですよ。」
「でしたら、望み通りに早く結婚したらいい。
私共はすぐにでも結婚することは問題ないですが、そちらは侯爵家ともなれば王の許可を得るなど、準備に時間がかかるのでは?」
「それについては、僕の方で何とかします。
では、準備が整い次第結婚と言うことでいいですか?」
「はい、もちろん。」
マーカス様とお父様は、打ち解けたようすで握手をかわし、結婚式の招待客についてなど、細かいことを話し合っている。
その様子を見ているうちに、やっと昨日の衝撃から徐々に自分らしさを取り戻し、現実感が戻ってきた。
何はともあれ、私はマーカス様と結婚できるのね。
叫びたくなるほど、嬉しいわ。
再び私は浮かれ出した。
婚約中も、二人は庭園でお花を見たり、マーカス様の馬で遠出して、ピクニックをしたり、ロマンチックなデートを重ねている。
けれども、婚約者としてマーカス様と夜会を訪れれば、令嬢達の「お前ごときが何故ギルマン卿に選ばれた?」と妬む視線がすごい。
こんな男爵令嬢風情に、社交界きってのモテ男を奪われたのだ。
高位の令嬢達から、怒りが向けられるのも仕方ないと言える。
けれども、そんな時はマーカス様がエスコートをしてくれることで、強い妬みの視線から、私を守ってくれる。
彼は出会った日から変わらず、どこまでも紳士だった。
婚約後も、不思議なほどあの話をマーカス様は一切していない。
やっぱりあれは、私の思い違い?
彼が「閨事を毎日したい。」なんて驚きなことを言わないよね?
それとも、それは夫婦であれば、普通のことなのだろうか?
まだ、婚姻前で、閨事の話なんてほとんどしたことがない私は、普通がわからない。
誰かに閨事について聞いてみたいけれど、そんなことをとても恥ずかしくて、相談できる人もいないし。
お姉様達に相談したら、私をひやかすだけだし、友人達は皆独身で経験がない。
私達は、夫になる人が教えてくれるとしか、学んでいないのだ。
そして、結婚した後は、夫人達のお茶会へ行くことになる。
だから、結婚前と後では、付き合う方々も違い、話す内容も全く違ってくるから、相談する相手など見つけられない。
マーカス様の結婚準備は瞬く間に終了して、あの衝撃の結婚打診の日から、わずか百日目には私達は教会で結婚した。
その間にもマーカスは、繊細な作りの髪飾りやドレス、両手いっぱいの花束など沢山プレゼントしてくれていて、私は毎日浮かれている。
そして、今日は二人で、王都の店を散策している。
「その髪飾りつけてくれたんだね。
嬉しいよ。
とても似合っている。」
私の髪には、マーカス様が選んでくれた髪飾りが、輝いている。
「マーカス様の選んでくれるプレゼントは、どれも素敵だわ。
プレゼントの箱を開けるたびに、お姉様達が私も欲しいと羨ましがるの。」
「そう言ってもらえると嬉しいよ。
僕はただ可愛い物を見つけると、君がつけてくれるのを想像して、買いたくなってしまうんだ。」
「私のことを会ってない時も、思い出してくれているのね。
嬉しいわ。」
「もちろんだよ。
僕は君が好きなんだから。」
そう言って、手を繋いでいる私の手を持ち上げると、私の瞳を見つめながら手のこうにキスをする。
私はドキドキしながらも嬉しくて、マーカス様の瞳を見つめ返す。
「私もよ。」
「嬉しい。
僕達ずっと一緒にいれたらいいね。」
「ええ。」
この日は、デートの間ずっとお互いを見つめ合いながら、これから二人で行きたいところなどを話し合い、夕暮れ時に馬車で送ってもらった。
数日後、マーカス様からのお手紙が届いて、「明日、丘の上のお食事処に行こう、夕食前に迎えに行くよ。」と書いてあった。
そこは、全室個室で夜景の見えるおしゃれなお食事処で、中々おさえることができず、令嬢達の憧れの場所だった。
私も行きたいと思っていて、会話の中で伝えていたけれど、まさか本当に手配してくれるなんて、私を大切に思ってくれているのね。
もしかして、わざわざ行く前にお手紙をくれるってことは、そこに行くのは婚約の打診をしてくれるためとか?
私はそこで、マーカス様に愛を告白されちゃったりして。
ついに「結婚しよう」って言ってくれるのよ。
絶対そうよ。
なんて素敵な恋なの。
マーカス様とお出かけするようになって浮かれていた私は、もうそれしかないと思っていた。
翌日、早めに髪を整え、ドレスも何度も選び直して、最高の自分に仕上げてマーカス様の迎えを待った。
「準備はいいかい?
