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第四章 憧れないからヤってしまおうと思います・編
4-10
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依頼を終えてエルナトの街に戻った俺は、直ぐに冒険者ギルドに向かった。
さっさと依頼達成の報告をして、兄らしくスピカが何かをやらかしてないかチェックしなければ・・・そう思っていた。
「──え?」
ギルマスからスピカが治療院のミモザさんの代わりに王宮に連れていかれたのは──いや、騎士を吹っ飛ばし、自主的に治癒魔法を見せて自分を連れていけと、自ら馬車に乗り込んだのが一週間前だと聞いた。
その後騎士団長と王女殿下に啖呵を切り無理矢理王宮に連れてこられていた者達を無事に家に届けろ、そしたら治癒魔法を使ってやると条件を突き付けたらしい。
らしくないスピカの一面に笑ってしまった。余程腹に据えかねたらしい。
その条件は無事に聞き入れられ、王女殿下の病は完治したのだと言うが、未だ戻ってこないのは王女殿下がスピカとピヨさんを気に入り、王宮に留めているから、らしい。
これは騎士団長からの使いが事実確認と謝罪に訪れた際に言っていた話だそうだ。
騎士団長の計らいで、治療院もすっかり元の状態に戻り、現在では通常営業をしているそうだが、ミモザさんは憔悴しきっていると言う。
無理もない。
騎士を吹っ飛ばしたというのはよく分からないが、スピカ自身はか弱い女の子だ。しかしピヨさんと紅さんがいる以上彼女の命が脅かされるような状況に陥ることはないと思っている。
むしろ心配するべきは──
「レグルスさん、王都に行くんですか?」
ギルドを出たところでナナセに声をかけられた。
「あぁ、スピカは俺が迎えに行ってくるよ。心配しないでいい」
「そうですか」
そう言えば彼女と二人きりで話すのは初めてだな。あれ?俺、避けられていたりする?
そんなことを考えていると、クスリと笑ってナナセは言った。
「レグルスさんが行ってくれるなら安心です。スピカは後三日は王宮から出てくる事はないと思います。
出てくるならそれ以降──偽名を使うなら『セイラ』と言う名前で。
あと、スピカには髪と瞳の色を変える薬を三本渡してありますから、上手く使ってください。多分本人は忘れていると思うので・・・」
では私は失礼します。
それだけ言ってナナセは去って行った。
セイラという名は確かスピカの本当の名前だ。あと三日・・・なんでわかるんだという疑問はなぜか感じることはなかった。
王宮に忍び込んで連れて帰ってこようと思っていた俺は、とりあえず王都で三日待つことにした。
★
「何であんなところにいたんですか」
宿の部屋に着くなり防音の結界を張ると、レグルスに詰め寄った。
(あ、もしかしてピヨさん?)
──は?我がこの者に頼るわけがないだろう。この者が我を食事として見たこと、まだ許しておらん。
ふんっ!とそっぽを向くピヨさん。
結構根に持つタイプだなと思ってレグルスに向き直ると、七星が大体の予測を教えてくれたらしい。
「俺はスピカが王宮に行った一週間後にエルナトに帰り着いてギルマスから話を聞いた。その足でお前を連れ戻しに行こうと思っていたら、ナナセがお前が王宮から出てくるのは三日後以降だって教えてくれたから、それまで待っていた方が良いような気がしてこの宿で待っていたんだ」
さては七星・・・国王との食事会の日取りを知ってたな。
「そしたらさっき王宮横の訓練場から何かが派手に崩れ落ちる音がしただろ?あぁ、やらかしたなって分かったから様子を見に行ったんだ」
「心配かけてごめんなさい」
「いや、心配したのはどちらかと言えば騎士側だな。スピカとピヨさんに紅さん──何人怪我人が出るんだろうと考えると夜も眠れなかったよ」
折角素直に謝ったのになんか損した気分だ。
「でもレグルスさんが来てくれて助かりました。私、馬車の乗り方も分からないから歩いて帰らなきゃって思ってたところです」
私がそう言うと、レグルスは頭に手を乗せてポンポンとしてくれた。
(あぁ、そっか、そうだったな。エルナトの街から出たことがない異世界人のスピカが知るはずもないか・・・ナナセはそう言う事情も知ってるんだな)
「それを踏まえて、か」
レグルスは一人ブツブツ言っていたが、私には聞こえなかった。