今日も綺麗だね。
さぁ行こうか。」
マーカス様は私をエスコートして、馬車に乗り、お食事処に着くと、思い描いていた通りの王都を見渡せる夜景の綺麗な部屋に案内してくれた。
「まぁ、綺麗な景色。
いつかはここに来たいと思っていたの。
今日は連れて来てくれてありがとう。」
「君が喜んでくれたら、僕も嬉しいよ。」
店内は明かりはおさえてあり、ロマンチックな雰囲気である。
蝋燭で照らされたマーカス様は、ただでさえ美形な顔がさらに美しく、上品な佇まいも、私の理想の男性で、結婚したら毎日会えるのねともう私は、告白されるつもりでいた。
「実は話があってね。」
キャー、来たわ。
「何かしら?」
「もう会うのはやめよう。」
「えっ。」
マーカス様にそう言われた時、私は彼の言葉に呆然として、何を言われているのか全く理解できず、頭の中で整理がつかなかった。
胸が締め付けられて、思考が停止して動けない。
「僕は本当は君との結婚を考えていたけれど、残念ながら今日を最後にしたいんだ。」
マーカス様は、ガッカリとした表情をする。
「どうして?」
私は意味が分からず、泣きそうになりながら尋ねる。
「うーん、よく考えたんだけれど、イザベラには負担だと思ってね。
君は結婚したら毎日できる?」
「えっ、何を?」
「閨事。」
「えっ。」
「結婚したら毎日したいと思っているんだ。
でも、イザベラは痩せている方だし、体力もなさそうだから無理だよね。
それならば、結婚はできないかな。」
「マーカス様ともう会えなくなるなんて嫌。
閨事が毎日できるかわからないけれど、あなたと別れたくないの。」
「じゃあ、僕と頑張れる?」
「うん。」
「良かった。
それなら、結婚しよう。」
私は予想外の別れの提案から、条件付きの結婚話まで、思考が追いつかないまま頭が混乱して、その後どんな話をしたのかさえ思い出せない状態で、マーカス様に送られて、邸に戻っていた。
あの時、どう答えるべきだったのかよくわからないけれど、とにかく私は、マーカス様と別れることが嫌だったのだ。
この先どれほど探したとしても、あんなに優しくて、素敵な人はもう出会えないだろうし、もうずっと私はマーカス様が好きだから結婚したくて仕方なかった。
マーカス様が別れると言った瞬間から、私は彼に縋ってでも、彼から離れたくなかった。
私が条件を受け入れたことで、何故かあっという間に結婚が決まった。
閨事を毎日したいって、マーカス様は本気なの?
私は恋愛中のふわふわした気分から、さらに想像もつかない現実離れしたところに、飛ばされたようなそんな気分だった。
翌朝、彼から前触れが来て、昼過ぎには、マーカス様と私とお父様が応接室で対話していた。
マーカス様の輝くような笑顔はいつも通りだけど、私は彼に昨日言われたことを受け止めきれず、まだ表情が硬直していた。
「サイアーズ男爵、イザベラ嬢と結婚させてください。
一生大切にします。
以前、イザベラ嬢に伺っていたのでお話しますが、持参金はいりません。
そのこともお伝えしようと思って。」
「ありがとうございます。
こちらとしては、ギルマン卿とイザベラの結婚は願ってもないことです。
本当に娘で良いならば、末永くよろしくお願いします。」
「僕はこうしている今も、イザベラ嬢との結婚が待ちきれないのですよ。」
「でしたら、望み通りに早く結婚したらいい。
私共はすぐにでも結婚することは問題ないですが、そちらは侯爵家ともなれば王の許可を得るなど、準備に時間がかかるのでは?」
「それについては、僕の方で何とかします。
では、準備が整い次第結婚と言うことでいいですか?」
「はい、もちろん。」
マーカス様とお父様は、打ち解けたようすで握手をかわし、結婚式の招待客についてなど、細かいことを話し合っている。
その様子を見ているうちに、やっと昨日の衝撃から徐々に自分らしさを取り戻し、現実感が戻ってきた。
何はともあれ、私はマーカス様と結婚できるのね。
叫びたくなるほど、嬉しいわ。
再び私は浮かれ出した。
婚約中も、二人は庭園でお花を見たり、マーカス様の馬で遠出して、ピクニックをしたり、ロマンチックなデートを重ねている。
けれども、婚約者としてマーカス様と夜会を訪れれば、令嬢達の「お前ごときが何故ギルマン卿に選ばれた?」と妬む視線がすごい。
こんな男爵令嬢風情に、社交界きってのモテ男を奪われたのだ。
高位の令嬢達から、怒りが向けられるのも仕方ないと言える。
けれども、そんな時はマーカス様がエスコートをしてくれることで、強い妬みの視線から、私を守ってくれる。
彼は出会った日から変わらず、どこまでも紳士だった。
婚約後も、不思議なほどあの話をマーカス様は一切していない。
やっぱりあれは、私の思い違い?
彼が「閨事を毎日したい。」なんて驚きなことを言わないよね?
それとも、それは夫婦であれば、普通のことなのだろうか?
まだ、婚姻前で、閨事の話なんてほとんどしたことがない私は、普通がわからない。
誰かに閨事について聞いてみたいけれど、そんなことをとても恥ずかしくて、相談できる人もいないし。
お姉様達に相談したら、私をひやかすだけだし、友人達は皆独身で経験がない。
私達は、夫になる人が教えてくれるとしか、学んでいないのだ。
そして、結婚した後は、夫人達のお茶会へ行くことになる。
だから、結婚前と後では、付き合う方々も違い、話す内容も全く違ってくるから、相談する相手など見つけられない。
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