それから私は王宮であったことを話そうとしたけれど、
「そうだ!毒を盛られたってなんだ?第二王子はどうしたんだ。あと、肩に乗せて貰ってはしゃいでいたってなんだ!」
と、怒涛の質問攻撃にあってしまった。そっか、あの時の騎士団長さんとの会話を聞かれてたんだ・・・。
「その騎士団長ってそんなに強いのか?俺も手合わせしたいな」とか、「クソッ。その第二王子ってやつ、俺が殺りたかった」とか言っていた。
とりあえず騎士団長には四つともレア魔法を持っていることがバレたことを報告したが、そんなやらかしは微々たるもんだと言われた。
確かにそっか。レア魔法より紅さんが飛び回っていたことの方が衝撃的か。
第二王子のことは話すつもりでいたが、お姫様抱っこや肩に乗せてもらったことは言うつもりはなかったのに騎士団長さんのせいで知られてしまった。
「なんだ、そんなことに憧れていたのか?俺がいつでもしてやるよ。来いよ」
そう言って両手を出してきたが、身体を預けたときの安心感が違うからと断ったら、拗ねてしまった。
でも──
『我が主が心を許す者に仇なす者は命がないと思え』
ピヨさんでもないし、アレは誰の声だったんだろう。
私と私の関係者に手は出すまいと思わせるのに、一役買ってくれたと思うんだよね。
──そんなことで悩んでおったのか?声の主は紅に決まっているだろう。鑑定結果を思い出せ。
----------
紅さん
聖魔の剣:意思を持つ剣
名付けにより山下星良に完全に従属した。
それにより、より完全に主の望む結果を出せるようになった。
----------
『より完全に主の望む結果を出せるようになった』
そ、そうか。私の望む結果を出すために・・・──って、凄ッ。
(紅さんは約束を守って第二王子に直接はかすり傷一つ負わせなかったもんね。建物崩壊時に付いた傷は間接的だからノーカウントだよね。偉かったねー。とても助かったよ)
と、心の中で褒めると、きっとドヤッてるんだろうなという感情が、伝わってきた。
その後ピヨさんが拗ねていたので、ピヨさんも沢山褒めておいた。
結界も貫く自分の意思で動く剣、そして鑑定の通らない最強の従魔を引き連れ訳の分からない魔法で大勢を再起不能にし、第二王子を失脚に追い込んだ少女・・・恐らくもう手を出してくることはないだろう。
----------
リスト『異世界でやってみたい50のこと』
達成可能(4)
★異世界旅行をしてみたい
★こっちの世界にない景色を見てみたい
★いろんな種族に会ってみたい
★討伐をやってみたい
未達成(12)
達成済み(34)--新規(1)・確認済み(33)
★お姫様抱っこや肩に乗せて貰いたい
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さっさと依頼達成の報告をして、兄らしくスピカが何かをやらかしてないかチェックしなければ・・・そう思っていた。
「──え?」
ギルマスからスピカが治療院のミモザさんの代わりに王宮に連れていかれたのは──いや、騎士を吹っ飛ばし、自主的に治癒魔法を見せて自分を連れていけと、自ら馬車に乗り込んだのが一週間前だと聞いた。
その後騎士団長と王女殿下に啖呵を切り無理矢理王宮に連れてこられていた者達を無事に家に届けろ、そしたら治癒魔法を使ってやると条件を突き付けたらしい。
らしくないスピカの一面に笑ってしまった。余程腹に据えかねたらしい。
その条件は無事に聞き入れられ、王女殿下の病は完治したのだと言うが、未だ戻ってこないのは王女殿下がスピカとピヨさんを気に入り、王宮に留めているから、らしい。
これは騎士団長からの使いが事実確認と謝罪に訪れた際に言っていた話だそうだ。
騎士団長の計らいで、治療院もすっかり元の状態に戻り、現在では通常営業をしているそうだが、ミモザさんは憔悴しきっていると言う。
無理もない。
騎士を吹っ飛ばしたというのはよく分からないが、スピカ自身はか弱い女の子だ。しかしピヨさんと紅さんがいる以上彼女の命が脅かされるような状況に陥ることはないと思っている。
むしろ心配するべきは──
「レグルスさん、王都に行くんですか?」
ギルドを出たところでナナセに声をかけられた。
「あぁ、スピカは俺が迎えに行ってくるよ。心配しないでいい」
「そうですか」
そう言えば彼女と二人きりで話すのは初めてだな。あれ?俺、避けられていたりする?
そんなことを考えていると、クスリと笑ってナナセは言った。
「レグルスさんが行ってくれるなら安心です。スピカは後三日は王宮から出てくる事はないと思います。
出てくるならそれ以降──偽名を使うなら『セイラ』と言う名前で。
あと、スピカには髪と瞳の色を変える薬を三本渡してありますから、上手く使ってください。多分本人は忘れていると思うので・・・」
では私は失礼します。
それだけ言ってナナセは去って行った。
セイラという名は確かスピカの本当の名前だ。あと三日・・・なんでわかるんだという疑問はなぜか感じることはなかった。
王宮に忍び込んで連れて帰ってこようと思っていた俺は、とりあえず王都で三日待つことにした。
★
「何であんなところにいたんですか」
宿の部屋に着くなり防音の結界を張ると、レグルスに詰め寄った。
(あ、もしかしてピヨさん?)
──は?我がこの者に頼るわけがないだろう。この者が我を食事として見たこと、まだ許しておらん。
ふんっ!とそっぽを向くピヨさん。
結構根に持つタイプだなと思ってレグルスに向き直ると、七星が大体の予測を教えてくれたらしい。
「俺はスピカが王宮に行った一週間後にエルナトに帰り着いてギルマスから話を聞いた。その足でお前を連れ戻しに行こうと思っていたら、ナナセがお前が王宮から出てくるのは三日後以降だって教えてくれたから、それまで待っていた方が良いような気がしてこの宿で待っていたんだ」
さては七星・・・国王との食事会の日取りを知ってたな。
「そしたらさっき王宮横の訓練場から何かが派手に崩れ落ちる音がしただろ?あぁ、やらかしたなって分かったから様子を見に行ったんだ」
「心配かけてごめんなさい」
「いや、心配したのはどちらかと言えば騎士側だな。スピカとピヨさんに紅さん──何人怪我人が出るんだろうと考えると夜も眠れなかったよ」
折角素直に謝ったのになんか損した気分だ。
「でもレグルスさんが来てくれて助かりました。私、馬車の乗り方も分からないから歩いて帰らなきゃって思ってたところです」
私がそう言うと、レグルスは頭に手を乗せてポンポンとしてくれた。
(あぁ、そっか、そうだったな。エルナトの街から出たことがない異世界人のスピカが知るはずもないか・・・ナナセはそう言う事情も知ってるんだな)
「それを踏まえて、か」
レグルスは一人ブツブツ言っていたが、私には聞こえなかった。
それから私は王宮であったことを話そうとしたけれど、
「そうだ!毒を盛られたってなんだ?第二王子はどうしたんだ。あと、肩に乗せて貰ってはしゃいでいたってなんだ!」
と、怒涛の質問攻撃にあってしまった。そっか、あの時の騎士団長さんとの会話を聞かれてたんだ・・・。
「その騎士団長ってそんなに強いのか?俺も手合わせしたいな」とか、「クソッ。その第二王子ってやつ、俺が殺りたかった」とか言っていた。
とりあえず騎士団長には四つともレア魔法を持っていることがバレたことを報告したが、そんなやらかしは微々たるもんだと言われた。
確かにそっか。レア魔法より紅さんが飛び回っていたことの方が衝撃的か。
第二王子のことは話すつもりでいたが、お姫様抱っこや肩に乗せてもらったことは言うつもりはなかったのに騎士団長さんのせいで知られてしまった。
「なんだ、そんなことに憧れていたのか?俺がいつでもしてやるよ。来いよ」
そう言って両手を出してきたが、身体を預けたときの安心感が違うからと断ったら、拗ねてしまった。
でも──
『我が主が心を許す者に仇なす者は命がないと思え』
ピヨさんでもないし、アレは誰の声だったんだろう。
私と私の関係者に手は出すまいと思わせるのに、一役買ってくれたと思うんだよね。
──そんなことで悩んでおったのか?声の主は紅に決まっているだろう。鑑定結果を思い出せ。
----------
紅さん
聖魔の剣:意思を持つ剣
名付けにより山下星良に完全に従属した。
それにより、より完全に主の望む結果を出せるようになった。
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『より完全に主の望む結果を出せるようになった』
そ、そうか。私の望む結果を出すために・・・──って、凄ッ。
(紅さんは約束を守って第二王子に直接はかすり傷一つ負わせなかったもんね。建物崩壊時に付いた傷は間接的だからノーカウントだよね。偉かったねー。とても助かったよ)
と、心の中で褒めると、きっとドヤッてるんだろうなという感情が、伝わってきた。
その後ピヨさんが拗ねていたので、ピヨさんも沢山褒めておいた。
結界も貫く自分の意思で動く剣、そして鑑定の通らない最強の従魔を引き連れ訳の分からない魔法で大勢を再起不能にし、第二王子を失脚に追い込んだ少女・・・恐らくもう手を出してくることはないだろう。
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★こっちの世界にない景色を見てみたい
★いろんな種族に会ってみたい
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達成済み(34)--新規(1)・確認済み(33)
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